今朝の新聞に 「荒天急襲 八甲田山で遭難 表層雪崩か」 また例年の通り二つ玉低気圧が通過した後、お定まりの遭難記事が出ていました。(夕刊にも出ていましたが) 何度同じパターンの事故があっても懲りない人間達です。当日朝から青森地方には当地気象台から 「強風波浪注意報」「雪崩・融雪注意報」 が出ていました。しかも、酸ヶ湯の気象記録には9時から17時の間、風向は東南東、気温-3.5℃、小降雪がありと出ています。こんな天候の時に気象の知識、雪の知識があるなら、いくら地元の熟達者であろうとも大勢の人を連れてツアーなんか組むなんて無謀だと思う。12時のテレビに一人のツアーガイドが 「樹林帯コースなので大丈夫なのですが、私の指示が行き届かなく、コースを外れた方がいたようです。」 なんて無責任な発言。又新聞には、地元山スキー主催者がロープウエーが動いている限り、基本的にはツアーは中止しない。又ガイド協会の方が 「オフピステスキー(オフゲレンデ・スキー≒山スキー)は、誰も滑っていない新雪を滑る醍醐味が魅力だが、その分雪崩に遭う危険性も高い。ガイドの判断は非常に難しい」 だから参加したメンバーは遭難しても仕方がないというのか。こんな考えの人がガイドやってるのかい。恐!今月の初めから気温が高く融雪気味だったという、そんなところへ降った新雪、滑り台の上に積もった雪と同じで一寸したショックで滑りだす。そんなところを大勢のスキーヤーが横切ってゆく、ナイフで新雪を切って行くようなもので、一気に滑り始める。良く言われる「表層雪崩」・・・アワです。雪山を登るとき、そんな場所を横切るときは慎重に一人ずつ、気を付けてトラバースします。それなのに大勢のスキーヤーが続いて横切ってゆくなんて考えられません。この頃は安易にケーブルや、ゴンドラで山頂近くまで登れるのも一つの要因だろう。
<2月15日付朝日新聞朝刊 「時々刻々」 『山スキーに潜む危険』 手軽さが受け 増える愛好者、を読んで>
亡くなられた方にはご冥福をお祈りし、ご家族の方にはお悔やみ申し上げます。< | 今朝6時、昨日の風雨が嘘のような空に、細い月が出ていました。 マウスオン・クリックで14日の天気図。 |