そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

9月30日(水)「神田まつや」讃歌

2015年09月30日 | 公開

  会議日なれど、待ち時間が異様に長く、須田町方面へりんだもぢりに行く。水曜、「やぶ」はお休みだから、目当ては勿論「まつや」

      午後三時 須田町あたり ぶらつけば 自然まつやの 暖簾をくぐる
      気に入りの 花番(*)の声 いらつしやい~に 導かれつつ 相席となる
      注文は 常温酒塩雲丹もりを一枚 出来次第にて
      見渡せば 東郷元帥 揮毫せる 神清智明の 書ぞ厳めしき
       つきだしの 蕎麦味噌さつと 口に入れ 酒で洗って 器を返す
       塩雲丹は ちびちび舐めて ながながと 肴にするが 始末なりけり


             それのみに 非ず塩雲丹 場所取らず 相席の客に 迷惑ならぬ
             もり来れば しばらく置きて 七味掛け 酒もふりかけ 手繰り始むる
             蒸籠の 年季重ねし 塗りのはげ 隣の客も 禿げ親爺なり
             湯桶をば 気を付けながら 傾けて のばすや猪口の つゆの残りを 
             器もの 用済みたれば 拭き清め 卓の端にぞ 返しおくべき
             勘定の 合図は目と目 見合わせて 算盤はじく 所作すればよし
             相席の 客に会釈で 立ち上がり 静かに店を 後にするなり

  夜はお稽古ごとの昇級試験の審査を担当。みごと合格あそばされた。

 

  注(*)画像ピンクのエプロンの花番さんが、教授ご贔屓のお方でござゐまする。(~_~;)



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