そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

10月2日(水)遺骨となった母

2019年10月02日 | 公開
またの日は、授業をおこなう。
「きぞのうちに ははしにたれば けふのあさ 一時限めの 授業いそぎぬ」

十月一日、朝いちばんの釜にて、母荼毘に付す。
「はなのなき にはのあぢさゐ おもひいであり たらちねのひつぎにいれむ はのみなれども」
  ↑「ショートステイ はじめてかよふ ははのてに にはのあぢさゐ きりてもたせつ」(2017年6月旧詠の改訂版)

「茶ずきびと ははなりければ 一本の 茶杓ひつぎの むねのうへにおく」
「たくひれの しろき遺骨は ことごとく しろきみつぼに おさまりにけり」

十月二日
「しらたまや なみだのつゆぞ ゑりにおく ははみまかりて いくかならねば」