そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

4月13日(木)私的授業開始

2023年04月13日 | 公開
 昨日から勤務先は授業開始だったのだが、本日より私は授業開始となった。もっとも社会人講座は月初め開講で、もう2回を済ませたのだけれども…。

 3月はじめに入院・手術をして、ひと月ほど、何もできなかった。ようやく手術跡も癒えてきた感じ。連休の合間に、診察に行く予定だが、まあまあ順調な経過を辿っているように思う。

 本年度から授業時間が90分から100分になり、時間割も動いた。木曜は2時限、3時限、4時限と立て続けで、少し合間をおいて学生の研究会がある。午前中は卒論ゼミなのだが、受講学生は全員参加、就活や教育実習の予定を尋ねたが、なんと半数の学生が就活は終わったという。協定みたいなのがあるはずだが、有名無実となっているらしい。

 昼食は12:20~13:10に摂らなければならない。学生が溢れ、丸亀製麺の前なんぞものすごい行列だ。そうだ、寿司屋に入るしかないと、カフェ・ゴトーの前にある目立たない店に飛び込んだが、結構、お客が入っていた(さすがに学生はいない)。ランチ寿司は美味いものではない。店を出ると社会学のО教授が、どこで飯が植えますか?と途方に暮れておいでなので、あそこの寿司屋!と教えて差し上げた。ここは、仏文のS教授が店から出て来るのを見かけて、教えていただいた寿司屋なのだ。なるほど、穴場ではある。学生は寿司屋にはまあ、入ってこないから。

 午後は、夕方にかけて入れていた修士の演習を繰り上げたところ、正規受講が13名、プラスモグリで、20名近くになった。教室に入りきれないので、後で教室変更の相談に事務所へ行く。これでは学部の演習(21名)と変わらない。後で、隣の研究室の文学部長T教授から、演習、ものすごい人数だそうですね…と言われた。しかも、修士課程に私が研究指導の院生は、誰もいないのであるが。

 4時限は博士課程の研究指導。引き続いての2人と、私が修論をみて、博士課程は隣のT教授の研究室に進学したKさん、博士課程は複数指導制度になっているので、この人にも参加してもらうことになった。アフターケアに勤めなければならんわけさ。

 学生の研究会は、幹事役のM君(結構有名人)の肝煎りで、完全にインカレ化している。何を読むかの相談がまとまり、9人でAMAへ。初回なので教授のおごりとしたが、毎週ン万円の出費は、正直、ちょっときつい。(-_-;) 老いの坂、定年も見えてきたが、どうなることやら…。

 ブログの更新が滞っている云々の風聞を耳にしたので、書き記した。一応、生きてはいるが、こんなの見ないようにしてほしい。当局からお叱りをうけたことが、たびたびある。実名はどこにも、出していないはずなのになあ…。あやまちすな。

2023年1月10日(火)社会人向け講座はじまる

2023年01月10日 | 公開
 八丁堀の社会人向け講座の初回。その前に、先般受けた職場の定期健康診断の、胃の内視鏡、生検の結果を聞きに行く。昨年は腸間膜のリンパ腫と言われ、再検査の果てに、濾胞性リンパ腫ということになった。胃の中の糜爛箇所の生検を行ったわけだが、今回は悪性ではなかった。ただ、強いアルコールや熱いもの、刺激物は避けるよう言われた。やれやれ。

 講座の前の昼食は、「そよいち」へ。2人めの客となる。ビーフかつれつを注文。支払う時に、おそれながらと一首を拝呈した。

  「人形町 いで そよいちに めすべきは ビーフかつれつ ポークソテーよ」濾胞性老人

大弐三位の歌の措辞を、ちょこっと使ってみました…。(^_^;)

 社会人向け講座、今まで最少催行人数ぎりぎり、かつかつ十名に届くか届かないかという受講者だったのが、今回は17名の登録。やっぱり『百人一首』にすると、安心して人が集まるようである。

 神楽坂で買い物をして、大学へ。卒論の口述試験の準備などをしているうちに、19:00近くとなる。

 今日は、私が受け入れ窓口になっているUCバークレイ博士候補生女史に幹事をお願いし、彼女とUW同窓のアメリカの大学の先生、それに私たち夫婦で会食、大学近くにK氏が開いたごはん屋「たまり」を予約してもらった。席につくと、K氏御自らが給仕されるのに驚く。K氏とは修士課程入学同期なのだが、あなた、N大学の学部長、理事をお勤めになった御方である。そのKさんがブラックタイを付け、お酒を運んでくださるのだから、恐れ多くもかしこくも…。メニューは独特な創作料理で、とくに「ホシエイの肝」というのが、変わっていた。

 

2022年12月31日(金)大晦日

2022年12月31日 | 公開
「かくしつつ ことしもくれぬと おもふまに おほつごもりと なりにけるかも」右往左翁

12月12日(月)たのまれごとあり

2022年12月12日 | 公開
 12月10日は学会の会場校を引き受けた。運営委員長が弟子?なので、弟子の頼みは、断れない。(^^;) 委員長としての最後の仕事だったし…。実は午前中、もものくわいのレクチャーを頼まれていたのだが、主任審査委員を務める博士学位申請論文の公開審査会を開催しなければならず、博士課程在籍の院生に代講を頼んだ。

 公開審査のほうは10:00に始めて、1時間半ほどで無事終了。そうこうしているうちに学会の運営スタッフがお見えになり、会場へ案内する。キャンパス内の掲示を一人で行い、入口に一本足を立てた。

 この学会は通常、3名の研究発表が行われてきたが、コロナで2名というのが続いた。それが久しぶりに3名揃い、ハイフレックスながら会場へも多くお越しで、資料の増刷を頼まれた。リモートも含めて、優に100名を超える参加数は、大盛況と言える。N委員長、よかったね。❤

 発表の真ん中は、私が研究指導をして学位を取らせた人。わざわざ京都から聴きに見えた先生もおいでだった。質疑も活発で、別の見方、また新たな情報など、論文化に向けてまことに有意義なことであった。この質疑を聴いた院生などには、極めて教育的に意味があるとも思った。

 トリの発表者は、毎年集中講義に呼んでいただき、お世話になっている岡山の女子大の先生で、ご挨拶して、ささやかなお土産をお持たせした。この女子大へも、学位を取らせた人が専任として着任している。もと同女子大の専任だった東大のK先生も、聴きに来ていらっしゃった。

 研究発表後は委員会。つつがなく終了し、発表者のうち2名、そのほか委員など12名ほどで、メトロ駅近くで飲んだ。ほんとうはいけないのかもしれないが、学会後は、こうでなくてはならない。

 12月11日は荊妻と文楽を観に行った。その前に有楽町で、古井戸秀夫さんがかかわった市川團十郎の浮世絵展を観た。ものすごく充実した展示だったが、13日までが会期である。銀座まで歩いてメトロに乗り、三越前の離島キッチンで昼飯を摂って国立劇場へ。

 ツべタナ・クリステワ先生と一緒に鑑賞。燕三、宗助師匠に、目いっぱい拍手したら、ツべタナ先生にいぶかしまれた。荊妻の三味線の師匠なんですと、ご説明する。

 さてさて、ひとつ面倒な頼まれごとを受けた。亡き師匠から、頼まれたことを断ってはならぬと、教育を受けてきたから、受諾するしかないなと内心思っていたが、内容を少し誤解してしまった。意図がはっきり分かったので、覚悟を決める。しかしそうなると、私の手持ちのコマは一切使えないし、思い浮かんだ方々けメールを送る。1人から即座に返事が来た。ありがたいことである。まあ、召集されたら、戦死覚悟で出征するしかない。私はそういうメンタリティの、世代なのだ。(^^;)

 もう余命いくばくもないが、世のため、人のためになることと思う。惜しんではなるまい。

11月27日(日)江戸川区行船講演

2022年11月27日 | 公開
標記〈公園〉内施設を会場に、〈講演〉を頼まれた。ギャラは結構よく、点心に、酒肴付きである。ワークショップ風に趣向立てをしたので、一人では対応できかね、弟子?を一人同道した。ギャラは後日、振り込みということで、弟子?にもきちんと分配しなければならない。

ヘルニアが結構つらく、帰路は同方向のSさんが一緒で助かった。荊妻に駅まで迎えに来てもらった。20:00からZoomで研究会とのことだが、最寄り駅にたどり着いたのが19:45頃。急いで帰って、鎌倉殿の放映に間に合う。お持たせの点心で、晩飯とした。

庭園の池に散り浮かび、沈んだ紅葉が美しかった。錦とは、言い得て妙である。