海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

ベトナムの加工

2009年11月22日 09時17分37秒 | ビジネス
日本のモノづくりの最大のネックは、人件費コストの高さだ。

どんなに良いものでも高ければ、普及しない。はじめは、高くても徐々に安くなって普及するパターンがないと・・・。

木材を多くの人に使ってもらいたいと考えるとこの点が、ネックになっている。

                  

ベトナムは加工輸出国を目指している。
日本の欅 約1000立方ほど買い集めたそうだ。日本から輸入して加工をして輸出するためだ。

                  

工場内にある貯木池、水を抜いているところだそうだ。

銘木と言われる欅は、日本で加工して販売するととてつもない値段になってしまう。
欅だから高いのだが、原木は引き取り手がないとやはり買い叩かれる。市場の原則だ。
加工しても売れない物は、敬遠されてしまう。昔は、欅ならなんでも売れた。

                  

海杉が嘆くのは、日本人は、手間をかけると言うことにお金を払うことを渋ってしまったということだ。手間がかかれば当然価格は高くなる。価格が高いと売れないと言う基準を誰かが作ってしまった。安い価格に基準をあわせるためどうしても、普及品と高級品の分類され、品物の持つ価値判断が価格にしか決められない。

                 

欅は、小さな板にされ、乾燥して継いで、フローリング材になる。無垢の欅のフローリング材だ。しかも、本物の日本国産材の欅なのだ。



手間加工賃がかかり、どうしても価格が高くなる商品は、売れないのだ。

                  

日本人の無垢の欅信仰は、まだ潜在的にはあるが、大きな需要にはならない。欅を作って売るところがないからだ。欅の原木が大量にあっても引き取り手がなければ、ただの産廃かもしれない。




安い杉だから家具も安いだろうと思っていても、実は、杉の家具は全然、安くならない。価格のほとんどが、手間の人件費なのだから・・・。

ベトナムの木工技術力2

2009年11月22日 09時06分09秒 | ビジネス
ベトナムには、日本のはないものがいくつかある。

質の高い労働力だ。



この写真は、日本の床の間に使う板「床板」を補修している作業だ。



女性工員が丁寧に補修作業を行っている。



当然、賃金が安いからできることではあるが、このような技術を上手く伝えないとできない作業でもある。

ベトナムで感じたことは、材料が多少悪くても手間で補うことができるということだ。日本は、手間をかけないようにするために材料の品質を重視してきた。これは間違いではない。しかし、国際価格で勝負するには、手間をかける方が良いものができるのだ。

スギダラ繋がりで会議机をいただきました

2009年11月22日 08時08分38秒 | スギダラ
福岡の杉の木クラフトさんからすてきな会議机をいただきました。

うれしかったです。

早速、どんな机かを紹介します。



通常は、折りたたんでしまっておきます。小さくて軽いです。



弊社の会議机と全く同じサイズでした。高さ700、幅450、長さ1800です。