史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

名古屋 Ⅶ

2023年07月22日 | 愛知県

(ファミリーマート中川富川町店)

 

明治天皇御駐蹕之所

 

 この日、新居浜から名古屋に移動し、名古屋駅近くのビジネスホテルに宿泊した。岡山からの新幹線がよりによって信号故障により十五分遅れとなった。十五分程度の遅れであれば、まったく気にならないのだが、この日は日没までの一時間を使って、近鉄烏森(かすもり)駅周辺の明治天皇聖蹟碑を歩いて探訪する予定を立てていたので、気が気でなかった。

 ホテルに荷物を置いて、飛ぶように近鉄の普通電車に乗り、烏森駅を目指す。最初の訪問地は、佐屋街道沿いにある天神児童遊園地(名古屋市中川区長良町3‐2‐2)である。

 ところがそこに行ってみると

――― 当所に建立設置されていた『明治天皇御駐輦之所』の石碑は、長良八劔社境内に移設しました。          長良八劔社

と書かれた立て看板がポツンと置いてあるだけであった。

 日本国内に入った瞬間、ベトナムから持参したスマホが使えない状態になってしまい、グーグルマップで検索もできない。八劔神社がどこにあるかも分からないので、取り敢えず次の目的地である、冨川町のファミリーマートの前にある明治天皇碑を目指すことにした。

 十五分ほど佐屋街道を東に進み、長良橋を渡ったところに立派な石碑が建てられている。

 

 明治元年(1868)十二月十八日、明治天皇が当地に滞在したことを記念したものである。

 

(長良八劔神社)

 

長良八劔神社

 

 佐屋街道を烏森駅方面に戻り、途中で店仕舞いをしていた老女に長良八劔神社の場所を訊いたところ、直ぐ近くであることが分かった。何とか日没までに行き着くことができた。

 本殿の裏側に明治天皇御駐輦之所碑が移設されている。明治二年(1869)三月十六日の滞在跡である。

 

明治天皇御駐輦之所

 

(名古屋別院)

 翌日は雨であった。地下鉄の始発に乗って東別院駅で下車。名古屋別院を訪ねた。

 織田信長の父信秀が天文十一年(1542)頃。熱田を掌握し、東方の今川に備えるために築城したのが古渡(ふるわたり)城である。現在、名古屋別院のある辺りに築城されていたとされる。

 

真宗大谷派 名古屋別院

 

古渡城趾

 

明治天皇行在所舊址

 

 明治十一年(1878)から明治二十七年(1894)まで、当地における明治天皇の宿泊は六回を数えた。近くには明治天皇名古屋大本営碑も立っている。

 

明治天皇名古屋大本営

 

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