今から十数年前、ちょうど戊辰戦争から百三十年を迎えた頃に読売新聞福島支局が連載した戊辰戦争関連記事をまとめたものである。複数の書き手によるものなので、途中ダブりがあったりして、やや読みにくさを感じるものの、星亮一氏の著作のように視点が極端に偏ることはない。とはいえ、会津という一つの視点を固定して、戊辰戦役全体を描いたものである。
ピアニストの伊藤京子が、長州の猛将来島又兵衛の玄孫ということをこの本で初めて知った。伊藤京子といえば、リリシズム溢れるピアニストであるが、古武士を連想させる来島又兵衛とはどこからどう見ても結びつかない。これまた歴史の妙というべきか。その伊藤京子が、毎年山口県美祢市の来島又兵衛の墓参を欠かさないという。
この本では定番といえる白虎隊の自刃や会津落城も当然取り上げられるが、越後口や日光口での戦闘も描かれる。徐々に会津藩が追い詰められる様子が刻銘に紹介されており。興味深かった。
ピアニストの伊藤京子が、長州の猛将来島又兵衛の玄孫ということをこの本で初めて知った。伊藤京子といえば、リリシズム溢れるピアニストであるが、古武士を連想させる来島又兵衛とはどこからどう見ても結びつかない。これまた歴史の妙というべきか。その伊藤京子が、毎年山口県美祢市の来島又兵衛の墓参を欠かさないという。
この本では定番といえる白虎隊の自刃や会津落城も当然取り上げられるが、越後口や日光口での戦闘も描かれる。徐々に会津藩が追い詰められる様子が刻銘に紹介されており。興味深かった。