国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

FT記者が占う2011年大予測

2011-01-14 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
年末のFT特集は記者たちが占う2011年大予測だった。
これ恒例らしい。
翌日から始まる一年を占う署名入りの記事だ。
余興としてもシビレるなあ、記者だったら。

殆どが匿名記事で内容はどこも似たりよったりの我が国の談合メディアでは
とてもできない勇気に、先ずは敬意を表したい。

英国、いや世界を代表する高級誌のFT(ファイナンシャル・タイムズ)だが
同じく世界中でクウォリテイ誌の代表格となっているエコノミストと同じく
ロスチャイルドの影響下にある。
それを考えると益々興味津々だ(中国投資、株、資源推奨等はロスチャイルド家の
投資戦略と関係あるのか)。

それぞれのテーマごとに主要記者が単独で署名入りで予測している。
それぞれのテーマは大きくて重いし、日本のマスコミが無視する競争相手の
ウィキリークスにつても予測する。
雄々しいなあ。


ーユーロは生き残るか?

 参加国の結束でユーロ機能は維持されるが、長期的にはデフォルトは避けられない。
 何よりドイツがそれを望んでいる。

ー欧州は銀行の破綻を認めるか?

 はい、税金で救うのは銀行?
いえ国家財政の破綻のほうが大問題だ。

ー中国のバブルは崩壊するか?

 中国バブルなどというものは存在しないため、弾けようがない。
 融資の多くは過剰投資ではなく、生産的な用途に振り向けられた。

 (えっ、マジっすか?大前研一が言っていたがアメリカのサブプライム後遺症の
  売出物件が1千万軒。これを10年かけて処理しようとしている。
  これに対して中国の空き家は8千万軒とか。どうするの?) 

ー南北朝鮮は再統一するか?

 その可能性はゼロだ。
 中国政府は北朝鮮が崩壊するリスクや、統一された朝鮮が米軍のホスト国になる
 可能性を受け入れる気はない。
 南北再統一はいつの日か実現するかもしれないが、それは2011年ではない。

ーウィキリークスは権威を保てるか?

 答えはイエスだが、もはや市場を独占することはない。
 ウィキリークスを妨害しようとする試みが概ね失敗に終わる一方、
 五月雨式に公開される情報は人を当惑させつつ、興味を引きつけてきた。
 新年も、さらに多くの情報が明かされることになるだろう。
 しかし、ウィキリークスも2011年中に模倣サイトの1つに追い抜かれる。

ー米国とNATO軍はアフガニスタンでの戦争に勝ち始めるか?

 イエス。
 事態は北大西洋条約機構(NATO)に有利に展開し始めるだろう。
 米国と同盟国はタリバンを本拠地で追い詰めている。
 (そうは見えないが。ロスチャイルドも戦争屋か)。

ーエジプトではムバラク時代は終わるか?

 もし父親が本気で息子を大統領の座に据えたいのであれば、生きているうちに
 継承を実現させなければならない。
 父亡き後であれば、軍部と密な関係がある人物が大統領になる可能性が高い。
 (トルコに続き、親英米国家が中東からまたひとつ消えるのではないか?)

ースーダン内戦は起きるか?

 スーダンでは、いつの時代にも、どこかで紛争が起きている。
 2011年1月に実施される南スーダンの独立を巡る国民投票は緊張を高めるが、
 全面的な内戦には発展しないだろう。

ー欧州の社会不安は悪化するか?

 十中八九、答えはイエスだろう。
 欧州諸国は過去に、社会不安や抗議運動、混乱の空気が簡単に国境を越えて
広がり得ることをはっきり示してきた(1848年と1968年がすぐに思い浮かぶ)。
 (Gideon Rachmanらしいなあ)

ー投資家は債券から株式へ乗り換えるべきか?

 イエス。
 先に弾けるのは債券バブルだ。   
 しかし市場は2011年に当局はただ単に問題をため込み、2012年以降に先送りしている
 だけだという事実に気づく可能性もある。
(株高の演出だろう。)

ーボーナスは減るか?

 イエス。ただし、それは政治家と納税者が望む理由からではない。

ー通貨戦争は本格化するか?
 再び世界的な不況が起きない限りは、通貨戦争は本格化しない。

ー原油価格は2011年末にいくらになっているか?

 2011年は石油価格が1バレル=100ドルをつけた年として記憶されるだろう。
 年末も、その水準で終わる可能性が高い。

ー世界的な食糧危機は起きるか?

 起きる。
 世界の食糧輸入額は2008年に記録した1兆260億ドルを上回り、
 複数の農産物の価格が史上最高値を更新するだろう。

ー人は空港で裸を見られることになるか?

 運が良ければ、そうはならない。
 米国メーカーによれば、今ではコンピューターが怪しい物体を特定できるため、
 人間がスキャナーの画像をチェックする必要がないという。

ー英国の連立政権は崩壊するか?

 ノー。しかし、保守党と自由民主党の連立政権にとって、状況は非常に厳しくなる。
 過去の歴史は、保守党率いる政権に加わった場合、必ずと言っていいほど、
 少数政党が厳しい状況に陥ることを示唆している。
 歳出削減の痛みが出始めるにつれ、自民党は国民の怒りの矢面に立たされる
 可能性が高い。

ー英国の選挙制度は変わるか?

 連立政権は国民投票を約束したが、恐らく制度は変わらないだろう。

ーヒッグス粒子は見つかるか?

 ジュネーブ近郊の欧州原子核研究機構(CERN)にある大型ハドロン衝突型加速器と
 シカゴ郊外のフェルミ加速器研究所にあるテバトロンは、2011年に十分な衝突を行い、
 ヒッグスを発見するか、その存在の可能性を排除できるはずだ
 筆者自身は、発見される方に賭ける。
 (何だ、それ?)


FT記者が占う2011年大予測2011.01.04(Tue)
 Financial Times


検察は尻尾ではなく全身が腐ったトカゲと田中良紹

2011-01-13 01:00:00 | 政治外交
(トカゲの尻尾、大林さん)

村木元厚労省局長の無罪が確定し、犯罪をでっち上げた検察に対する
訴訟も起こされることになった。
ひでえ話だとメディアはほざく。
検察リークにのって村木叩きをしていたことには頬かむりだ。

しかし、この事件の最も重要なポイント、即ち事件自体が小沢の腹心だった
石井一を陥れるためのものであった事。
またフロッピーディスクの証拠改竄の実行犯前田検事が水谷調書を作り上げた
当事者で小沢関連の捜査自体の違法性が疑われることはマス・メディアは全く報道しない。

元TBS記者の田中良紹が優れた考察をしているので紹介します。

本事件は若手検事の青年将校的独走でもなければ、大阪地検特有の問題でもない。
日本の検察或いは司法システム全般に関わる重大な背信行為だ。
今それが矮小化され大林検事総長の辞任というトカゲの尻尾切りで
ごまかされようとしている。

権力に阿て恫喝しようとした検察の脅しに国会議員小沢一郎は屈しなかった。
政治的な恐喝でまともな捜査などしていないのに起訴に行かざるををえなくなった検察。

裁判で決着をつける道を選んだ小沢に対し、検察審査会法を改正し、
検察審査会が強制起訴出来る事になった。
結果、その後の展開で検察は小沢氏を不起訴としたが、検察審査会によって
強制起訴される事になった。
そこまでやるか。
次は「裁判所審査会」でもつくって強制有罪にするっかないな。

今回の事件は小沢や石川或いは村木さんらに起こった特殊事例ではなく検察の腐敗は
国民一人一人に何時降りかかるかもしれない重大な脅威なので何度指摘しても
しすぎることはないと思う。

これは或いは日本特有の問題ではないかもしれない。
国家は国民を守る事もあるが自分たちの利権を守るために国民を傷付けることは
よくあることなのだろうな。
三権分立が建前ということも珍しくない。

ネット上だけとはいえ、批判ができるだけ善しとすべきなのか。
それならももっと多くの国民がそのことを知る方がいいよね。



(結構人気ある小沢さん)


田中良紹の「国会探検」、トカゲのなんとか切り>



田中宇:イランの勝ちで終わるイラク戦争について

2011-01-12 01:00:00 | 政治外交
あのイラク戦争。
アメリカの連合国だけで1万人の兵士、イラク側が2万人。
その上多くの民間人が犠牲になった。
日本の自衛隊は公式には死者無しらしいが、任務中に35人が亡くなっていて
(事故、病気、自殺)イラク反政府側は戦果として発表しているものもある。
日本のメディアは伝えないが。

あの戦争は何だったのだろうか。
反サダムのアフマド・チャラビの「がせ」情報だったイラクの大量破壊兵器。
それに乗ったのがネオコンだ。

戦争こそが瀕死の経済を救うという病んだ思想の持ち主か。
はたまた単に軍需産業の利益代表か。
或いは「やり過ぎ」による英米覇権主義の自滅を画策しているのか
(田中さんの「宇」がった見方)。
実質米国大統領ディック・チェイニーとラムズフェルドらの国防省ネオコンが
傀儡のブッシュの尻を蹴飛ばし又々大義のない戦争に突入したのが2003年。

小泉対米従属首相と川口外相はアメリカのペットとして同盟国を煽る役割を果たした。
ネオコンの直参子分だね。
その流れを汲む前原氏がアメリカの選んだ次期首相らしい。
俺は嫌だが、皆んながそれでいいなら仕方ない。

しかし、いくら人が死のうと経済が潤えばいい、或いは武器が売れればいいという
利己的な考えはどうしたら出てくるのだろうか。
大方の人は違和感を覚えると思うがなかなか止められない。
メディアを巻き込んだプロパガンダの威力だ。

多くの犠牲者を出し、アメリカの経済崩壊を短期的には先延ばしし、
しかしドル崩壊を確実なものにする役割を担ったこの戦争。
後世から見れば英米覇権の終わりとされる事件かもしれない。

イラクのマリキは今年11月までの米軍撤退を明言した。
米軍撤退後のイラクは?

親米、反米、親イラン派と反イラン派が入り乱れたイラク。
しかし今回初めてシーア、スンニ、クルドの 主要3勢力がすべてマリキ政権のもとに
結集した。
そしてそのまとめ役がイランだった、と喝破したのが田中宇。
つまりイラク政権はアメリカの傀儡からイランの傀儡に変わることになる。
多くの戦費と犠牲を払ったアメリカが最大の敗者となるのか。

スンニ派のサダム独裁のおかげでイランとイラクを対立させ中東での存在感を
誇っていた英米。
以前にはサダムをそそのかしてクウェイトに侵攻させておいて叩くという
経済活動もしたね。
大事な手駒だったサダム・フセイン。
それがネオコン戦術に乗ってサダムを排除した。
結局はイランとイラクが結びつきアメリカの影響力が大きく排除される。

すんなりは行かないのだろうな。
イスラエル、イランを巻き込んだ不安定要因が続きそうだ。

ネオコンの真の狙いは?
深く考え思い切りよく行動するアングロ・ユダヤ。
世界はまだまだこの人たちに振り回されるのか。

それにつけても日本のメディア。
この体たらくはどうなっているのか。
権力のディスインフォメーション、つまり都合のいい情報をリークして
メディアを通じて世論に影響を与えることだ。
これは日本だけのことではない。
どこの国の権力もやることだ。

そしてアメリカ・メディアはザクっと言ってロックフェラー、イギリスの高級誌
エコノミストやFTはロスチャイルド、イタリアではメディアの70%が
ベルルスコーニの支配下にあると言われている。
しかし何を書くかは個々のメディアや個々の記者の力量だ。

そこへ行くと日本はひどいね。
記者クラブという談合で皆が権力のリークを均一に垂れ流す。

当のアメリカではイラク戦争について多くの政治家やその他の当事者が回顧録や
論文を発表し政策決定の過程を検証、多くの誤りが生々しく指摘されている。
たった6-7年で多くの情報が自主的に開示されているわけだ。
説明責任が民主主義の要だ。

真っ先に自衛隊という軍隊を派遣し、ネオコンのお先棒を担いだ小泉政権の
誤りを、湾岸戦争の屈辱をくりかえすなと煽ったメディアの誤りと共に
閉じ込められている。
政官報の談合が日本病の正体だ。



「イランの勝ち」で終わるイラク戦争
2011年1月6日  田中 宇



インドでマイクロファイナンス被害。 玉葱ローンも登場。

2011-01-11 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
オリエンタルカレーの唄


懐かしいオリエンタル・カレーのCM。
トミー藤山だっけ?
10年以上前に渋谷のカラオケ・スナックで居合わせた。
店のギターを片手に(ギターは両手でしょ、とボケツッコミ)、
弾き語りでブルースを歌ってた。
格好よかったなあ。
持参のCDを買わなかったのでチッと言われてしまたが(笑)。
買ってあげればよかった。
那須さんが買ってたな、流石だ。

インド話の前フリにカレーとは相変わらずベタだ。
今年も宜しく。

さて慈善事業として始まったインドのマイクロファイナンス。
小口の消費者金融ですな。
読み書きも覚束無い貧困層(主に女性)への貸付が成長ビジネスになっている。

今年8月にはマイクロファインナンス最大手SKSマイクロファイナンスが
163億ルピー規模のIPOを行っており、あのジョージ・ソロスもSKSに出資した。
カネの臭いに敏感なジイサンだね、全く。

高金利の貧困ビジネスだ。
社会的弱者がターゲットになる利幅の大きな貸付。
容赦無い取り立てで自殺などの悲劇が各地で話題になっている。

そんなインドで玉ねぎ価格が高騰、なんとローンを組んで買う事態。
家や車の購入ではない。
玉葱バブル?

世界最初のバブルはオランダのチューリップの球根といわれている。
17世紀にチューリップ・ブームが起き、オスマントルコのトンアウグスティヌスの球根
一個が家一軒分の価値があったとか。
誰が考えてもバカバカしいようだが渦中にいる人が気がつかないのがバブル。
不労所得の一攫千金誘惑には勝てない。

中国の大都市では一軒目の家購入で成功した人達が二軒目、三軒目と
レバレッジを利かせて買ったあげく、空き室が8千万戸。
幾ら何でもこれはバブルだわい、と今度は日本で土地を物色している。
北海道で2億円の家を買いたいとか。
バカバカしい中国の地価で感覚が麻痺し、海外の不動産が安く感じる。
こういう気持ち何故かよくわかる。

大丈夫か俺。

バブルの話ではない。
アメリカのQE2の影響かインフレ懸念が強くなってきたインド。
インドの玉葱は日本の米にあたる生活必需品。
これが季節はずれの雨と業者の買い占めで3-4倍に高騰した。

多分他の野菜や穀物も値上がりしているのだろうな。
食料価格が全体で年率18%上がっているという話もある。
これで又利上げだとインドの株は、このところ急落している。

FRBが際限なく擦り続けるドル札、行き場のない余剰資金は商品に向い、鉱物、食料など
資源は高騰している。
アルジェリアでも食糧高騰に怒った市民が暴動を起こした。

さてインドの玉葱暴騰。
銀行に何百人もの人がオニオンローンと呼ばれる申請書を提出するために殺到。
ローン申請した人物の中にはインド人民党の党首まで含まれたとか。
政治家のスタンド・プレイはどこでも同じだね(笑)。

ローンを申請した女性左翼党の政治家Sadhna Singhさんは
「今までは玉ねぎを切って涙を流していたが、
玉ねぎを買うために涙を流すことになるとは思わなかった」と言って
座布団を獲得したらしい。
ガス抜きサヨクも万国共通だ。



最近のお気に入り

2011-01-08 01:00:00 | 週末
一人用ホットマット。
足元にこれ一枚で暖房は半分以下かな。
所謂、頭寒足熱。
電気代0.4円/時だったか。


年末に行った箱根湯本駅前のの富士屋。
お手頃料金で客層(自分達も含め)と部屋は質素。
ファミリーにはいいと思う。
何よりサービス。
割合と若いスタッフ達がマニュアル以上のサービスを提供。
たいしたもんだ、と思った。
料理もオッケイ(能書きばかりでたいしたことがないのが旅館の料理だが)。
但し、恋人と行くところではありません(ウキます)。


子供用の浴衣が可愛い。



最近さっぱり使わなくなったホーム・ベーカリー。
美味しいパン屋はいくらでもあるからね、東京。
でも、これで作った出来立て餅は最高。



夜も更けてナイトキャップに一杯飲みたいときに「しゅわー」っとソーダ水。
二日酔いにサヨナラだ。
イオンのマイ・バスケットで88円。
夜中のトイレは仕方の無い副作用。



娘が取り寄せてくれた和久傳の京野菜鍋
文句なしだ。



一番のお気に入り、安眠グッズ。
家内のクリスマス・プレゼント。
まさか60になって縫いぐるみを抱いて寝るとは思わなかった。
可愛い。


佐藤優の北方領土問題解説

2011-01-07 01:00:00 | 政治外交
突然ですがPCのハードディスクが壊れたという経験ありますか。
確率はわからないが去年そういう悲劇が当ブログを襲った。
パソコンがいつもの画面にならないわけだ。
結論から言うとパソコンのハード・ディスクなるものが壊れたらしい。

機械類に弱い身としてはNTTやらプロバイダーに電話。
近頃は担当のオペレーターまでたどり着くのが大変だ。
やたら前置きの長い音声ガイダンスでうんと待たされる。
その上1を押せだの2をどうしただの散々やった挙げ句が
「只今問合せが多くてオペレターが忙しいから後でかけ直したら」
みたいな事を言われる。
そうもいかないので延々待っているとやっと出てきたオペレーターが
最初に聞くのが契約番号やら何やら、つまり購入時の書類一式を持っていないと
話にならない。

結局はNTTでもプロバイダーでもなく、パソコン本体のメカニカルプロブレム、
ということでメーカーに辿り着くまで2時間ほどかかった。
メーカーの言ってることはさっぱり分からず困ったが、幸いヤマダ電機の
長期保障に加入していることが判明。
機材を渋谷店に持ち込み、2週間程で新品のハードディスクに無料で交換してくれた。
何だかんだで丸一日忙殺された。

ここからフレッシュ・スタートは悪くないが今までのデータは全部パーだ。
画像データとITUNEは他のパソコンに入っていたのは不幸中のさいわいだが、
メモがわりのデータが全て消えたのはちょっとショックだった。

外付けのハードディスクにいちいちバックアップを取りデスクトップを
ラップトップやiPhone、iPadの「旗艦」にするという考えも余り実用的でない。
データが全てに同期されるDROPBOXとかEVERNOTEとかも試してみたが使いこなすには
至らず。

結局あまりセンシティブでない個人情報は自分のWEBメールに打電することにした。
ちょっとしたドキュメンツは簡単に添付できるし、どこからでも見られるので
重宝だ。
まあ、個人情報はすべてGoogleだとかYahoo!に筒抜けだがいいだろう。

ネットの記事やブログで面白そうだがすぐにちゃんと読む時間がない場合は、
自分のブログに新規記事としてペーストして非公開で投稿する。
これは便利だ。
気の向いたときに肝の所だけに要約して備忘録にもできる。
バックアップの必要もないしね。

ただ、非公開にするのを忘れると自分のブログにそういう記事が公開されることになる。
この手の間違いは時々やるので気がついた読者もいるのではないかな。

長くなったが先日誤って公開されていたのが佐藤優の北方領土解説。
なかなか面白かったので紹介しよう。
日露、日中関係の緊張は日本が日米同盟を堅守しないからその綻びを
突かれているみたいなマスメディアのおバカ解説に飽きた人のために。

ロシアがこのところ北方領土問題で強気に出ているのは周知の事実だ。
この問題になると急に国益至上主義者が出てくるのには違和感がある。
何度も書いているので繰り返さないが、領土問題に過度にこだわることこそ
国益に反するという意見だ。
日露にあまり接近されては困る勢力(日露以外のほとんどの国かもしれないが)
を利するだけ。
日中の問題も同じ構図だ。

そんな中、佐藤氏に言わせると、ロシアの北方領土政策に大きな転換が有った。
ロシアのメドベージェフ大統領は12月24日3主要テレビ局トップとの生放送の対談で、
北方領土について

「これは我々の土地だ。しかし、自由貿易ゾーンなど共同経済開発の用意があり、
菅直人首相にも伝えた」と述べた。
さらに「日本とは協力するが、それが四島を手放すことを意味しない」とも強調。
ロシア側が領土交渉の着地点としてきた歯舞・色丹の2島引き渡しを
取り下げた可能性がある。
大統領は「日本はロシアとクリル諸島(千島列島)に対する理解を見直す必要がある」
とも語り、領土問題で原則論を繰り返す菅政権を強く牽制(けんせい)した。

そうだ。

4島の帰属に関する問題とは、論理的に5通り
(日4露0、日3露1、日2露2、日1露3、日0露4)の場合があり、
日4露0の菅・前原に対してロシアは日0露4でいきますか、ということだ。

四島を実効支配しているロシア側からすれば現状維持で何の痛痒も感じない。
そこに大統領を始めとする重要人物が上陸したり恒久施設を建設することで
現状がより確固たるものになる。
クリル諸島社会経済発展計画(2007~15年)を進めるということだ。


北方領土交渉について、1956年の日ソ共同宣言では、平和条約締結後に歯舞群島、
色丹島の2島を日本に引き渡すことに合意している。
つまり日露は一度ニ島返還で合意している。
この妥当性に付いては100%認めるものではないが、注意すべきは
ニ島返還が実現されなかった経緯だ。




前にも書いたが、これに反対したのがアメリカの国務長官だったダレスだ。
日ソ間の楔を取り払われ米国の頚木から日本が逃れることを恐れたダレスは、
日本がソ連と妥協するなら沖縄は日本に返還しないと脅しをかけて潰した。

その後、1993年の東京宣言では、択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島の
4島の帰属に関する問題を解決して、平和条約を締結することが定められている。
これは何もロシアが四島返還で合意したというものではないが、

引用

日本外務省は、2002年に鈴木宗男衆議院議員が失脚し、
対露外交に関する影響力を失った後、あたかも東京宣言が北方4島の日本への返還を
約束する外交文書であるかのごとき情報操作を国民に対して行った。
筆者はこの情報操作を「東京宣言至上主義」と呼ぶことにしている。

引用終わり

つまり

引用

日ソ共同宣言に基づき、歯舞群島、色丹島の日本への返還について
具体的目処をつけるとともに、国後島、択捉島の帰属に関する問題を協議するという
2000年から01年にかけて森喜朗総理、鈴木宗男衆議院議員の
政治主導によって進められた現実的4島返還論が、
2島返還で手を打つ売国的路線であると非難することで、
外務官僚の自己保身を図ることが東京宣言至上主義の目的だ。
毅然たる交渉を行う意思が外務官僚になかったことは、鈴木宗男氏失脚後、
北方領土交渉が日本に有利な方向にまったく展開しなかったことからも明白だ。

引用終わり

そして新大使の原田さん、小泉対米従属内閣のロシア・スクールとして
東京宣言至上主義を構築した中心人物とのこと。
前原さんの意中の人だね。

日本は日露、日中関係を犠牲にしても衰退するアメリカのお付き合いをするという
体制に逆戻りした。
小沢・鳩山がやろうとしたことが全否定されつつあるのだね。

何度も言うが当ブログは反米ではない。
アメリカの経済政策や外交はあちこちで破綻をしているが、対日政策は
彼らの自信作だ。
日本の対米隷属はアメリカの外交政策の成功、日本の外交政策の
失敗或いは不在。
それだけのことだ。

政官報米の一斉攻撃で現在の菅自民党亜流政権経由の自民党(CIAの傑作)大政奉還が
あるのだろうか。
まあしかし、一度は起きた政権交代。
第二ラウンドは必ずあるだろうね。
今の民主党がボロクソに言われているが自民もひどいよ。
石原ジュニアに小泉ジュニア?
目も当てられないのでは?

ロシアは日本と喧嘩したいわけではない。
北方領土での共同開発については常に言及している。
そこが肝だ。
ロシアの外交シグナルにも耳を傾けるべきだ。
行間を読むのが外交だろ。

上がったものは必ず下がる。
今の資源価格バブルは実体経済を反映していない。
QE2の余剰資金の行き場であり、信認を失うドルからの逃避だ。
上がりすぎたモノはその反動で激しく暴落する。
石油価格の話だ。
いつかは分からないがその時ロシア危機が再現されないとも限らない。

経済協力で実を取りながら、困った相手からより良い条件を引き出すチャンスは
必ずくるのではないかな。

<その他いろいろ書いてある佐藤さんの記事>

総統閣下はグルーポンのおせち料理に相当お怒りのようです

2011-01-06 01:00:00 | 日記
総統閣下はグルーポンのおせち料理に相当お怒りのようです


たまにテレビを見るとこんなニュースを長々とやっていた。
小倉某とかが口角泡を。
怒りはもっと大事なことに取っておいたほうがいい。

箱根駅伝シード権争い。
國學院の子危ないところだった。
テリー伊藤が「前代未聞の大問題だ」と息巻いた。
あのなあ。


動画に戻るが総統閣下好調ですな。
私は前に紹介したこれがお気に入り。


特捜暴走 ? 小沢失脚への陰謀





やっぱりインチキ検察審議会

2011-01-05 01:00:00 | 政治外交
いくら特捜部が頑張っても起訴に至らない小沢一郎。
それでもどうしても小沢を葬り去りたい人達がいる。
それなら、というので登場したのが検察審議会だったね。
この出鱈目ぶりは何度も書いてきた。

明らかに恣意的に選ばれた人達がろくに審議もせず、政治日程に従って
起訴相当ときた。
2度目の審議で起訴相当ー>強制起訴だ。

この審査会、問題がはっきりしてきた。
審査員。
意向に沿った審査員を選べば結果は見えている。

審査員選ぶ「くじ引きソフト」というのがあるのだそうだ。
参議院議員の森ゆうこによると、このソフトは恣意的に審査員を選べる
インチキソフトであることが公の実験で証明されたたのこと。

詳しくはHPで。

しかも700万円程のソフトを6000万円で購入。
差額は裏金にでも消えたのか。

検察審議会は社会的リンチだ。
もし無罪になっても結果的に社会的制裁が大きい。
一般国民であれば、会社を辞めざるを得なくなったり、裁判費用で経済的な打撃を受ける。
また、政治家であれば政治生命を失う。

検察審査会は立法府、司法、行政のどれにも属さない。
三権から独立した怪物。
責任を取る上部組織がないというこの怪物。
誰かが勝手に操るということだ。


引用

仮にAがBに対して社会的な制裁を加えたいと考える。
Aは事件をねつ造し、Bを検察に告発する。
さらにマスコミに様々な虚偽の情報を提供し、世論を喚起する。
検察が捜査に着手するが、そもそもねつ造された事件のため、不起訴となる。
その不起訴についてAが検察審査会に不服申し立てをする。
(申し立て出来るのは事件の被害者、利害関係者、そして告発人)
マスコミによって先入観をもった審査員により2回起訴相当の議決。
Bは刑事被告人となる。

このような誤った法改正をしてしまった立法府の責任は重い。
速やかに再改正をすべきである。
12月22日の民主党法務部会において検討のためのワーキングチーム設置が
了承された(森ゆうこ)。

朝ズバ 捏造バレて焦る みのもんた.mp4






対米従属の原点(CIAと岸信介と児玉誉士夫)

2011-01-04 01:00:00 | 政治外交
前に紹介した有馬哲夫の「原発、正力、CIA」。
(昨年12月のブログ)

米国国立公文書館の外交文書から読売創業者正力がCIAにリクルートされた
エージェントだという事実を発掘した。
この人がスポンサーになって保守大合同が行われ首相になったのが岸信介。


福田、森、小泉、安部、福田JRと続く自民党清和会の源流だ。
岸さん、先日書いたT教会の勝共連合の設立に右翼のフィクサー児玉誉士夫や
笹川良一と共に尽力した。
<だいじょうぶか?宗教とこの議員>

今日はその岸さんと児玉さんの話。
この人たちも正力さんと同様、死刑を免れたA級戦犯でどうやらCIAにリクルート
されたエージェントだったというお話。

また「陰謀論」かという声がきこえてきそうだ。
しかし「陰謀論」こそ陰謀を隠す道具ではないかな。
今回も全て出処の記載された公文書からの事実なのだよ、残念ながら。

アメリカ国立公文書館の入り口には「ここから民主主義が始まる」と書かれているそうだ。
記者クラブメディアが軽々に口にする薄っぺらい偽装民主主義の話ではない。

書いたのがNYタイムズのティム・ワイナー記者。
「Legacy of Ashes. The History of the CIA」という2007年の本だ。
有能な諜報機関と思われていたCIAの間抜けな失敗の歴史だ。

「CIA秘録」という和訳が文藝春秋から出されたが、さすが文春、日本に係る
微妙なところは訳に手心を加えてぼかしてあるらしい。

その辺を研究したのが雁谷哲。
東大、電通出身の漫画原作者で「美味しんぼ」が代表作だ。

一般には優れた諜報機関と思われているCIAが如何に無能で、情報機関としても
陰謀機関としても、大きな失敗ばかり重ねてきたかが暴かれている。
あのジュニア・ブッシュ大統領に、CIAのしていることは「just guessing」だと言われた。
あんただけには言われたくなかったろうが。
まあしかしアフマド・チャラビだっけ?
あの反サダムの人にガセネタをつかまされてイラク開戦へと国をミスリードした。

2005年に中央情報長官の職が廃止されたことでCIAがアメリカの政治の中心で
果たしてきて役割は終わった。
しかし有名な話だがCIAが一番誇る成功例が日本統治だ。
輝かしき成功事例。
それが今に至る日米関係に多大な影響を与えているの。

1948年の末2人の戦争犯罪人が、他の戦争犯罪人たちが絞首台に連れて行かれた
前日に、巣鴨刑務所から釈放された。
その2人が岸信介と、児玉誉士夫だ。

岸信介は、東条内閣の対米宣戦時の商工大臣で、敗戦後A級戦犯に指定されたが、
釈放され、その後総理大臣になって対米安全保障条約・新条約の締結を行った。

児玉誉士夫は、戦前右翼の活動家で、戦中は海軍の庇護の元に中国で
「児玉機関」と言う組織を動かし、強奪的にタングステン、モリブデン、
などの貴金属、宝石類を大量に集め、それを海軍の力を利用して日本に送り届ける。
敗戦後、A級戦犯とされるが釈放された後、中国から持ち帰った巨額の資産を元に
政界に影響を及ぼし、やくざ・暴力団・右翼のまとめ役、フィクサーとして力を振るった。


 「かつてアメリカがリクルートした二人の一番影響力のあるエイジェントが
CIAの日本政府を支配する任務を遂行するのを助けた」

 で、其の二人の男とは、岸信介と児玉誉士夫である。

そうこの人たちCIAに雇われた人達だった。
つまり彼らの雇い主は日本国ではなくアメリカ政府なんだね。

これが残念ながら自民党の原型だし、そこから枝分かれした経世会の民主党の
原点でもあるわけだ。
岸さん(安倍さんのおじいさん)の時代我々日本人はアメリカのエージェントを
首相として崇めていた間抜けということになる。
まあ、よくある傀儡政権というやつだ。

そしてその流れが今でも脈々と清和会或いはその傍流として続いている。
「対米従属」「日本属国論」というのは戦後史を辿れば十分アリのシナリオだ。
日本の政治家は世襲が多いからね、そういうレガシーも引き継がれる。

ワイナー記者によれば、

1.岸信介と児玉誉士夫は、CIAのエイジェントとなった。
2.CIAの助けによって、岸信介は自民党の党首となり、首相となった。
3.児玉誉士夫は暴力団のナンバーワンとなり、CIAに協力した。
4.岸信介と、児玉誉士夫が、戦後の日本の政治の形を作った。
5.岸信介は、児玉誉士夫の金を使って選挙に勝った。
 代議士になると、岸信介はその後50年に渡って日本を支配する自民党を作り上げた。
6.岸信介の作った「自由民主党」は自由主義的でもなければ民主主義的でもなく、
 戦争で亡びたはずの日本帝国の灰の中から起き上がってきた右翼的で
 封建的な指導者たちのクラブだった。
7.CIAと自民党との相互の間で一番重要だったのは、金と情報の交換だった。
 その金で党を支援し、内部情報提供者をリクルートした。
8.アメリカは、一世代後に、代議士になったり、大臣になったり、
 党の長老になったりすることが見込める若い人間たちとの間に金銭による関係を
 作り上げた。
9.岸信介は党の指導者として、CIAが自分の配下の議員たち1人1人を
 リクルートして支配するのを許した。
 
戦後の指導者層(政官報)にその後CIAがずっと人脈を作っていたわけだ。
ワイナーは1994年10月9日付けのNew York Timesに
「CIA Spent Millions to Support Japanese Right in 50’s and 60’s. 」
(CIAは日本の右翼を助けるために1950年代から60年代に書けて何百万ドルもの
金を使った)
と言う記事を書いている。

その結果、一例を挙げれば農林省を抑え込み日米農産物貿易交渉では
日本の主張を事前に入手。

元警察庁長官で後の法務大臣後藤田正晴は、自分が諜報活動に深く関わってきた
1950年代60年代について「私はCIAと深いつながりを持っていた」と言っている。
警察・検察はやはりCIAと深い仲だ。
この人の甥も現職議員でT教会シンパだ。
アメリカ、政治家、官僚、財界、マスコミ、右翼、宗教、半島勢力の輪だ。

1958年に、当時の自民党の大蔵大臣だった佐藤栄作が選挙資金の援助を
CIAに要求して、その資金で自民党は選挙に勝った。
佐藤が田中、竹下、小渕、橋本、羽田、小沢と続く経世会の源流とすれば
今の民主党小沢派も対米従属だ。
尤もこちらは角栄さん以後アメリカに楯突き、殆どが潰されているがね。

角さんのトラウマ。
これが日本の政界を金縛りにしているな。

「人間というものは、恩義のきずなで結ばれている愛情などは、利害がからむとなれば
平然と断ち切ってしまうものである。
一方、恐怖でつながれている場合は、復讐が恐ろしく、容易には断ち切れないものだ」
(マキャベリ)

おっとそういえば鳩山一郎さん、あの人も岸さんと並び自民党清和会の源流だ。
由紀夫さんもアメリカの怖さは腹の底から知っているのだろう。

雁谷さんどうやらサヨクのようではある。



貴方はサヨクの戯言と無視する?
日本の支配層の一部は日本国益より米国政府の意向を優先してきた。
今でもその構図は残っていないか。
考えてみたほうがいい。

一向に進まない日米地位協定(不平等条約)の改正、思いやり予算。
年次改革要望書というアメリカのお達し。
こういう物は政官報により議論の対象から外され続けている。
日本の言論人は岸信介の時代よりマシなのだろうか。







イェイ!こんなときだけOBだ

2011-01-03 15:17:35 | 週末
やっぱり母校が勝つと嬉しいな。
ワールド・カップのベスト16、オリンピックの金メダル。
国民が愛国者になる瞬間と同じだ。


特別賞は神奈川県警に:

「最前列にいる方は危険ですので、気持ち一歩後ろに下がってください。でも応援する気持ちは一歩前にお願いします」。


そしてお決まりですが襷を繋げなかった日本大学。
フラフラになり途中棄権する駅伝選手(今年はいなかった)、Fー1のクラッシュ。
生身の悲劇は最高のエンターテイメントでもある。
(今年も不謹慎)。


(年末に箱根に行ったのだ)