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目指せカネ、ヒマ、若さ

中南米資源バブルとオランダ病

2011-01-26 01:00:00 | 経済投資
Toninho Horta & Friends Live in New York


トニーニョとホメロと仲間達。
上手すぎる。
何より楽しすぎる!
中南米の話のマクラとしてはベタだ。
他に思い浮かばないから仕方ないね。

ところでオランダ病をご存知?

1970年代に大規模なガス田の発見とエネルギー価格の上昇を背景に
オランダの通貨が上昇し、輸出主体だった同国の製造業部門が大打撃を受けた。
円高で日本の輸出産業が打撃を受け、工場が海外移転、みたいな話だ。

余りピンと来ないが60年代からオランダは天然ガスの欧州向け輸出国だった。
それが73年の第一次オイルショックで大儲けしたのはいいが、結果ギルダーが
値上がりして輸出産業が壊滅してしまったのだね。

しかし上がったものは必ず下がる。
天然ガス価格の急落でオランダ経済が一気に悪化。
バブルは去り、製造業の衰退だけが残った。

この辺が資源国にとって痛し痒しということか。
中東の産油国などはドルの減価を嘆きつつもドル・ぺッグを続けている
国が多い。

QE2による資金のだぶつき、BRICsの成長を背景に資源価格は高騰を続ける。
これが世界各地で生活必需品の値上がりを呼び社会不安が高まっている。
アルジェリアやチュニジアでの暴動が報道され、インドでは玉葱をローンで買う
人まで出てきた。

<インドでマイクロファイナンス被害。 玉葱ローンも登場>



資源リッチの中南米は今はいいが、「オランダ病」の心配がある。
ファイナンシャルタイムズの質の高い記事。



中南米につきまとう資源バブル崩壊のリスク2011.01.13(Thu)  
Financial Times