国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

ほほう(再生エネが原発逆転)

2011-04-25 01:00:00 | 備忘録



風力、太陽熱、地熱等再生エネルギーはコスト的にも量的にも原子力に替り得ない。
原子力を否定する意見は現実的でない。
みたいな話は良く聞く。
世の中のオヤジは大抵そう言う。

実は何となくそうだと思っていたワタシ。
十分オヤジだ。
しかし下の記事を見るとそうでもないかも(上の図もそこから)。

もしかして我々は経産省の原子力政策に洗脳されてきたのかもしれない。
ブツは電事連が散播く800億円のメディア及び学会対策費だ。
仕切るのは電通か。

そして立地を受け入れる地域に落ちる巨額のマネー。
あの無用の怪物「もんじゅ」の敦賀では市長候補が全て推進派だったとか。
「原発は儲かる」と読んだ正力松太郎は正しかった。
何のことはない、財源は全て我々が払う電気代だ。

NHKの世論調査では今でも原発廃止は12%。
秘密は「日本は電力の3割を原子力発電でまかなっていますが」という切り出しだ。
誘導尋問とも言う。
前の質問が「原発の安全性に不安を感じますか」だったら結果はどうだろう。

一方ロイターの調査では66%が原発廃止。
日本ではNHKや朝日新聞の調査が信頼される。

再生エネルギーの可能性はひと先ず置くとしても、原発は本当に必要か。
誰かが言っていたが原発の寿命が60年として1000年に一度の事故が起きる
確率は6%。
被害額が100兆とすると6兆円の追加コストだ。

経済性があるとは言えないな。
そして使用済み核燃料。
地下深く埋めても100-200年立たないと自然に戻せない。
しかも日本にはそんな用地はない。

クリーンでも安価でもない。
そんなものに頼ることに現実的な合理性があるのか。
6兆円あったらかなりの省エネ投資や代替エネルギー投資ができるはずだ。

6兆円に原発の数をかけたら、たいした金額だ。
それだけのリスクがあるということ。
原発推進論者の学者さんは総退却。

国防上も問題だ。
原子炉に対するテロとかは昔から言われてきたが、外部電力を遮断すれば
原子炉は自滅だ。
つまり核兵器が無くても原発を制御不能にして放射能をばら撒ける。

いいじゃないのオール電化でなくても。
少し不便だが昔の生活も悪くない。

どうする、ニッポン。
昭和20年代生まれの当ブログははエネルギー3割減(原発抜き)でいいよ。





東京新聞
再生エネが原発逆転
4月16日夕刊




2011年4月16日 夕刊


 【ワシントン=共同】
二〇一〇年の世界の発電容量は、風力や太陽光などの再生可能エネルギーが原発を初めて逆転したとする世界の原子力産業に関する報告書を、
米シンクタンク「ワールドウオッチ研究所」が十五日までにまとめた。

 原発は、安全規制が厳しくなったことや建設費用の増加で一九八〇年代後半から伸び悩み、二〇一〇年の発電容量は三億七千五百万キロワット。
一方、再生可能エネルギーは地球温暖化対策で注目されて急激に増加し、風力と太陽、バイオマス、小規模水力の合計は三億八千百万キロワットになり、初めて原発を上回った。

 報告書は、福島第一原発事故の影響で廃炉になる原発が多くなり、新設も大幅には増えず、再生可能エネルギーとの差はさらに開くとみている。

 報告書によると四月一日現在、世界で運転中の原発は三十カ国で四百三十七基。運転開始から平均で二十六年が経過、
このうち百四十五基は、二〇二〇年までに運転開始から四十年を迎える。四十年を超えて運転する原発は限定的になるとみられるという。

 世界の総発電量は、石炭、天然ガス、石油などの火力発電が半分以上を占め、原発は13%程度。