国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

大学は出たものの(中国の就職難)

2011-04-14 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
待ちに待ったプロ野球リーグ開幕。
当ブログがこよなく愛するヤクルト(旧国鉄)、日ハム(旧フライヤーズ)は
開幕戦ボロ負け。
うっ、第二戦も。

前半、両チームとも最下位だった昨年を彷彿させる。
まあ140試合のうちの2試合。
やってくれると思うがやってくれなくてもファンはファン。
精一杯応援します。

楽天が初戦を飾れたのは良かったと思うが(おっ、連勝か)、忘れないで欲しい。
対戦相手も被災地の千葉だ。
津波で12人が亡くなった旭市を監督、選手が慰問したばかり。
荻野君の溌剌プレーが初戦で際立っていたが今後も全員で盛り上げて貰いたい。

カンニング騒動。

覚えてますか?
遠い昔のような気がする。
それだけ震災、津波、原発事故は衝撃だった。

さてネットを使った不正受験。
随分メディアで不必要に報道された。
しかし日本の大学の卒業証書の価値は今やそれほど高いとは思えない。

有名大学のそれでも就職試験の足切りを防ぐくらいか。
入社してからは東大出の価値は経時的に暴落。
そうでないのは、経済的合理性の必要が無い高級官僚のみ。
日本では例外的な科挙システムだ。

しかし本家科挙の歴史を持つ中国や韓国では学歴は絶対だ。
いや絶対と言われてきた。

しかしそれが大分変わってきているらしい。
中国では新卒者の数がこの10年で6倍となり、最近では3分の1が就職できない。
従って新卒の給料は増えない。

一方で経済成長の恩恵と人口増加率の低下は単純労働者の賃金を押し上げ、
初任給では1500元対1200元と月給で3800円程度の差しかなくなった。
その後は格差が開くとしても、これでは苦労して子供を大学に行かせるインセンティブはなくなる。

しかし別に中国で貧富の差が縮まったわけではない。
気の遠くなるような金持ちはワンサカいる。
政府や党の上級ポストは濡れ手に粟の汚職まみれ。
住宅や金融商品のバブルに乗り益々富を蓄える。
アメリカと同じだ。

アメリカ人で最も多くの給料をもらっている10%の人々と、最も少ししかもらっていない10%のとの給与格差は、
1979年には3.6倍だったが、96年には5倍に広がっている。
今はもっともっと広がっているはずだ。
「経営トップと平均的な社員」との賃金格差では、アメリカの大企業では350倍になっているケースもある。

中国は地下経済が大きいので統計上は出て来ない。
しかし出ているところでもフォーブス調査で1ビリオン(800億円)以上の資産家が112人。
これに対し日本は3人。
中国の一人当たりGDPは日本の10分の1だ。

アメリカ人と中国人はどうやら真面目な正統資本主義者のようだ。
アメリカン・ドリームは先富主義だし、グローバリズムは世界で強者を
豊かにしその恩恵を次第に世界に行き渡らせよう、ということだろう。

事実、近年アメリカの際限なき資金供給で豊かになっているのは先進国だ。

登小平で目覚めた中国も同じだ。
小泉・竹中両氏が未だに日本の強者の一部に評価されているのも同じ考え方だ。
しかし日本社会はどうやらそのやり方に違和感を感じるDNAが流れている。

皆でコツコツ豊かになりましょう、だな。
面白い奴、革命児と評価されてもホリエモンや孫さん、村上さんを好きでない人は多い。
生理的に受け付けないんだな、グローバリズム(つまりおカネ本位制)。

さて格差が拡大し、一方輸入インフレで一般国民の生活が脅かされつつある中国。
政府は危機感を強めているようだ。

ネットの規制とともに大盤振る舞いのばら撒き政策で国民を懐柔しようとしている。
成長が続く限り中国でジャスミン革命が起きるとは思わないが、それが止まるとき
大きな試練を迎える。