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寝耳に水とは、寝ているときに耳に水が流れ込んできて驚くということではありません。もっと恐ろしいことなのです。
日本の河川は、世界標準からすれば、一級河川クラスの川でも。相当な急流といえます。国土が狭く、山と川が迫っているため、場所のよっては滝のような勢いで水が流れています。
そのぶん、日本は昔から、水害の絶えることのない国であり、治山治水は人々の悲願だったのです。そういう地理的な背景を踏まえておくと、この言葉も理解しやすくなります。
昔は「寝耳に水が入る」といったそうです。しかし、入ってくるのは水そのものではありません。轟音です。水が流れる濁流の音です。出水、洪水、鉄砲水などの音が、耳に飛び込んでくることなのです。「寝耳に水が入る」は「寝耳に水音が入る」が正しいのです。
水害は、今とは比べ物にならないほど恐れられていた時代、出水の音を聞くことは、それは恐ろしいことだったのです。人々は、驚いて、布団を跳ね除けたことでしょう。
したっけ。