団塊オヤジの短編小説goo

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都月満夫の短編小説集2

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都月満夫の短編小説集

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本当の白雪姫について考える-R15-

2010-02-27 10:33:20 | 神話・御伽噺・民話・伝説

『白雪姫』(しらゆきひめ、SchneewittchenSchneeweißchen標準ドイツ語)とは、ドイツのヘッセン州地方の民話。後にグリム兄弟(ヤーコプ・ルートヴィヒ・カルル・グリム、ヴィルヘルム・カール・グリム)の『グリム童話』"Kinder und Hausmärchen" (KHM))に収載された。KHM 53番目の童話。

昔々、ヨーロッパのあるお城に住んでいた王と王妃がいました。夫婦は大変仲が良く皆がうらやむような美男美女でした。しかし、結婚して10年以上がたつというのに、いっこうに子供ができる気配がありませんでした。

そのまま3年がたったある雪の日、王妃がとうとう子供を身篭りました。その日の夜、王妃は嬉しさのあまり眠ることができなかったので、自分の部屋で刺子(さしこ)をする事にしました。2時間ほどたったその時、

Photo_5 「痛っ・・・・」

誤って針を自分の指に刺してしまいました。やがて傷口から少しずつ血がにじんでいました。そこでお妃様は思ったのです。

「この空に降る真っ白な雪のような肌をして傷口から出た血のように赤い唇、そして窓の外に広がる黒闇のような黒髪を持った子供が欲しい。」

そしてうまれた子供は色が雪のように白かったので、白雪姫という名前を付けることにしました。

白雪姫はとても美しい王女になりました。彼女の継母(グリム童話初版本では実母)である王妃は、自分が世界で一番美しいと信じており、彼女の持つ魔法の鏡もそれに同意したため、満足な日々を送っていました。

白雪姫が7歳になったある日、王妃が魔法の鏡に

「世界で一番美しい女性は?」

と聞くと、白雪姫だという答えが返ってきたのです。

王妃は怒りのあまり、猟師に白雪姫を森に連れて行き、白雪姫を殺し肝臓(※作品によっては心臓、となっている)をとってくるように命じました。

※当時のヨーロッパは全体的に貧しかったせいか、実際に実の親による   子殺しや子捨てという「口減らし」が行なわれていたのです。

猟師はいわれるままに、白雪姫を森の奥へ連れていって殺そうとしましたが、美しい白雪姫に泣いて命乞いされるとかわいそうになりました。そこで、お城へ戻らないと約束させて、白雪姫を逃がすと、猟師は代わりにいのししを殺してその肺と肝を持ち帰ったのです。

Photoお妃は、猟師の持ち帰った血が滴る肺と肝を見ると喜んで、料理番を呼びました。

「すぐに、調理にとりかかるんだよ。血を一滴でもこぼさないようにね。」

 料理番が肺と肝を塩ゆでにして持ってくると、お妃は我を忘れ、美しい顔がゆがむのもかまわず、かぶりつきました。

そして、白雪姫への憎しみをのみくだすように、白いきれいな歯で食いちぎりながら、ひとかけも残さずぺろりとたいらげたのです。

「白雪姫の美貌はこれで私のものだわ……。」

 こうして奇妙な食事を終えた妃の頬には、満足そうに笑みが浮かびました。

19世紀のドイツには「その人の肉を食べれば、その人の持つ特性を身につけることができる」という古い民間信仰があったそうです。

そのため現実の社会でも、「汚れを知らない若い娘の肉を食べれば、この世でどんなことをしてもその責任を問われない」と信じて、幼い娘を殺してその肉を食べたという事件の記録も残っているのだそうです。

白雪姫は、森の中で7人の小人(sieben Zwerge、英訳ではドワーフ)たちと出会い、ご飯を作り、寝床をしつらえて、洗濯をして、縫い物や編み物をして、どこもかしこもきれいにする」という条件付きで暮らすようになります。

初版では白雪姫を助けるのは7人の人殺しだったが、二版以降は7人の小人に変わりました。

しかし、王妃が魔法の鏡に「世界で一番美しいのは?」と聞いたため、白雪姫がまだ生きている事が露見したのです。Photo_2

Photo_3 王妃は物売りに化け、小人の留守を狙って腰紐を白雪姫に売りつけ、その腰紐を締め上げて息を絶えさせたのです。

帰ってきた7人の小人が腰紐を切って白雪姫を助け出すと、再び魔法の鏡により生きている事が露見します。

王妃は毒つきのくしを作り、白雪姫の頭にくしを突き刺して白雪姫は倒れました。しかしまた、7人の小人がくしを抜き蘇生させました。

そしてまたまた魔法の鏡により生きている事が露見。Snow_white_l

Photo_4 王妃は、白雪姫を殺そうと毒リンゴを作り、リンゴ売りに化けて白雪姫に食べさせたのです。白雪姫は小人たちから「家の扉は開けてはいけないよ」と言われていたため、はじめは抵抗したが、王妃が「わたしはただのリンゴ売りです。」と言ったために信じてしまい、その毒りんごを食べて息絶えたのです。

白雪姫は帰ってきた小人たちに発見されるが、小人たちは白雪姫が倒れた原因を見つける事が出来ませんでした。白雪姫は死んでしまった、と悲しみに暮れた小人たちは、白雪姫をガラスの棺に入れるのです。

そこに王子が通りかかり、毒リンゴを食べて亡くなったと思われた白雪姫を一目見るなり、死体でもいいからと白雪姫をもらい受ける。

※ 初版のグリム童話では死体を買い受ける死体愛好家とされている。

    死体愛好家(したいあいこうか)とは死体に欲情する性的嗜好をも指し、屍体性愛(したいせいあい)や、ネクロフィリア(necrophiliaとも呼ばれるものである。性的倒錯の一つでもある。屍姦 (しかん) とは、死体を姦する (犯す) ことを言う。

    18世紀フランスの売春宿では、女が棺桶の中で死体のふりをし、男性が牧師の姿になり交わるという屍姦的なサービスを行っている所もあり、一部の人間にはかなりの人気があったようである。

家来に棺を運ばせるが、家来のひとりが木にツマヅキ、棺が揺れた拍子に白雪姫は喉に詰まっていたリンゴのかけらを吐き出し、息を吹き返します。(※王子のキスによって目を覚ましたのではありません。たとえ、そうだとしても、どんな美女であろうが、死体を抱きしめ、キスまでしてしまうなど、どう考えても死体愛好家でしかありえない。この物語は死体愛好家の猟奇物語であり、白雪姫の話は前振りに過ぎないというのです。)

無事に王子と結婚して幸せに暮らしました。めでたし、めでたし・・・。

Photo_8 ・・・では終わりません。とんでもない血も凍るようなエンディングがまっているのです。  Photo_7

白雪姫を殺そうとした王妃に白雪姫の結婚式の招待状が届きます。で、この王妃はのこのこと結婚式に出かけていって、そこで世にも残酷な方法で処刑されてしまうのです。その結婚披露宴で、王妃は真っ赤に焼けた鉄の靴を履かされ、死ぬまで踊らされたのです。

いずれにしても、この物語は子供向けの童話ではなかったこPhoto_6とは間違いありません。

したっけ。

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倉内佐知子

「涅槃歌 朗読する島 今、野生の心臓に 他16篇(22世紀アート) 倉内 佐知子 22世紀アート」

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