日教組の学校図書館全国集会の夏が近づいてきた。昨年初めて参加し,今年も参加する予定だ。 昨年は初めてのことだったので右も左も分からず,道府県の仲間のすばらしいレポートを聞いてただただ感動したり,反省したりしていた。で、気がつくと一年がたっており,先々週あたりの日曜日の職場で叫び声をあげた。この3年間職場で司書教諭をしていたが,これといって学校図書館をレポートする実践がない。理科教師でもあるので調べ物学習で学校図書館を活用してなくもないので「しょうがない,そんなんでかまわないならまとめよう」と勝手に解釈して2年前の実践に着手した。「学校図書館で1冊理科の本を借りて理科の新聞を作ろう」というものなのだか,どうも大味。 進まないレポートの筆と筆の合間に,いろいろ余計なことを考える。考えが逡巡し最終的に「来年のレポートの準備を今からしないと間に合わないのではないか。今までやりたいアイデアはいろいろあったけど,いつやるの?今でしょ?」と,どこかで聞いたフレーズに落ち着く。
早速,学校図書館を活用した教材(早い話、宿題)を作り始める。終業式の一週間前にその宿題を生徒に配布する。ポイントとしては学校図書館で理科っぽい本を借りること。こちらとしては,1週間の昼休み,放課後でうまい具合に借りるだろう。と,たかをくくっていたが,終業式の前日の昼休み,最後の5分で貸し出しコーナーに1年生の行列ができた。困惑する図書委員と図書館担当。行列整理に出てくる1学年担当教員。「ごめんなさい。ごめんなさい」と心の中でつぶやきながら,自分もその事態の収拾に動き回る。結局5時間目が始ってしまい。紙に学級と名前を記入して閲覧室の机の上に本を置いといてもらい,5時間目の空き時間に自分が貸し出し手続きをする。コンテナにのせて各学級をまわりながら,貸し出しの本の配布をする。理科の本を借りている生徒だけではないが,それぞれの生徒がみんな「ありがとうございます」と元気に挨拶して受け取ってくれる。その挨拶に元気をもらいつつ,また,司書教諭としての楽しみが一つふえた。来年はいいレポートが作れそうである。
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子どもたちを喜ばせたいという溢れるサービス精神が本と子どもを繋ぐのですね。素敵なレポートでした。発表までの取り組みもお疲れさまでした。