深夜帯のドラマには意外と掘り出し物がある。
昨年の秋から年末にかけて放送されていた「おかしの家」もそのひとつだ。映画「舟を編む」の石井裕也脚本・演出の30分ものの連続ドラマだ。
主演は、オダギリジョー。映画の雰囲気を感じさせる、それでいて深夜枠ならではの自由な遊び心満載な味のある作品でした。
幼くして両親を亡くし、祖父母に育てられた主人公が、祖父母が開いた小さな駄菓子屋を守ろうとする姿を縦軸に、大人になっても駄菓子を片手に裏庭にたむろする彼の幼なじみたちを横軸にドラマは展開する。
「忘れていくんだよ、どんどん、大切だと思っていたことは・・・」「このオジサン達も駄菓子みたいな人たちだ。一見とりとめのない存在でも、見方次第では最高に価値があるものだってことな」心に沁みるセリフがちりばめられた素敵なドラマです。大事な場所も大切な人も失われたりもするけれど、すべてがなくなるわけではない。嘗て子どもだったすべての大人に!DVDになっています。是非レンタルでご覧あれ