3.11東日本大震災から5年が過ぎようとしています。被災地では、防潮堤建設やかさ上げ工事などはある程度進み、新しい街のかたちが見えてきたところもあります。しかし、未だに多くの問題が山積みとなっているのが現状です。特に福島第一原子力発電所の事故のあった福島県では、復興のめどが立っていないのが現実です。避難者数は、昨年9月時点でも23万人といわれ、県外避難者数は、岩手県1,452人、宮城県7,009人、福島県45,735人となっています。今後も継続した支援、とりわけ福島を支援する活動と事業をすすめるとともに、東日本大震災を忘れない・風化させないとりくみをすすめていかなければなりません。東日本大震災の支援では、「被災者の誰もが取り残されない」よう、地域の実情と被災地の要請に合わせた支援が大切です。
私たち東京教組は、「東北を忘れない、忘れさせない!」を合い言葉に、この5年間様々なとりくみを続けてきました。福島については、脱原発に向けた学習会をくり返し行い、さらに福島県民集会には、毎年貸し切りバスで多くの組合員が参加してきました。今年も明日12日の集会に向けて朝8時に新宿をバスで出発します。
東京教組は、ギリギリまで頑張っている方たちに対して、「がんばれ!」ではなく、私たち一人ひとりの被災地を思う気持ちを届けたいと思っています。今年も昨年に引き続き東京都学校生活協同組合のご協力で、「東北支援企画」を行いました。東北の商品を購入することで、東北の復興を支援する。そして、「お米券」を購入してもらい、福島県の仮設住宅の方たちにお米を届ける。今年も多くの組合員の皆さんにご協力をいただきました。
東日本大震災は、けして過去の災害ではありません。被災者・被災地は未だ多くの困難を抱え、苦闘中です。被災地を忘れない、東日本大震災を忘れないことが被災地の方たちにとって大きな励ましとなります。これからも一緒に歩んでいきたいと思います。