和賀川落ち鮎漁 最盛期

金曜の夜から、土曜日の昼にかけて北上市の「和賀川ふれあいヤナ場」に
泊り込みで漁協の手伝いにいってきた。
この時期のヤナ場は、落ち鮎漁で忙しい。

特に低気圧が接近していた６日金曜日の夜は、川の増水に伴い大漁が期待された。岩手の渓流も禁漁期に入ったこともあり、久々にヤナ場の手伝いに繰り出した。和賀川淡水魚協の組合員になって１０年だが、仕事の関係でなかなか漁協の手伝いに参加できなかった。ヤナ場に泊り込むのも２年ぶりだった。

夜８時過ぎにヤナ場に行くと既にお歴々４名が焼酎を飲みながらヤナの番をしていた。降ったり止んだりの雨の中、３０分おきに交代でヤナ場に落ちた鮎を拾いに行く。１回に１００尾前後が通常だ。
ヤナ場なので鮎だけでなく鮭やサクラマス、ウナギも落ちる。
更に迷惑なニゴイ、ハヤのたぐいも、そしてゴミも・・・当然落ちる。
鮎漁ではあるが、ヤナ掃除でもある。

深夜１時頃まで張り切っていたが、副組合長が「休んでもいいぞ」と言ってくれたのでお言葉に甘えて車で仮眠をとるつもりが、寝袋に入ったのがいけなかった。気がつくと午前７時・・・寝過ごした。
起き出して川を見るとかなり増水している。雨も本降りだ。
８時過ぎに和賀川漁協の組合長である北上市長の伊藤さんが手伝いに来た。
増水する川にかかるヤナに乗り、市長は黙々と鮎を拾っていた。
流石、北上市長様だ。

しかし、９時半に上流の石羽ダムの管理事務所から「ダム放水」の連絡があると、徐々に川の水かさも増し、１１時過ぎにはヤナを一旦川底に下げる事になった。（油圧式なので増水時は下げることが出来る）今年初めてヤナを下げたそうだ。
こんな大増水になるともうお手上げ！何にも出来ない。
その後は、夏油温泉郷の日帰り温泉に入って、昼寝を決め込んだ。

岩泉の遠藤君からコメントがあったが、一週間前に釣りに行った安家川が大増水・・・・、いや大洪水で川沿いの民家が浸水したという。お見舞いを申し上げある。きっと川の流れも変わっただろうと遠藤君が嘆いていた。残念だ。
思えば・・・上流の川沿いの森や林が伐採されていた。・・・・
こんな事があると、あの原始河川・安家川にも砂防ダム建設の話も出るんだろうなぁ～・・・いやな予感がする。

ともかく、岩泉、久慈方面の洪水被害が、一日も早く復旧することを祈る。