イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

岩魚の骨酒でニンマリ

2009年06月13日 | 釣り師の独り言
僕が暮らす地域の山ノ神様として、八竜権現神社という小さな神社
があって、戦前に建立された社殿がかなり老朽化している。
そこで氏子幹部が相談して社殿を立て替える事になった。
僕の親父もその氏子幹部の一人で、土曜日の朝9時から神社で行
われる安全祈願祭に参列する予定だったが、その日の朝、急に体
調を崩し急遽僕が代役で参列する羽目になった。
土曜日は天気も良さそうだし川のコンディションも回復していると
確信していたので、・・・いきなり出鼻をくじかれた感じ。

とは言え、親父も年なのでそろそろその辺の事柄にも参加する時期
と潔く諦めて、ネクタイと紺ブレザーで出掛けた。
権現神社は、その地域を見下ろす高台にあって、神社まで登る階段
は、かなりきつい勾配になっている。子供の頃はそれでも平気で
上っていたが、50を越えるとこの登りが応える。
小さな境内に20数人の氏子が集まり、厳かに祈願祭が行われ、
親父の代行で玉串奉納までやらされた。久々でやや緊張。

世話役の人達の手伝いをソツなくこなし、自宅に帰って時計を見る
と、午前10時。そこから釣り支度をして一路気仙川支流の矢作川
を目指した。6月の気仙川は本流・支流とも川止め禁漁だが、支流
の上流部は対象外となっている。
種山を越えて大股から林道越えで矢作川に着いたのが11時頃。
増水気味の川にはすでに先行者の気配があった。やられた・・・
と落胆したところに、先行者が歩いて来た。ルアーマンだ。
左手に水と魚の入った透明なビニール袋を持っている。
でかい岩魚だった。聞けばこの上流で上げた40cm級らしい。
しかし先行者がルアーマンで一安心した。

先行者もなんのその。ここぞというポイントから形の良い山女魚が
続けざまに釣れた。しかし俄かに雲行きが怪しくなり、遠くから
雷鳴が聞こえると・・・・いきなりスコールのような雨が降り出した。
一目散に車に取って返し、緊急非難した。
土砂降りの雨の中、ちょっと早い昼飯と決めていつものように
袋ラーメン(即席天そば)を作り、その後は珈琲をすすりながら
小降りになる頃合を待った。

雲の切れ間から光がさし始めた頃、再度川に立ち続きの場所から
釣り始めたが、2尾を追加したあたりから川が濁りだした。
なるほど・・・・あの土砂降りなら濁りが入るのも当然か・・・
そこで、矢作川を諦めて遠野の小友川に移動することにした。

東京の旦那とライズにはまったあの場所も、先週の雨でリセット
されたと予想した。しかし・・・
ライズはあるものの、川に立ちこんだとたんにライズが止まる。
ブラインドでフライを流しても無反応・・・。
しばらく粘ったが、どうにもならないので一旦諦めた。

その後、何箇所か場所を移して歩いたが、チビ山女魚ばかりで
どうにもならない。時計を見ると午後5時を回っていた。
そこで、イブニングをライズPでやろうと決めて、ハッチが始ま
るまで珈琲をすすりながら待つ事にした。
その場所の近くには地域の人達が利用する美味しい湧き水があり
僕は決ってその水を釣りの度に利用している。
この水で炒れた珈琲は結構美味い。

午後6時を過ぎたあたりから、デリケートなライズが次第に
荒っぽいライズに変わってきた。そこから7時半まで入れ食
いの釣りになった。しかも7寸~9寸の大型ばかりだ。
怖いくらいの大漁でその日最初で最後の岩魚を上げたところで、
竿を納める事にした。

これは、我が家の山の神様である八竜権現様のお陰様なのか、
渋々とは言え親父の名代で祈願祭に参加して良かったのかも・・・
そんな事を考えながら、その日の夜は1尾だけ釣った岩魚を
素焼きにして、骨酒を作ってみた。酒は宮城の銘酒・浦霞。
これがまた寒露!酒をあんまり飲まない長男も絶賛だった。
今日の釣果は、オフシーズンにまとめて燻製にする予定。
さてどんな燻製が出来るのか・・・・乞うご期待。

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