金が信念

2011-01-16 15:11:37 | 日記・エッセイ・コラム
友人から届いたメールに謹賀新年と返事を書こうとして文字変換したら「金が信念」とでてきた。 
上海の不動産の価格は高い。2LDKのマンションの価格は2000万円から3000万円。そしてまだ価格は上昇している。 上海で働く10年勤務のサラリーマンの月収は10万円程度だろうから、飲まず食わずでお金を貯めてもマンションを買うのは極めて難しい。それにも関らず、上海の男が嫁をもらうためにはマンションを準備しなければならないのである。マンションを買える男がどれだけいるのかと思うが、親に資金援助してもらいなんとかマンションを手に入れて結婚しているようだ。親の援助が期待できないものや、そもそも収入が10万円より少ない男はマンションを買えないので結婚をあきらめるしかない。 結婚しない男とほぼ同じ数の女がやはり結婚できないはずである。 経済的に恵まれない男と女が出会いそして恋をして、「マンションなんて要らないから結婚しよう!」ということになるのでは?と私は思うのであるが、どうも上海ではそうはならないらしい。そもそも金をもっていない男はもてない。恋も芽生えない。 とにかくどんな事をしてでも金を手に入れなければ話にならない。 社会的に評価もされない。 従って金が信念となるわけである。 大多数の中国人の考え方はこのようだと私はおもいます。なんだか寒々とした風景に見えませんか?