徒然にふる里を語る

 一市井の徒として、生まれ育った「ふる里」嬬恋村への思いをつづります。

出動

2009-08-19 23:14:31 | Weblog
 パソコンの動きが非常に重い。遅い時間で私自身がイラついているばかりではなさそうだ。21年度補正予算で光ファイバー網が構築されることになったので、そうなればスピード感は出るだろう。

2日続けての5時出動である。「サル接近警報装置」が作動しているという連絡が携帯に入った。昨日は通夜で遅くなり、少々辛かったのだが、連絡が入ればメンツにかけても出動しない訳には行かない。

5分後には現場に到着。黄色い警告灯が回っている。流石に投資しただけのことはある。じっと様子を窺うのだが、気配が感じられないので、こちらから攻め込む。林道を走ると一団に遭遇。

睡眠不足も朝の早いことも忘れて、森の中を追撃すること30分。息を切らして追い上げた。これで今日は大丈夫だろう。

明日は叔父の葬儀である。段取りを済ませて先ほど帰宅した。明日から市場視察に出る予定でいたのだが、欠席することにした。残念だが仕方がない。


通夜

2009-08-18 17:58:41 | Weblog
 盆明けを待っていたかのように、叔父が他界する。先日、病院を訪ねた時の様子で、覚悟はしていのだが、それが現実になるとある種の喪失感に襲われる。私の母親と一歳違いの弟で、満で94歳と年に不足はないのだが。

合間をみて、長女を軽井沢まで送った。18日で道路は空いていると考えたのだが、流石に軽井沢だ。駅に近づくにつれて渋滞が激しくなり、1時間以上かかってしまった。

娘と駅前の食堂で昼食をとり別れた。親にとって子供はいつまでも子供である。元気でな。これがいつも送る時の言葉だ。

明日は、人一倍世話になった叔父をどんな言葉で送ろうか。これから通夜に出掛ける。

道脇

2009-08-17 17:41:36 | Weblog
 朝5時。外に出ると空気が冷たい。先日、一瞬の夏と書いたが、もう嬬恋の夏は秋に向かっている。道脇の雑草が露に濡れている。子供の頃、この気候がキャベツ栽培に適していると聞かされた。そのキャベツ価格は急上昇し、農家の動きが活発になった。

遅れてきたキャベツ相場だが、去年、低迷しているので後半は持続して欲しい。宅急便で送るのに、今までは2個だったのだが、今日は3個入れた。今週あたりから小売相場も上がるだろう。

明日帰る長女が野菜が欲しいという。やはり、価格には敏感なのだ。娘を横に乗せて畑に向かう。インゲン、トマト、ナスと今朝収穫したので、少し小ぶりなのだが、一生懸命採っている。

いつの間にか生活感が出てきたかと考えると、複雑な心境になる。年を数えれば当然なのだが、私の中にはまだ、小学校、中学校の彼女がいる。子離れしないと言われそうだが、男親ってそんなもんだと自分に弁解する。

明日は、上田駅まで送っていく。


墓参

2009-08-16 16:54:37 | Weblog
 久し振りに親子4人で墓参りをする。昨日長女が帰郷し、ようやく4人揃った。しかし、それもつかの間で、墓参りが済むと下の娘はそそくさと、自分の住処に帰って行った。明日からまた平常の生活が始まる。

私にしても、今週はいくつか予定が入っている。特に、20日、21日は市場視察である。大阪、中京と視察し、今年は大田市場だ。ここにきて、低迷していたキャベツ価格は上昇基調に転じたようだ。

嬬恋の経済状態は厳しい。先日も村では大手の建設業者が自己破産したというニュースが流れた。このような現実を目にすると、地方の経済が上向いているなど、とても考えられない。観光も同様らしい。入込が大分落ちているようだ。

その上、基幹産業であるキャベツ価格が低迷すれば、嬬恋の経済は衰退の一途である。そうなれば、至上命題である村財政の再建も厳しいものになるだろう。月末には20年度決算が公表される。

「財政健全化団体」への移行は避けられないが、実質公債費比率は何%になるのだろうか。


成人

2009-08-15 15:25:49 | Weblog
 64回目の終戦記念日。12時の時報に合わせて黙とうする。2人の伯父を始め、多くの名もない戦士や犠牲となった庶民の魂にだ。振り返ってみれば、私たちの世代が物心ついた頃、世相は落ち着きを取り戻していた。しかしながら、本当に誰もが貧しかった。

戦争に負けたのだから貧しいのはあたりまで、それが当然と考えていた。風邪を引いても、家の鶏が産み落とした卵を2つも飲めば元気になったし、空腹になれば、野イチゴや山ぐるみを採った。3回に1度、麦の飯でも腹いっぱい食べられれば酷く幸せな気分であった。

8月15日、9時から「嬬恋村成人式」に出席する。61回目の式典である。何といっても驚いたことは、成人を迎える諸君が非常に素直そうに見えたことである。主催者挨拶や来賓祝辞の間、私語1つ飛ばない。真剣な眼差しで話を聞いている。

結構長い祝辞が続くのだが、立ちあがる者もいない。これには感心した。やはり時代が変わっているのだ。60年近く前の話題を出せば笑われそうだ。

今日はこれから上の娘を上田駅まで迎えにいく。夜は盆踊りである。

新盆

2009-08-14 17:07:13 | Weblog
 抜けるような空に甲高い蝉の鳴き声。ようやくいつもの夏だ。それでなくてもふる里の夏は短いのに、今年は一瞬で過ぎてしまうかもしれない。もう盆の14日、一時すればススキの穂が風にそよぐ季節である。

昨夜は盆踊り会場に顔を出し、その後、本家へ線香を手向けに下った。そこは新盆である。49日の法事の折、お盆には一杯やろうと約束をしておいたのだ。お互いこういう面では義理がたい。

結局、9時過ぎまで居座ってしまった。同じDNAを持っているようで、お互いアルコールには強い体質である。本来だと午前様になっても不思議はないのだが、一番で議会の用事が生じ、2日酔いをする訳にはいかず、私が、少々遠慮した次第である。

かなり気を使う用事を済ませ、10時過ぎ家に戻り畑に出る。妹と前橋の姉が来るというので、トマトやトウモロコシを収穫した。少し早いのだが、サル軍団のエサ場にするよりは賢明である。今日は奴らどこを狙っているのだろうか。

お盆くらい静かにしておけよ。新盆の家もあるのだぞ。

設営

2009-08-13 22:48:15 | Weblog
 朝5時から盆踊り会場の設営に参加する。ヤグラを組み立てるのだが、これがなかなか難しい。毎年やっていることなのだが、どうしてもどちらかに傾いてしまう。上手くバランスが取れない。それでも、紅白の布を巻かれたヤグラは人目を引く。

午後7時半から盆踊りが始まる。平成の初め、踊り手よりも観衆の方が少ないという状況が続き、廃止の議論もしたのだが、今では「八十八夜祭り」についでのイヴェントである。模擬店、カラオケと工夫を凝らした成果だ。

これから迎え火を焚く。昔は麦わらだったが、今では稲わらを燃やしている。実は、今年は稲わらが手に入らず、昨夜、知人から分けてもらうことにした。ところが、今朝、会場の設営から戻ると、玄関に稲わらが置いてあるではないか。

誰かと思ったら、隣人が心配をして分けてくれたようだ。二重になってしまったのだが、有難い話である。

迎え火を焚いて、会場に出掛ける。

追記
サル出没情報 砂井の吾妻川沿いの山中にいる模様。明日はどう動くか。




石塔

2009-08-12 17:22:47 | Weblog
 明日は13日、迎え盆 お墓の掃除をする。誰かが草を刈ってくれたのか、あまり伸びてはいない。石塔を洗う。ここに私の父母や祖父母が眠っているのかと思うと、少し感傷的になる。

祖父は私の学生時代、祖母は会社勤めを始めて1年目であった。祖父の時は丁度試験の最中で葬儀に参列することが出来なかったが、祖母の葬儀は給料を貰った直後だったので、有名な銀座の店から果物の詰め合わせを買ってきたもである。

以前、「言葉おりおり」にも書いたのだが、私の伯父にあたる2人の名前が刻まれた石塔が並んで立っている。私はこの2人の顔を写真でしか知らない。1人は陸軍軍曹。もう一人は兵長である。ニューギニアとソロモン諸島で戦死している。激戦の地だ。

結局、兄弟3人の内2人が戦死したという訳だ。かろうじて生き残って帰還したのが私の父親ということになる。時代といえば時代だが、祖父母にとってこの痛手は亡くなるまで癒えなかった気がする。

私が物心ついた頃、祖父はアルコールが入ると愚痴っていた。頼れるやつから戦死して、一番屑が残ってしまった。家が貧しいのは私の父親のせいだと言いたかったのだろう。私にとっては失礼な話だが、祖父の1年忌に真偽を聞くと、親戚が、特に長兄は体格も良く優秀だったと話してくれた。

祖父が亡くなって何年になるだろうか。もう数え直さないと解からない。私が還暦を過ぎているのだ。

汗を流しながら石塔を磨く。


地震

2009-08-11 20:41:55 | Weblog
 ここ数日、雨模様の朝にかこつけて、歩くことをサボっていたのだが、今日は5時前から動き出した。臀部に筋肉がつき、大分腰が安定してきたようだ。ひと汗かくと、体の動きも良くなる。春先、腰痛に苦しんだあの思いは2度と味わいたくない。

校庭を歩いていると、知人が「大地震」があったと声をかけてくる。私は全く気付かなかった。「震度6」「静岡」だという。それを聞き、一瞬ビクッとする。「阪神・淡路」の悲惨な光景が浮かんできた。

静岡には上の娘が生活している。少し、不安になったのだがノルマをこなす。長女が静岡に移った時、冬も温暖で住みやすいだろうと考えた反面、東海沖地震のことがチラッと頭をかすめた。

家に戻ると家内が娘とは連絡がとれたという。被害はないらしい。それにしても、地震に台風。どこか狂っていませんか。

「自然現象」に文句を言ってみても始まらないので、今日は一日、粘りつくような太陽の下で農作業に励んだ。久々に、頭からつま先まで流れるような汗をかいた。
お陰で頭の中は空っぽ状態だ。

いずれにしても、農業はお天道様次第だな。

追記
サル出没情報 午後4時 大笹登城と国道の間に移動した模様。国道と吾妻川を本当に渡ったのか、どこで。目撃情報は。
恐るべき「野猿軍団」 これだけ範囲が広域になると対応も難しくなる。全村を視野に対策をねる必要がある。
盆休みが問題だ。

評価

2009-08-10 20:54:15 | Weblog
 今日も朝から激しい雨が降っている。畑に出る訳にもいかず、時間を持て余していたが、考えてみれば月が変われば定例議会である。月末には行事も控えているので、少し準備をすることにした。

先ず、過去9回の定例会での一般質問の項目を一覧表にしてみる。同じような質問を色分けする。大ざっぱにいえば、首長のマニフェストに関する事項、教育問題、内政課題などが主流である。

自分では、結構提案もしているつもりなのだが、どちらかといえば批判型タイプと評価されているようである。多分、内政問題についての質問が多いので、そんな評価になるだろう。

この2年間、監査委員の職務にあり、一般質問の内容も自己規制をしてきた。議長経験者から監査員として意見の言える分野は避けたほうが良い、と指導された。自分なりに、それに従っていた訳だが、これからはフリーだ。

10回目は新しいテーマに取り組むか。

追記
サル出没情報 今日、田代湖口の山腹で確認。その後、北山方面に移動している模様。いよいよ、行動範囲が拡大してきた。状況が変化すれば、戦術も変えなければならない。