徒然にふる里を語る

 一市井の徒として、生まれ育った「ふる里」嬬恋村への思いをつづります。

停電

2021-03-11 00:00:00 | Weblog

 10年前の東日本大震災、そして昨年からは新型コロナウイルスの感染拡大で、危機管理が問われるが、前もって備えることは難しい。10年前は震災直後から電力不足が生じた。「計画停電」という言葉を初めて聞いたが、電気が足りない事態など想定もしなかったので、対応に慌ててしまった。

 3月議会最終日は、午後4時に計画電気が始まる予定だった。一期目の任期最後の議会で、4年間をまとめる形で一般質問を構成したが、その中の一つは、西吾妻地区に特別支援学校を設置することの是非について、首長の考えを質したかった。これは私が一期目に取り組んだ課題だった。

 5人の議員が一般質問を通告していて、私は5番目だった。日に日に震災の規模が拡大し、そこに福島第一原発の事故が加わり、非常事態なので、時間が無ければ取り下げても良いと考えていたが、議長の配慮で何とか登壇することが出来た。時計を見ながら議論を進めたが、首長の明確な答弁もあり、停電が始まる前に終了した。

 あれから10年、ハードな面では復興も進んでいるようだが、多くの方が元の生活に戻れない状態が続いている。多くの児童が犠牲となった大川小学校の裁判の記事が新聞に載っていたが、何で、どうして裏山でなかったの、と思う事しかできない。もし当事者だとしたら、この10年、身を千切られる思いで生きてきたに違いない。

 今、私達は新型コロナウイルスの感染拡大にさらされている。これは本当に生産性のない戦いで、凌ぐしかないのだが、日本の科学技術のレベル、位置付けが改めて分かった気がする。如何に新型とはいえ、ワクチンを他国に頼るしか術がない状況とは考えてもいなかった。不明を恥じるばかりだ。

 経済優先で金があれば何でも買える、と考えてきた戦後からのツケだよな。マスクに医療用器具、そして新型コロナワクチン、戦略的に差し止められたら、お手上げだ。食料も同じことだが、外国頼みをもう一度考え直す必要があるのではないだろうか。改めて感じる昨今だ。

 被災地の復興を願い。

 ミャンマー編 アウン・サン・スーチー氏率いるNLDが暫定政府樹立 対立が激化しなければ良いが。ヤンゴンの官庁  平成26年2月13日撮影

 

 


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