I Didn't Know What Time It Was 時さえ忘れて

蕎麦 or うどん or ラーメン、それにスーパードライとジャズがあれば

「蕎麦懐石 たか乃」千種区高見

2010-06-02 | 蕎麦 市内
一ヶ月ほど前、買い物に寄ったドラッグストアの裏通りに偶然見つけた隠れ家の様な店。


小さな看板と暖簾がなけりゃ周りの住宅にすっかり溶け込んで、見逃してしまいそうなほど、ひっそりとした佇まい。

現代風の建物の玄関から予約していない旨を告げたところ、「今日は大丈夫です。」といって店内に案内された。

 

吹き抜けの居間や食堂さらに和室までもが土足可となって、全てにテーブルがセットされていたが、緑豊かな窓際に着くことにした。
キャパは20席くらいか。BGMにはJAZZ(インストもボーカルもバラードばかり)が小さく聞こえてくる。なかなかお洒落な雰囲気。



 蕎麦茶が、おしぼりそれにとても小さな花と共に運ばれてきた。







メニューを検討してみるが、単品では受け付けていないようなので、とりあえず注文は一番お値打ちな昼膳2000円を選択。



しばらく展示販売している作家ものと思われる陶器(何故かマイセンのセットもあり)を眺めていると、向付2品が運ばれてきた。

 
         (カボチャの蕎麦豆腐)               (長いもとおくらの梅肉合え)

どちらもなかなか手が込んでいて、美味しい。それに器も清涼感があって、今日の様な暑い日には最適。



食べ終わった頃を見計らって、次の料理の蕎麦サラダを花番さんが持ってきてくれた。結構ボリュームもある。



 揚げたしいたけや、蕎麦の実の食感も楽しい。




次はお待ちかねのざる蕎麦だ(今は外二とのこと)。パープル色の蕎麦猪口(ツレのはピンク色)なんて見たことがないぞ



 香りは然程でもないが、期待以上に旨い。思わず一枚づつ追加500円。

汁はかつお出汁がしっかり効いていたが、私の好みとは少々甘めに感じたので、山葵を直接蕎麦に載せて手繰った。



 魅力的なポットに入った蕎麦湯はこってりとしたポタージュタイプ。


 そばの実アイスと珈琲ゼリーも、それほど甘くなくて絶品。





厨房から豆を挽いているミルの音が聞こえてきた。最後は拘りの炭火珈琲だ。



 

蜜入り落花生はカラを剥いて、トロリとなった豆をいただく。実に美味。カラを入れたので使わなかったが、シュガーポットも凝っていたな。


ランチには少々値が張るかもしれないが、女性店主らしい気配りと趣きの中、素晴らしい料理と器で十分満足させていただいた。
ゆったりとした時間が取れるなら、とてもお勧めだ。次は奈良の今西酒造にお願いしていると言うオリジナル日本酒も是非試してみたい。


蕎麦懐石 たか乃 (そば / 池下、今池、覚王山)★★★★ 4.0




尚、自ら蕎麦を打つ女性店主(女将さん)によれば、一日30食限定(昼15、夜15)にしているとか。
従って追加で何枚も食べようとすると、店都合で断られることがあるらしい。やはり予約は必須か?
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする