goo blog サービス終了のお知らせ 

I Didn't Know What Time It Was 時さえ忘れて

蕎麦 or うどん or ラーメン、それにスーパードライとジャズがあれば

「Take Love Easy 」Sophie Milman

2009-08-15 | 音楽・CD
先日CDショップ『HMV』で見つけたソフィー・ミルマンの新譜。



「ジャズがもっともジャズらしかった50~60年台の香りが沢山。
楽しげなダンスナンバーや美しいバラードなど、ジャズの素晴らしさが伝わる名作。」と紹介されている。



思わず手にとって視聴してみたところ、ベースとのデュオで始まる一曲目で殺られた。

     1. Beautiful Love
     2. Take Love Easy
     3. I Concentrate On You
     4. Day In, Day Out
     5. Be Cool
     6. My One And Only Love
     7. I Can’t Make You Love Me
     8. That Is Love
     9. Love For Sale
     10. I’m On Fire
     11. Triste
     12. 50 Ways To Leave Your Lover
     13. Where Do You Start?
     14. Down With Love
     15. The Best Is Yet To Come






デビュー作にぞっこん惚れこみ、名古屋ブルーノートでステージを見たのは、もう3年近くになるかな。
ロシア生まれの美人は思ったより小柄だったが、とても伸びやかな歌声だったと覚えている。



ジャケットを見る限り随分印象が変わったかに思うが、ダイナマイト・ボディは健在なようだ。
26歳になった彼女がラヴソングばかり15曲をハスキーヴォイスで歌い上げる珠玉のアルバム。
何とマイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴはボサ調!!! こんな手があったのか







(DQ9) ほぼ毎日読んでいるいる『きっこのブログ』に、私が送ったアドバイスメールが掲載された。
小さなことだけど、とても嬉しい。さて、ロトの剣に巡り会うまでトレジャーハントに励むかな。

blue note

2009-06-19 | 音楽・CD
先日久しぶりにCDショップを覗いたら、ブルーノートの名盤が何とわずか1100円で売っていた。
何でもアンケートによる100名盤から1位~50位までランキング順でまず発売し、続編もあるようだ。


思わず持っていないCDをピックアップして気にいったものを何枚か購入したが、今回はこの4枚に注目してみたい。


タイトルジャケットはケニー・バレル『ミッド・ナイト・ブルー』。ジャズギターの超有名盤。
ギターとサックスのユニゾンで始まる「チトリンス・コン・カーネ」という訳のわからない題名の曲を一体何度聞いたのだろうか。
コンガがいいアクセントになっている。







次はデューク・ジョーダン『フライ・トゥ・ジョーダン』。

『フライ・トゥ・デンマーク』とは違った「危険な関係」も聞ける。
お洒落なピアノを期待してはいけない。渋い。翳りのあるサウンドは、まるで演歌のよう。



ジミー・スミス『ミッド・ナイト・スペシャル』。

オルガン奏者はこの人をおいて語れない。息の合った濃厚なプレイをタレンタインそれにバレルと繰り広げる。




最後はジーン・ハリス率いるザ・スリー・サウンド、プラスワン。ゴスペルの影響を感じさせる、まさに黒っぽい演奏だ。



さて、この4枚に共通している人物はサックス奏者のスタンリー・タレンタイン。
パワフル・アーシー・ソウルフル・ブルージーといった形容詞で紹介されることが多い。
決してテクニシャンではなく音数も少ないが、ハートを熱くさせるようなタレンタイン節が好きだ。

どれを聴いてもブルース・フィーリングに満ちた時間が流れる アルコール度数の高い酒を飲みながらどうぞ

Stanley Turrentine - Come Rain or Come Shine

雨の日に聴きたい曲

2009-06-05 | 音楽・CD
        ジーン・ケリー         「雨に唄えば
        カスケーズ           「悲しき雨音
        ホセ・フェルシアーノ      「雨のささやき
        B.J.トーマス          「雨にぬれても
        カーペンターズ        「雨の日と月曜日には
        C.C.R.             「雨を見たかい

                                など雨をタイトルに含む曲(日本のものは数知れず)は結構あるが、ジャズでは
このスタンダードナンバーとエリック・クラプトン&B.B.キングもやっていた「Come rain or come shine」くらいしか思いつかない。





"Here's That Rainy Day"

Maybe
I should have saved
Those leftover dreams
Funny
But here's that rainy day

Here's that rainy day
They told me about
And I laughed at the thought
That it might turn out this way

Where is that worn out wish
That I threw aside
After it brought my love so near

Funny how love becomes
A cold rainy day
Funny
That rainy day is here

It's funny
How love becomes
A cold rainy day

Funny
That rainy day is here




1953年のミュージカル「カーニヴァル・イン・フランダース」の挿入歌で、作詞はジョニー・バーク、作曲はジミー・ヴァン・ヒューゼン。
ミュージカル自体は成功しなかったようだが、この失恋の歌だけはちゃんと後世に残った。 (和訳はこちらを参照。)


そこで私の持っているアルバムを探してみたところ、7枚から見つかった。
(他にもあるかも? いよいよデータベース・ソフトで管理しなきゃダメだな




アン・バートン   『バラード&バートン』
ビル・エヴァンス  『アローン』
ジョー・パス    『ヴァーチュオーゾ』

デューク・ジョーダン 『フライト・ツゥ・デンマーク』
木住野佳子      『ユー・アー・ソー・ビューティフル』
アーチー・シェッブ  『トゥルー・バラード』
ポール・デスモンド  『イージーリヴィング』

バラードで演奏されることが多いが、木住野はボサノヴァのリズムで原曲を忠実にプレイしていてJAZZ初心者にお勧め。
個人的にはアルコ奏法のベースとのデュオで丁寧に歌い上げるアン・バートンのヴォーカルもの、それにジム・ホールのギターと
デスモンドのサックスという相性抜群な二人の名人芸が好きだ。




別にYou Tubeでディジー・ガレスピーばりのベント・ホーンによる素敵なプレイを発見。ミルト・ジャクソンやレイ・ブラウンの顔も見られる。

Jon Faddis - Jazz Trumpet



ところで、タイトルアルバムはスー・レイニーの名前とrainyをかけ、雨にちなんだ曲ばかりの名盤『雨の日のジャズ 』
雷と雨の音から始まるが、「Here's That Rainy Day」は入っていないので、あしからず






(追記)
映画『シェルブールの雨傘』(カトリーヌ・ドヌーブ主演)よりミシェル・ルグランの名曲「I Will Wait For You」も忘れちゃいけない。
またルネ・クレマン監督、チャールズ・ブロンソン主演の映画『雨の訪問者』の音楽はフランシス・レイが担当していたっけ。


2009.6.8 FILE MAKERで、CDdata作り着手

夏に聴きたいJAZZ

2009-05-30 | 音楽・CD
タイトルに偽りなし、まずはアート・ファーマーの『おもいでの夏』から。

麦わら帽子と桟橋にたたずむ女性の写真が、あの夏を思い出させてくれる。
柔らかな音色のフリューゲル・ホーンが、甘く切ないミシェル・ルグランのメロディを奏でる隠れた名盤。



 次はチック・コリアとリターン・トゥ・フォーエヴァー。

カモメ(ジョナサン?)が海面すれすれを飛んでいる、あまりに有名なジャケット。
ポップな側面もあるが、「SOMETIME AGO~LA FESTA」の圧倒的なメドレーは今聴いてもとても新鮮だ。



 チックがでたら、やはりハービー・ハンコックは外せない。『処女航海』。

いままさに大海へ乗り出さんとするヨットが、ジャズの向かう先を示している。新主流派の起源か。
マイルスのメンバーを中心とするが、何故かテナーは録音当時の同僚ウェイン・ショーターではなくジョージ・コールマン。




 ジャケ買いならこのアルバム。アート・ペッパーの『サーフ・ライド』。

ビキニ姿のピンナップ・ガールとオールド・タイプのボードで時代が分かる。録音は1952年。
内容はジャケットとはほぼ関係なく、若き日のペッペーが自由奔放にアドリブを展開。乗りまくっているということ?




 もう一枚はビル・チャーラップの『ス・ワンダフル』。

こちらはレトロなワンピース水着の女性が水上スキーをやっている。
新進気鋭ピアニストも今や43歳の中堅。スタンダードが聴きたいならこの人、ニューヨーク・トリオの名で出ています。





おもいでの夏(1971) - goo 映画

One Of My Favorite Movie Haunting Themes From Summer Of "42.








フィル・ウッズ「バラード&ブルース」

2009-03-01 | 音楽・CD
最近購入したCD。

フィル・ウッズの6年ぶりの新作と聞いて、思わず買ってしまった。デューク・エリントン楽団の作・編曲者ビリー・ストレイホーンのソングブックというべきもので、同楽団の名プレイヤー:ジョーニー・ホッジスを意識したものかも。

内容はというとミディアム・テンポのものが多く、変化をつけようとしてブライアン・リンチのペットやビル・チャーラップのピアノにスポットを与えているようだが、個人的にはアップ・テンポの曲を取り混ぜて、77歳の御大のサックスを堪能したい。
(ジャケットの中の写真を見てみると、最近はセルマーではなくヤマハを愛用しているようだ。)





アルト・サックス奏者の中で、本来もっと評価が高くてもいいはずだが、ジャイアンツ感がなく疎んじられているように感じる。
しかし、チャーリー・パーカーを敬愛し、その未亡人を奥さんに迎えたという純なバッパー。
もちろん朗々と鳴るその音色はどんな黒人の名手にも劣ることはなく、そのフレイズは心に響き渡る





私の中で、ウッズの一枚といったらこれ。  
バックのピアノ・トリオをヨーロピアン・リズム・マシーンと呼んでしまうのが凄い。

中でも故ロバート・ケネディに捧げた「アンド・ホエン・ウィー・アー・ヤング 若かりし日」では、泣きのアルトが炸裂している
またアルバムの最後を「ドキシー」で〆るのも彼ならでは。格好いい



Phil Woods And When Were Young 1968

(本来のメンバーではないが、ジミー・オーエンスやリー・コニッツ、ガトー・バルビエリの姿も見えて興味津々)






尚、ジャズにあまり縁がない人でも、誰もが一度はどこかで彼の演奏を耳にしているはずだ。
それでは今一度ビリー・ジョエルの大ヒット作「素顔のままで」をどうぞ ただしちゃんと最後まで聴いて!

Billy Joel - Just The Way You Are (1977)




My One and Only Love

2009-02-07 | 音楽・CD
バレンタイン・デーが一週間後に迫ったので、バラードを一曲紹介してみたい。


先日ショップで何気なく手に取った「アート・テイタム~ベン・ウェブスター・クァルテット」の中に入っていた名曲

The very thought of you makes my heart sing
Like an April breeze on the wings of spring
And you appear in all your splendor
My one and only love
The shadows fall and spread their mystic charms
In the hush of night while you're in my arms
I feel your lips so warm and tender
My one and only love
The touch of your hand in like heaven
A heaven that I've never known
The blush on your cheek whenever I speak
Tells me that you are my own
You fill my eager heart with such desire
Ev'ry kiss you give seats my soul on fire
I give myself in sweet surrender
My one and only love
My one and only love

    あなたを想うと私の心は歌う
    春爛漫の4月のそよ風のように
    そして輝くばかりのあなたが現れる

という内容のラブ・ソングで、4月にはちょっと早いが、題名にヴァレンタインが入っているというだけでありきたりな『My Funny Valentine』を持ってくるよりはスマートだろう。

アート・テイタムは1909年に全盲も同然で生まれたが、その超絶技巧で「ゴッド」と称されたピアニスト。今までどこかで聴いたことはあるかもしれないが、CDを購入したのは始めてだ。ベンのザラっとした音色のサックスも余裕があって、いい味を出している。
スタイル的にはスウィングに当たるのだろうが、今聴いても十分楽しめる一枚で、かなり気に入った。バーボンをロックで飲みながら深夜に聞きたい。







もう一枚は「ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン」。

こちらはコルトレーンの黄金のクァルテットに美声の男性ヴォーカルが加わったもの。細身に感じるサックスの丁寧なメロのあと、超低音でハートマンが歌い始めるところはいつ聴いてもゾクゾクしてしまう。女性なら尚更だろうな。こちらはブランデーが似合いそうだ。
(尚、コルトレーンにはバラードの金字塔・名盤「バラッズ」もある)





john coltrane & johnny hartman / "my one and only love"







YouTubeで見つけたロリンズの独壇場。
Sonny Rollins - My One and Only Love



『内田修ジャズコレクション』岡崎市

2009-01-12 | 音楽・CD
帰りにもう一つの目的、岡崎市図書館交流プラザ「Libra」内にある『内田修ジャズコレクション』展示室を見学。


 

とてもりっぱな図書館は、きっと名古屋にもないだろうと思われるほど。
吹き抜けのホールにはDr.Jazz内田先生のフラッグが下がっている。


2階にあるそのコーナーにはビッグ・ネームのミュージシャンが演奏したスタジオが再現されており、サインもある。
日野元彦や富樫雅彦のドラムなども展示されており、興味津々  (内部は撮影禁止なので御免なさい


残念なのは、視聴できるものがかなり古くパーカーを初めとするビバップなどのLP(といっても実際はHDD?)ばかりで、
貴重なコレクションだとは思うが、全12308枚の中から自分の好きなものを選んで聴かせてもらえるわけではないことだ




しかし土曜の午後にジャズ講座を事業として無料開催しているようで、岡崎市民が羨ましい限りである。
これを機にいつか愛知県から日本へジャズが発信できるようになったら素晴らしいと思うのだが

フレディ・ハバード死去

2009-01-04 | 音楽・CD
昨年末の新聞の片隅にフレディ・ハバード死去のニュースが小さく載っていた。享年70歳。ご冥福をお祈りいたします。




60年代にブルーノートに残されたいくつかのリーダー作より、私にとってのハブ(愛称)の名盤は
CTIオールスターズの『California Concert』であり、VSOPの『ニューポートの追想』。





『California Concert』はLPを持っていたが、手放してしまって残念ながら今はない。
「Sugar」や「Red Clay」は何度聞いたことだろう。スタンリー・タレンタイン(ts)とのバトルが格好よかった。
それにジョージ・ベンソンも。 もう一度聴きたいので、これを機会にCDで再発してくれないかな。





『ニューポートの追想』は黄金のマイルス・デイヴィス・クインテットから御大マイルスを除いたメンバーとの競演だ。
ハービー・ハンコック (p), ウェイン・ショーター (ts), ロン・カーター (b), トニー・ウィリアムス(ds)と名前を聞いただけで小躍りしたくなる。
ハービーの代表作「処女航海」「アイ・オブ・ザ・ハリケーン」を再演している。

思えばスタジオよりライブのほうが(特にフェスティバルのような大会場)力を発揮できるプレイヤーではなかったのかな。





それでは哀悼の曲を
Freddie Hubbard "Red Clay"



古くて新しいジャズ

2008-12-13 | 音楽・CD
「ジプシー・ラメント」ケン・ペプロフスキー

少し前に買ったCD。前作「メモリーズ・オブ・ユー」で始めて知ったテナー・サックスとクラリネットのバイ・プレイヤーの新作は、いわゆるスタンダード集ではなく、マニューシュ・ジャズ(ジプシー・ジャズ)。ピアノトリオをバックにしたものばかり聴きなれているので、ギター2本の伴奏はとてもお洒落で新鮮に感じる。いぶし銀のギタリストはジョン・ピザレリ(g)の父親バッキー。『トプシー』や『ソリチュード』も聴ける。



 「ムーヴ」ビレリ・ラグレーン

随分前にショップで、CDの帯にジプシー・プロジェクトの文字を見つけて購入したもの。ジプシー・ギターといえばジャンゴ・ラインハルトが有名だが、その再来と評されるギタリストである。サックスも入っているが、やはりここでの聴き所は彼の超絶技巧のアドリブとリズム・ギターのスウィンギーな伴奏。

     ジプシー女の情熱的な舞を想像させる。    




映画でもジプシー・ジャズに触れることができる 公約数は、ギターと恋


 「ショコラ」

ジョニー・デップがドブロ・ギターで弾いたのはジャンゴ・ラインハルトの『マイナー・スイング』だったような。流浪の民ジプシーの悲哀のエピソードともに可愛いジュリエット・ビノシュの名演も忘れられない。



音楽を堪能したくなったら次の2作

 「 ギター弾きの恋」

ギターを弾かせたら天才的だが、行動は滅茶苦茶なエメットの純愛物語。ウディ・アレン監督の狙い通りショーン・ペン演じる自堕落な男に魅力を感じてしまうのは、そこに音楽があったからだろう。陰でギターを引いているのは先の「ジプシー・ラメント」のもう一人のギタリスト、ハワード・アルデン。心にじんわり染みる傑作。



 「僕のスウィング」

少年マックスの少女スウィングへの淡い恋とギターへの情熱が描かれており、やはり音楽を巧みに扱った映画。ここでもロマ(=ジプシー)の悲しい歴史が語られる。ちょっと感動的。ギタリスト、チャボロ・シュミットが主演しており、「マヌーシュ・スウィング」の世界を満喫できる。


Django Reinhardt - Minor Swing



「ファイブ・フォー・ファン」ハイ・ファイブ

2008-12-12 | 音楽・CD
一番最近購入したCD。
名門ブルーノートから発売されたものだが、およそそれらしくないジャケット。しかし内容は真っ当なハード・バップだ
オリジナル曲がほとんどだが、どこかで聴いたことのあるような2管フロントのメロディはジャズファンなら、ついニンマリ。
ともかくイタリアの粋でファンキーなクインテットは一聴の価値あり。今なら6ヵ月限定スペシャル・プライス1980円也。 

お勧め



<メンバー>
ファブリッツィオ・ボッソ(trumpet,flugelhorn)
ダニエル・スカナピエコ(tenor sax)
ルカ・マヌッツァ(piano)
ピエトロ・チャンカリーニ(double bass)
ロレンツォ・ツゥッチ(drum)


<曲目>
1. ファイヴ・フォー・ファン
2. オホス・デ・ロホ
3. コズィ・コメ・セイ
4. パンダグル
5. ハッピー・ストロール
6. エストゥディオ・ミステリオーソ
7. インセプション
8. エヴァンズ・イーヴン
9. ニノズ・フラワーズ
10. ナティ
11. ア・シェイド・オブ・ジェイド (日本盤ボーナス・トラック)
12. リジア (日本盤ボーナス・トラック)



Five For Fun