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ぴかの独り言 GooBLOG vol.1

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思い出を、書いておこう。1

2020-05-10 13:29:00 | ノンジャンル
こんにちは。

コロナ狂想曲がいつまで続くのかわかりませんが、多少は落ち着いてきたのでしょうか?

ニュースもそればっかりで、種苗法なんてものが通過するとかしないとかのお話はテレビからは聞こえてこず、お米作りが趣味のあたしには、それは気になるんだ。


そんなこの頃のこと、昨日、身近なニュースが二つ入ってきた。

一つは少し心配なことで、一つはとても嬉しい知らせでした。

最初の一つは、心配はあるにせよ、何とか穏やかでいけそうな気配です。

そして次の一つは、個人的に大ニュースながら、大きな声では言えんという不思議なありがたい出来事でした。


そんなことがありましたもので、ふと、あたし自身のことが思い起こされた。

それを書く。

・・・

結婚して、たぶん3人目の子どもも物心がついているころだと思う。

毎年のこととして、家族でどこかに旅行に出かけようとしていた。

ただ、バブルがはじけた後のことで、ともかくも商売がまったく芳しくないときだった。

コロナ禍の今で言うところの、飲食・観光業みたいな呉服屋さんでした。


収入が激減して、もともとない手元もますます心もとなくなってきていたが、それでも家族旅行ぐらいはしたいと思ったんだろう。

そんな時に、新聞広告で、「有名温泉地・牛肉シャブシャブ食べ放題・大人一泊8000円!」というのを見て、家族5人で予約したんだな。

で、夏休みに家族5人で出かけたんだ。


場所すら忘れましたが、着いたところがオンボロな古い建物。

それでも、もともと結構大きな観光ホテルだったのは認識できる建物でした。

で、チェックインして、暗い廊下を歩きながら部屋に通された。

お部屋は泊まるには充分でしたが、これまで行ったところとは何かが違う。

ソファーがあったんだ。

それの背のところから、中にあるはずの家具のバネが、ビヨ~ンと飛び出ていた。


テレビをつけてみた。

子どもがいるから、ゲームもできるらしいボタンを押してみた。

インベーダーゲームのパチモンみたいな画面が出てきました。


う~む・・・かなりやばいぞ、ここは。


その後、牛肉しゃぶしゃぶ食べ放題の夕食

大広間には、かなりのお客様が参集。

で、テーブルについて、食べ放題が開始。


外国なまりのある東洋人の若いおねいさんが、お肉を持ってきてくれた。

確かに牛肉である。

それ以外に、有無を言わせない迫力のある、真っ赤な硬い牛肉でした。


それ以後、そういったところには行っていないのはある意味ラッキーかもしれませんが、あたしには大変衝撃的な体験でした。


あの当時・・・呉服屋さんならず、どちらも大変苦しかったと思います。

お陰さまであたしは良いご縁に恵まれまして、いまだに生き残っておりますが、市中の大半はなくなってしまいましたね。

当時のには、本当にお金がなくて苦労をかけたと思っています。

それでも、やがての子ども3人の教育費だけは残したいと、彼女に何とかやりくりしてもらって、無事長男はじめ成人いたしました。


そんなことを思い出した先日の夕飯時に、次男に尋ねてみたんだ。

「ホテルのソファーのバネが、ビヨ~ンと出ていたの、覚えてる?」

すると次男は、

「あぁ、あったねぇ・・・」

と、笑って応えてくれました。


・・・あの時は、きつかった。

当時、すでに隠居していたじいちゃんばあちゃんですが、たぶんまったく知らずにいたと思います。

でも、

今、笑える思い出になっているのが、嬉しくありがたいお父さんでした。


最近長女のところに行った時、財布の中にあったのがせいぜい1万円札が一枚だったから、それを置いていこうとしたらね、

「いつもしてもらっているから、これはもらえんわ」

と言った。
(せいぜい、米と肉くらいしか渡していない)

おじいちゃん、もっとしてやりたくなりました。


寝たきりのばあちゃんが、コウヤと行くとよく言った。

(今はコロナで、施設に会いに行けない)

「会いに来てくれて嬉しい。コウヤ君に、おこづかいをあげる様に(なぜか?いつも2万円)」

御意。


・・・

振り返ってみれば、いろいろありました。

それでも、何とか乗り越えられたのは、とてもあたし一人の力ではありませんでした。

良いご縁に恵まれたあたしでした。

そして、

1万円と2万円・・・娘と息子に渡せる今のあたしは、幸せでした。

ありがとうございます。




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