富山マネジメント・アカデミー

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陳腐化したメーデー行事:労働イメージの崩壊

2018年04月29日 | Weblog

シールド工法は発達し、トンネル工事に土方という労務提供者がいなくなり、マシーン・オペレーターが主役となった。日本では、労働はコンピューター制御の形態に代わり、古典的な筋肉労働はあまり見なくなった。筋肉を鍛えるためには、お金をだしてする趣味に転じた。次に、資本主義は、自由主義・自己責任主義の段階を終えて、国民経済学による国民教育をベースとする国民総生産に組み込まれ、資本の所有者利益が相対的に分配利益を減らし、企業も経営学の指標で経営オペレーションする時代へと転じた。政府が国民総生産のけん引力である個人消費を刺激するため、経営者団体に賃上げ要請を行い、中央銀行が企業を選別し、基幹企業の株主として登場することで、労働者の組合が存在として、国民経済の世界史から姿を消した。これは、中国でも同様。5.1から5.5は、労働節よりも端午節として意識され、日本のゴールデン・ウイークが、中国でも完全に定着した。このような経済社会文化の共通性が生まれたが、日本では、政府は国民になにも注意しないが、中国では、贈答,宴会などの不正と贅沢を諫める警告が出されている。まだ、人が群れる社会だから端午節の宴会が後を絶たない。日本では、個人が個人として自己流の休暇を楽しむ文化が定着した。台湾では、日本と共通する流れである。逆に、公共交通、観光産業などは、逆に休めない。休めない人のお陰で、多くの休める人が楽になる。さて、この期間、我をなすべきや。はい、源氏物語を電子ブックで読みます。

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