富山マネジメント・アカデミー

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地方自治体の地域振興のアイデアは、殆ど3番煎じ

2016年10月21日 | Weblog

TMA講師代表の個人研究:もうし訳ないが、ご当地マラソンは、もうこの辺で止めませんか。ご当地マラソンは、アメリカのボストン・マラソンが有名である。日本では、ご当地マラソンの老舗はいくつかある。それらは、日本陸連の公式記録、公式コースでの競技マラソンである。地方自治体が運営主体となる東京都の都政が主宰する東京マラソンから、日本国中のご当地マラソンが大流行。いまでは、コースに熊や、スズメバチの巣の有る辺境の市町村までが主宰している。ランニング人口が増えて、全国から観光脚をお誘いする観光戦略となっている。

こういうイベント主義は、麻薬のようなもので、その準備期間から当日、そして反省会までは、関係者の気分は高揚する。この興奮が忘れられないで、イベント大好き族がでてくる。「よさこい」を交通遮断した町の中心街で競いあう。これは、地方行政における麻薬である。しかも、こうしたイベントを全国に売り込む業界が数多くある。2番煎じならまだましだが、3番煎じ以下となると、地方行政マンの「脳内構造」を疑いたくなる。駅伝も全国にかなり増えてきたが、これは個人でエントリーできないので、応援を呼び込める箱根駅伝が、日本の正月のTVイベントとして定着した。これは、1番煎じ、味も香りも一級品である。東京を基盤とする全国TVのキー局の番組に組み込まれないと、3番煎じ以下になることは確実である。

地方自治体が、本当に競うべき競技は、年一回のマラソンではない。世界のグローバル化が進み、英語がコミュニケーションの軸になってきたから、徹底的に地方の特色ある文化を保存しながら、「アジア風英語」を媒体として国際化することである。その代表が、京都府である。

TOEICは、ビジネスの場面に特化した構成である。今後、日本の地域振興のためには、観光英語検定を普及させる、地域の英語マッピングを徹底することである。大事なのは、地方の日本人が売りたい観光資源よりも、外国人の目から見つける面白いポイントの発見から学ぶことである。富山の場合は、石川県との県境、岐阜県との県境をまたぐ外国人の目から見つける面白いポイントである。地域臭が、地域の加齢臭になっている。そういう観光業界人が妨げとなっている。

要は、地域をいかにマネジメントするか?マラソンというアイデアが重複しているかぎりは、戦略的に勝ち目がない。地方議員も地方自治体の特別職員である。だから、「頭」が欲しい。「顔」役は、もういらない。

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