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北朝鮮・中国の外交:共同の知恵

2018年03月15日 | Weblog

北朝鮮の外交の背後に、「朝核」を米朝双方から遠ざけ、朝鮮半島の非核化を条件に経済制裁を緩和できる唯一のカードがあるのは中国である。中国は、北朝鮮の「中国化」に失敗した。これを推進した中国共産党の江沢民派は、すでに責任をとらされている。中国共産党の外交のヘゲモニーは、習近平の直属の中央対外連絡部にある。ようやく北朝鮮に利権をもつ暗躍集団から、党外交の本筋へと経済封鎖を利用し、北との特殊ルートが双方から遮断jされた。すると、問題は、中朝の新たな協調を再構築するうえで、どこを共同の敵とすればよいのか、という原理原則が問われる。それは、日米安保のシステムである。筆者は、日米安保を否定する日中友好主義ではない。日米安保という枠組みと、中国・朝鮮の自己防衛力との「友好」という高次な哲学である。深く言えば、世界史のうえで未成熟なアメリカ文明の「徳化」を待つという態度である。アメリカは、北朝鮮よりも激しい単純な大衆迎合が可能な、未成年社会であり、銃器を市民がもつ文明?である。日本を含む東アジア社会では、アメリカに比べ上下格差の程度は大きくない。ここは、アメリカ内部の混乱がおさまるのをまつしかない。日本は、自由民主党という現実の知恵を信じたい。

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