また、県が主導し、全天候型のイベントホールを新設する場合、最適の立地は富山空港周辺と、新幹線高岡駅の南側の2地点しかない。この間、頭の中で演算し、幾分か、県内各地の有力企業をあえて常務クラスの管理職にあって調べた。その結果、最適の立地は、観客動員の仮想エリアにおいて、中京圏全体を意識すると、自動車交通では、高速利用では、富山空港の立地>新幹線高岡駅の周辺、という優位はある。富山大学、富山県立大学の他府県からの入学生にみる愛知、岐阜からの学生が一番に多く、実数からすると、県内生よりも多いかもしれない。富山県は、中京圏の若者に嫌われていない。しかも、地名の認知度では、富山に対し、高岡は相当に劣る。他方、新幹線利用というのを観客の動線とみるなら、新高岡駅の南側の隣接地は最適である。イベントの内容にもよるが、中京圏の全体に富山のイベント・ホールを隣接させないといけない。なぜなら、新幹線の利用なら、埼玉のスーパーアリーナの集客力に対抗することは、困難である。中京圏の全体をマーケットとすると、お隣の金沢市民、能登人の心理的な近接感は、高岡に軍配があがる。もし、石川県の同類の施設が先に建設されると、富山県の計画は一切なりたたない。最も大事なのは、どんなイベントかよりも、観客動員のエリアをどの範囲で仮想できるのか、そのために観客の交通手段はなか、広大な駐車場を新たに投資せずに既存の県有地を活用するなど、建設コストの大半を占める用地の所有権とその利活用に目が向けられることになる。
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