富山マネジメント・アカデミー

富山新聞文化センターで開講、教科書、参考書、講師陣の紹介、講座内容の紹介をいたします。

富山空港の深刻な近未来

2017年11月15日 | Weblog

北陸新幹線が、福井まで延伸すると、富山空港は深刻な危機に陥るだろう。というのは、小松空港が国内便、特に東京むけですでに乗客を奪われているが、その分、国際空港としての役割を強めている。滑走路が長いので、欧州からの貨物専用の定期便もあり、中国・東南アジア向けの定期便を増やす余地が生じる。この結果、富山空港の運航便がさらに大きく制約を受ける。というのは、北陸新幹線の小松駅が機能することで、富山県内から小松空港へのアクセス時間が大幅に短縮される。富山空港は、新幹線効果が生むプラス要素が全くなく、マイナス効果のみが生まれ、経営体としての基礎体力を奪うことになる。

小松空港は、今は、新幹線効果がマイナスとなっているが、北陸新幹線の小松駅の効果により、北陸のおける利便性の高い国際空港として機能することになる。この状況が生まれても、富山空港が発展的に存続するには、どのようにすれば良いのだろうか?こうした予想される深刻な危機に対し、負のシグナルの認識を共有しないと、その時が訪れても、手の施しようがない。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「物流端末拠点」を行政が設... | トップ | 新時代の中国と富山県 »
最新の画像もっと見る