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◆好ましい財宝

2016年08月21日 08時19分20秒 | 聖書

知恵のある者の住まいには、
好ましい財宝と油がある。
しかし愚かな者はこれをのみ尽くす。(箴言二一20)
 
昔の侍的日本人は、「武士は食わねど高ようじ」と、経済的な祝福を軽んじて意に介しない態度をとりましたが、現代の日本人は、エコノミック・アニマルと呼ばれるほど、金・金・金と経済的祝福の追求一点張りになったように見えます。
私たち生身の人間にとって、経済的な祝福が、やはり安定した一生や幸福の大切な要素であることを、しっかり直視する必要があります。聖書は、「知恵のある者の家には経済的祝福もある」と言っています。その知恵とは、いったい何でしょうか。
第一は、「足るを知る心」だと思います。パウロは、「私は、どんな境遇にあっても満ち足りることを学びました」(ピリピ四11)と言いました。いくらあっても、自分のためにもっと欲しいと、満ち足りることも与えることも知らない人は、死海のようです。流れこむばかりで出さない死海は、文字どおり死の海です。
第二は、「生産的な健全で強い心」だと思います。パウロは、「私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです」(ピリピ四13)と言いました。たとえ、一億円あったとしても、東京のたった百坪の土地の値段です。しかし、どんな時にも、愛し祈り働き仕える、力強い心を与えられている。――これこそ、「好ましい財宝と油」、尽きない泉です。
第三の祝福の大もとは、「神を心の真ん中に持つ心」です。パウロは言いました。「私の神は、キリスト・イエスにあるご自身の栄光の富をもって、あなたがたの必要をすべて満たしてくださいます」(ピリピ四19)。金や土地や家屋敷を持つことよりも、すべての富や必要を全部所有し、これを必要に応じて与えてくださる与え主を「私の神」としていただいていること。――これほどの祝福があるでしょうか。
 
 

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