マディと愛犬ユーリ、親友のクリスティ、それにハワイのこと

ハワイに住んでいたころ、マディという女の子が近所に住んでいて、犬のユーリを連れて遊びに来ていた。

" Culture shock " 「カルチャーショック」

2011-08-04 07:18:54 | 日記

 

 ちょっと前の話になるが、日本人の男子大学生が3人で、サンフランシスコでレンタカーを借り、サンタクルズと言う街の辺りを走行中、待ち伏せしていたパトカーに留められた。
 後続の車が、前を走っていた車から、再三たばこの吸い殻が捨てられるのを目撃していて、警察に通報されたのである。
 停車を命じた理由は、「たばこの吸殻を2度に渡り、外に投げ捨てた」ことだった。
 すんなり罪を認めて、罰金500ドル(当時は10万円近く)を払えばよかったのだが、言葉の問題か、何らかのクレイムを申し立てたのか、結局、日本語の法廷通訳が来るまで待たされた。
 何やかやで時間がかかり、調書を取られて、丸1日拘束されてしまった。
 罰金を払っただけでなく、拘置所に入れられて、本人たちにとっては、「全くの災難だった?」のである。
 街道沿いに、よく、「 NO LITTERING: $ 500  FINE  」とか書いたサインがある。つまりゴミのポイ捨ては罰金500ドルということである。

 これなども「一種のカルチャーショック」であろう。
 一歩国を出れば、もうそこは日本ではない。
 日本では問題にならないことも、外国では、しばしば大きな問題に発展することがある。
 ある国で、軍事基地の上空を飛行中、機内アナウンスで、シェードを下げること、写真撮影は出来ないとアナウンスがあった。
 そんなことも知らずか、シェードを開けていた日本人が偶々膝の上にカメラを乗せていたため、機内で拘束された話を聞いたことがある。
 到着後、別室に連れて行かれ、取り調べを受けてしまったのである。

 トシ自身、カリフォーニアを走行中、ポリスカー(パトロールカー)が、サイレンを鳴らしながら急接近してきて、右肩に寄るように、そして停車するようにと指示されたことがあった。
 車の屋根にランプが点滅していて、明らかに警察の車のようだった。
 2人の警官が降りて来て、一人の女性の警官が車に近づいてきた。
 ドアのガラスを下げるようにと指示された。
 もう一人の男性警官は、腰のピストルに手をあてて、前にいる女性警官を後方で支援する形で、状況を見守っていた。
 「なぜだろう?」と、停車を命じられたのが理解できなくて、それでも、警官の指示に従って、いく分動転していたのか、ガラスを下げるのでなく、ドアを開けようとすると、急に大声で、「 Don't! 」と言って腰の拳銃に手をあてたのである。
 こっちの方がびっくりしてしまった。
 「 Put your hands on wheel! 」 (両手をハンドルの上に出して!)とか言ったように聞こえた。
 アメリカのこと、指示通りにしなければ、いつ何時拳銃で撃たれるかもしれないのだ。
 何で留められたのかを聞いたら、あなたの車は、ライトが点いていない!と言われた。
 免許証の提示を求められたので「国際免許証」を差し出すと、「ああ、日本人ですか?」
 いつの間にか、夜になっていて、暗闇を走っていたのに、前後の車の明るさで、不自由なく運転していて、すっかりライトをつけるのを忘れていたのである。
 その時は、全く問題なく、「グッドラック!」と言われて、手を振って別れた。

 昔、ヨーロッパの国で、日本人が入国の際、正露丸をもっていた。
 強烈なクレオソートのにおいを不審に思ったのだろう。説明を求められたが、言葉がわからなくて、一時拘束された人のことを聞いたことがある。
 腹薬であることが判明するまでに、あちこちに電話をしたりして、かなり時間がかかったということである。

 一歩、日本を出ると、そこは外国である。
 自分たちには、常識と思っていたものが、全くそうでないことがある。
 大勢日本人が押しかけるハワイも外国である。
 気軽く行ける所として人気があるが、パーティで日本領事館の人と話す機会があったが、日本人が巻き込まれる事件は、実に多いようだ。
 ほとんどが、日本人の場合、被害者の立場と言うことであったが、加害者、犯罪者になる場合も多いのである。
 悪質なものは、ハワイのテレビニュースでも報じられたが、ロックされた別荘に無断で入り、寝泊まりしていた日本人が捕まったことがある。
 ハワイの別荘は、一年中誰かが住んでいるわけではない。
 空いた別荘に無断で入って、そこで寝泊まりしながら、サーフイングに興じていた若者がいたのである。

 日本人が被害者なのだが、店に、偶々買い物に来ていた日本人二人が、強盗に襲われたことがある。
 拳銃で威嚇されて、他の客は、両手を挙げ地面に伏したのだが、そんな時にどうすればいいのか分からない日本人は、他のお客と同じような行動をとらなかった。
 強盗は、立ったまま向き合う形になった日本人を、反抗すると思ったのか、二人を撃ってしまったのである。
この二人は、可哀想に、長い間ハワイの病院に入院していたが、一人の方は、亡くなったと聞いた。

 

 

 


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6 コメント

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最初の若者たちには (さくら)
2011-08-04 22:48:57
いい薬ですね。煙草のポイ捨て、それが他のものでも
許せません。すご~く腹が立ちます。

でも、言葉が分からなくて、大変な事になるケースは多いですね。
悲しい事もたびたびおきますね。
フリーズが分からなくて、手を上げず撃たれたホームステイ?の男の子がいましたね。
裁判になったから、御両親が気の毒でした。
ハロウィンで楽しくやっていたのにね・・・。

やはり私は、ツアーですかしら・・・。
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さくらさんへ (yamada)
2011-08-04 23:10:08
「フリーズ」と言われても、ハロウィンの楽しいお祭りで、明らかに襲ってくるとは思えないのに、撃ち殺すなんて、ひどいですね。
 アメリカ人でも、信じられないと言っていました。まだ若い青年なのに!

 環境が違うところに行って、言葉の行き違いなどで、たとえばタクシーに乗る場合でも、トラブルがおこったり、地下鉄に乗っても、反対の方向に行ってしまったり、大変です。
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行った先の (guroriosa)
2011-08-05 11:11:29
決まりごとや慣習の違いなどは
ある程度調べておかなければなりませんね。
でも、言葉の壁で言われていることがわからないのですから
大変なことへと発展してしまうケースも少なくないことでしょう。

ハワイでタバコを吸えないスモーカーたちは大変のようです。
ホテルの室内も禁止なんてかわいそうでした。
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guroriosaさんへ (yamada)
2011-08-05 17:21:58
 ハワイでは、一部ホテルのバーやナイトクラブなどで、タバコを吸うことができますが、どこに行ってもタバコを吸えないようです。

 パーティに呼ばれて行ってみても、どの家にも灰皿を置いていないし、やって来る人たちも、たばこは吸えないと思っているようです。
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ちょっと怖いです (ほっとひと息)
2011-08-06 10:49:12
その国では当たり前の事が他国から来た者にとっては考えもしない事だったり・・・
まして、言葉が通じないことで誤解が生じたり・・・
海外生活をenjoyするのは幾つもの問題点があるようで
私にはハードルが高いかも・・・。
団体ツアーで旅行くらいじゃないと無理なようです。
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ほっとひと息さんへ (yamada)
2011-08-06 15:45:04
 スーパーのレジなどで、現金を出して数えると、娘から、現金を出してはいけないなどと注意されます。
 つい日本の習慣が出てしまいます。

 よその国に行くと、注意しなくてはならないことがたくさんあります。
 旅慣れた人は、旅行中は、あまり着飾ったりしないという人がいます。
 気後れするのは、よくないですが、気をつけることは、大切です。
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