マディと愛犬ユーリ、親友のクリスティ、それにハワイのこと

ハワイに住んでいたころ、マディという女の子が近所に住んでいて、犬のユーリを連れて遊びに来ていた。

" Brian's wife " ( ブライアンの奥さん )

2012-11-19 03:23:24 | 日記

 

 

( トシの好きなマノアガーデンで、昼時は満席である )

( マノアガーデンの外のテラス )

 ブライアンの奥さんは、アメリカの名門大学スタンフォードに入り、後にカリフォーニア大学に移り、そこで博士号をとった。
 ネイティブアメリカンの言語に興味を持っていたようで、彼らの言語構造を解き明かすために心血を注いだのである。
 自らネイティブアメリカンたちの集落で生活してながら資料の蒐集に励んだようだ。
 彼らが過去において、あるいは現在使っている言葉を組織化し言語構造の分析を試みたのである。
 彼女が著したネイティブアメリカンの言語に関する論文が言語学会で高い評価を得て、言語学の分野で優れた論文に対して与えられる賞を授与されたのである。
 その後大学で教えることになった。若いころは、各地の大学、おもに西海岸地方の大学に迎えられて教鞭を執っていた。
 しばらくしてハワイ大学に助教授として迎えられ、そのご教授として30年以上に渡ってハワイで頑張っている。

 トシは、ブライアンや奥さんと、そのころからの知り合いでお互い変わらぬ友情を持ち続けている。
 はじめ、何のきっかけかブライアンと友達になった。
 よく彼とお昼の食事に出かけていた。キャンパスの中にある彼らの官舎で食事をすることもあったし、よく行っていた場所が、教育学部のそばにあった「ピザハット」だった。
 或る時、教室の外でトシを待っていた彼が

 "  Yamada-San !  Are you ready ?  " ( ヤマダサーン! お昼に行きましょうか? )といつもの決まったようなセリフで誘ってきた。
 てっきりカフェテリアかピザハットにでも行くのかと思っていたら、どうも道順が違っていた。

 "  Where are you gonna go ?  " ( どこに行くの? )
  "  To my wife's place.  " ( ワイフのところだよ )

 その時まで、彼の奥さんに会ったことがなかったのである。
 お互い私的なことを話す機会がなかった。トシの方から彼について訊ねることもなかったし、彼もトシについて訊ねてくることがなかったのである。
 スポールディングホールという建物のエレベータに乗って3階で降りた。
 彼女の部屋のドアをノックすると、にこやかな彼女の笑顔が覗いた。
 恐らく今日はトシを連れてくるとあらかじめ彼女に告げていたのだろ。トシの顔を見てびっくりする風でもなかった。
 驚いたことに、弁当も3人分用意していたのである。如何にも手作りで家庭的な食事という感じだった。
 

( キャンパスユニオン: 売店などいろいろな店が並んでいる )

 

( キャンパスにあるサブウエイ )

( 大学内には小さな子どもたちもいる:お父さんお母さんに連れられて来るのだろう )

 


最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
色んな (さくら)
2012-11-19 23:36:26
人達がいっぱいですね。
原住民の人達をはじめ、日系人、白人などなど ハワイはすごいですね。
キャンパスの感じも明るくて、仲間になりたい様な雰囲気。
写真が入るようになって、ますますハワイを身近に思えます。
いつも行けて楽しまれて、ほんとにいいですね。
うらやましです。
返信する
教えてください (ほっとひと息)
2012-11-20 00:04:52
どこに行くの?は
・Where are you going ? と思っていました。
・Where are you gonna go ? だったのですね。
gonna go という表現を知りませんでした。(勉強不足で恥ずかしいのですが)
上の2つの文の使い方に違いはあるのですか?

開放感のあるキャンパスですね。
写真が入ると分かりやすく、さくらさん同様にハワイを近くに感じます。
返信する
さくらさんへ (yamada)
2012-11-20 09:03:59
 先ほどたまたまNHKの番組でハワイのことが報道されていて、懐かしい気持で見ました。

 アメリカ人の旦那と日本人の奥さんが経営するレストラン、通りでバイオリンを弾く人、街のいかにもローカルなレストランや従業員の人たちなどが描かれていました。
 いわゆるB級グルメだと思うのですが、ハワイらしい雰囲気が感じられました。

 気候はいいし、食べ物もおいしく、人々は、オーストラリアから来たカップルが番組の中で言っていましたが、friendly (人懐こく) favorable (好意的 )です。
返信する
ほっとひと息さんへ (yamada)
2012-11-20 09:19:46
 gonna は、going to のことで、俗語ですが、一般にだれでも使います。
 Where are you going to go ?が、文法的にも正しいと思うのですが goingに続いて、また goが出てくるのでは、いかにも口調がよくないので、アメリカ人はこのような表現を使いません。
 be going to は、意思、意図を表す言葉で、(~するつもり)の意に使います。
 したがって、Where are you gonna go?は、「どこに行くつもりですか?」になります。

 1971年に、初めてペンシルバニア州立大学に派遣されて行ったとき、大学が開放的なのにびっくりしました。
 多くの一般の人たちが、音楽を聴きに来たり、テニスをしたり、買い物に来たりしていました。
 乗馬クラブなどもあって、市民がやってきて馬に乗っていました。
返信する
yamadaさんへ (ほっとひと息)
2012-11-20 10:06:39
分かりやすいご説明有り難うございました。
返信する
キャンパスが (guroriosa)
2012-11-21 21:19:20
こんなにも開放的だとは驚きました。
そして学内に、Subwayがあったりするんですね!
日本で、食堂を開放することは知っていますが
そのほかにも開放されているのでしょうか?

I’m going to go America のような時でも
gonna goとなるのでしょうか?

be going to=will かと思っていましたが
ちょっとニュアンスが違うようですね。


返信する
guroriosaさんへ (yamada)
2012-11-22 07:45:58
 アメリカの大学は、一つの町みたいなもので、市民が自由に出入りしています。
 買い物をしても税金がかからないし、一流のタレントが来て音楽会を開いていたり、「ギルバートーオーサリバン」やブロードウエイの「回転木馬」を見たのも大学でした。
 日本の歌舞伎も見ました。

 I am going to America. は、「私はアメリカに行くところ(途中)です」になりますが、I am going to go to America.は、「私はアメリカに行くつもりです」のように主語の(意思)が入ります。
 したがって仰るように,am going toは、「行く」という意味でなく、will「つもり」の意になります。
 
 I am gonna go to America.が、自然に使われています。
返信する

コメントを投稿