先日のNHK BS1の「地球アゴラ」で扱ったテーマなのですが、アイスランドは蔵書大国ですし書籍文化が非常に発展している国です。
そこらじゅうに書店があるというわけでもないですし、書店の規模も八重洲ブックセンターや紀伊国屋に比べるべくもありませんが、32万人という国の規模を考えると、さらにアイスランド語というこの国以外ではほとんど利用価値のない?言語のことを考え合わせるならば、この国の出版事情の活発なことは本当に驚きです。
市場として考えるならば本当に小さいものです。32万人の三分の二が読書可能な年齢として読書人口は約20万人。ある本が出版されて本を読める人が皆その本を買ったとしても売れるのは20万部です。文字通りに言うならばミリオンセラーはあり得ません(何十年もかければあり得るでしょうが)。
売れ筋が基本的に細いということは単価が高くなるということです。ハードカバー本(ハードカバーの方が主流です)一冊が5.000から7.000クローネくらいします。ここでは本は高価なものであり、それゆえ贈答品としても頻繁に用いられます。
例えばクリスマス。クリスマスのプレゼントの主役のひとつは書籍です。この国では新刊本の出版もクリスマス前に集中していますし、クリスマスの飾り付けが賑やかになるに連れて、あちらの書店でもこちらの書店でも新刊本の出版記念会が著者同席で行われます。
著者がサインしてくれた本は別ですが、普通には本は一冊一冊ポリエチレンのようなフィルムでカバーされています。そして購入した際には「スキプタミジ」というシールを貼ってくれます。これを貼ってある本は、贈り物にもらった人が気に入らなかったり、他の人から同じ本をもらってしまったりした時に他の本と交換してくれます。この辺はおおらかですよね。
「地球アゴラ」からの受け売りです。立教大学非常勤講師の本川裕さんという方が38ヶ国を対象にして行った共同調査で、家庭蔵書数の世界ランキングが出ました。1位がアイスランドで336冊。2位がエストニアの236冊。3位ラトビアの233冊、4位ノルウェー226冊、そして5位がスウェーデンの201冊。日本は91冊で順位不明?
上位は北欧、バルト海勢が占めていますね。冬寒い地域はやはり本を読む習慣が強いのでしょうか?

知人のお宅の居間の書棚(とワタシ)
取材協力のためにFacebookなどでいくつかミニリサーチをしたのですが、本を読むのが好きか?本は生活の中で大切なものか?という質問に対して多く人が(というのは曖昧な言い方ですね。答えてくれたのは20-30人の間で、「多くの人が」という場合には7、8人が同じように答えた場合と思ってください)「小さい頃はテレビもビデオもなかったし読書はメインの娯楽だった」と答えてくれました。
アイスランドの場合は寒い冬だけではなく、田舎社会だったことも本好きに影響しているようです。
ただ、もしそうであるならばテレビやネットはもちろん、電子書籍も発展してきている現代以降はアイスランド人の本好きも変わってくるかもしれませんね。
実際、取材でお話しを伺った自費出版本の著者の方のお宅には本棚がありませんでした。蔵書は全てガレージに移し、これからは電子書籍を「全てマックに保存する」とか。いきなり番組の企画にダメ出しされたみたいであわてましたよー。
次回ももう少しこのトピックを続けたいと思います。
そこらじゅうに書店があるというわけでもないですし、書店の規模も八重洲ブックセンターや紀伊国屋に比べるべくもありませんが、32万人という国の規模を考えると、さらにアイスランド語というこの国以外ではほとんど利用価値のない?言語のことを考え合わせるならば、この国の出版事情の活発なことは本当に驚きです。
市場として考えるならば本当に小さいものです。32万人の三分の二が読書可能な年齢として読書人口は約20万人。ある本が出版されて本を読める人が皆その本を買ったとしても売れるのは20万部です。文字通りに言うならばミリオンセラーはあり得ません(何十年もかければあり得るでしょうが)。
売れ筋が基本的に細いということは単価が高くなるということです。ハードカバー本(ハードカバーの方が主流です)一冊が5.000から7.000クローネくらいします。ここでは本は高価なものであり、それゆえ贈答品としても頻繁に用いられます。
例えばクリスマス。クリスマスのプレゼントの主役のひとつは書籍です。この国では新刊本の出版もクリスマス前に集中していますし、クリスマスの飾り付けが賑やかになるに連れて、あちらの書店でもこちらの書店でも新刊本の出版記念会が著者同席で行われます。
著者がサインしてくれた本は別ですが、普通には本は一冊一冊ポリエチレンのようなフィルムでカバーされています。そして購入した際には「スキプタミジ」というシールを貼ってくれます。これを貼ってある本は、贈り物にもらった人が気に入らなかったり、他の人から同じ本をもらってしまったりした時に他の本と交換してくれます。この辺はおおらかですよね。
「地球アゴラ」からの受け売りです。立教大学非常勤講師の本川裕さんという方が38ヶ国を対象にして行った共同調査で、家庭蔵書数の世界ランキングが出ました。1位がアイスランドで336冊。2位がエストニアの236冊。3位ラトビアの233冊、4位ノルウェー226冊、そして5位がスウェーデンの201冊。日本は91冊で順位不明?
上位は北欧、バルト海勢が占めていますね。冬寒い地域はやはり本を読む習慣が強いのでしょうか?

知人のお宅の居間の書棚(とワタシ)
取材協力のためにFacebookなどでいくつかミニリサーチをしたのですが、本を読むのが好きか?本は生活の中で大切なものか?という質問に対して多く人が(というのは曖昧な言い方ですね。答えてくれたのは20-30人の間で、「多くの人が」という場合には7、8人が同じように答えた場合と思ってください)「小さい頃はテレビもビデオもなかったし読書はメインの娯楽だった」と答えてくれました。
アイスランドの場合は寒い冬だけではなく、田舎社会だったことも本好きに影響しているようです。
ただ、もしそうであるならばテレビやネットはもちろん、電子書籍も発展してきている現代以降はアイスランド人の本好きも変わってくるかもしれませんね。
実際、取材でお話しを伺った自費出版本の著者の方のお宅には本棚がありませんでした。蔵書は全てガレージに移し、これからは電子書籍を「全てマックに保存する」とか。いきなり番組の企画にダメ出しされたみたいであわてましたよー。
次回ももう少しこのトピックを続けたいと思います。
こんにちは、地球アゴラ見ました!!
久しぶりに藤間さんを見れて嬉しかったです(*^^*)
全然お変わりないですね! お元気そうで良かったです。
自費出版で詩集出されてたの知らなかったです! アイスランド語で書かれてるんですか? 機会があれば見てみたいです(*^^*)
少し街並みも映っていて、あの大きな本屋さん行ったなぁと思い出して嬉しくなりました☆(たぶん行った所だと思うんですけど、もしかしたら違うかもです笑)
ブログもちょこちょこ覗いてますので、またコメントしますU+266C
こんにちは。お元気ですか?
コメントありがとうございます。またまた番組も見ていただけたようで感謝です。
今年は楽な冬だったのですが、あのビデオ撮りの前後だけはとても寒くまいりました。まあその方がアイスランドのイメージで良かったのでしょうか?
書店はダウンタウンの中心、宿泊された所から徒歩10分程度のところですので、おそらく御夫妻ががいらした所だと思いますよ。
また是非遊びに来てくださいね。お待ちしています。
村上春樹さんの著書である「ラオスにいったい何があるというんですか?」を読み、アイスランドでは本棚を大切にしているとお聞きしたんですが、実際のところどうなんでしょうか?
ブログを覗いていただき、ありがとうございます。
「本棚を大切にしている」かどうかはあまり定かではないのですが、本を大切にして綺麗に書棚に並べている家庭は多く見かけます。
本を大切にするがの故に、書籍を陳列する棚もオーダーして作ってもらっている人もあるようです。ただ、どれくらいの人がそうのようにしているかは、わかりません。あくまで、そういうことをしている人を何人か知っているという範囲です。
ブログの中でも書いたと思いますが、一般的に書籍を愛し、大切にしているのは確かです。