レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

Nikon, Canon, そしてYoutube盛況の秘密

2020-02-16 00:00:00 | 日記
「カメハメハーン・ストームで天気が大荒れ」みたいなことを繰り返し言っているうちに、早くも二月の中旬になっています。ハヤッ!!

ですが、そのカメハメハーンがまたやってきて、先日の金曜日はアイスランド全土にオレンジからレッドの警報(五段階中の最悪と準最悪)が一日中出されました。

風速20メートル以上が予測され(もちろん秒速ですよ)、曜日のうちにアイスランド航空のフライトは全便欠航がアナウンスされ、レイキャビクでは学校も全校休校決定。

慣れてきたのかな?大分、早手回しになってきたような気がします。(^-^;




上から見ると真っ白なアイスランド
Myndin er ur DV.is


さて何回か前に、カメラや映像の関係のYoutubeについて書いたことがありました。いくつか見ているチャンネルを紹介したいと思い、まず「美人でセクシーだが、あまりトークの上手でない女流フォトグラファー」のチャンネルについて紹介しました。

それだけで終わってしまって、ちょっと物足りなかったので、今日はその続きにしたいと思います。

私はカメラもビデオも素人ですので、当然「入門もの」というか、何かを説明して教えてくれるようなビデオを見るのが多くなります。星の数ほどあるのですが、その中で気にってよく見ているもチャンネルに「Tony & Chelsea Northrup」があります。

プロフォトグラファーのトニーとチェルシーのノースラップ夫妻のチャンネルです。成功した富裕な感じの四十代の夫妻で、美男美女。教養もたっぷりの感じ。それでも鼻につくところがなく、特にトニーさんは話し方が上手で、その点でも参考になるので気に入って見ています。

もう十年も前からチャンネルを続けてきているようなのですが、サブスクライバーは1,4ミリオンくらいいるようで大したものです。

トニー&チェルシーの人気フォトグラフチャンネルはこちら


そのチャンネルでは週に一回の割で、ポッドキャストでもあるトークの時間があり、その時は時間も長めで一時間くらいになることもあります。技術的なことばかりでなく、写真の歴史や、その他もろもろの問題を扱ってくれるので、とても面白いことがあります。

その中に、放送されたのはすでに三年くらい前なのですが、カメラの会社の成り立ち、歴史を扱った回が何度かありました。面白くて拾い聞きしてしまいました。

で、世界で通用しているカメラのメーカーと言いますと、キャノン、ニコン、ソニー、富士フィルム、オリンパス... それから、何だ?コニカ、ミノルタ、リコー?京セラも? 改めて驚くのは軒並み日本のメーカーではありませんか! 別に今、初めて気がついたわけではないのですが、しばらく考えもしませんでした。

「外国のメーカーなんてあるの、大体?」と娘が訊いてきたので考えてみると、うーん、コダック。実はこれは娘が気付いたもの。あとはドイツのライカとか。スウェーデンのハッシェル...なんとか。ハッセルブラッド!

私の故郷は八王子なのですが、母校の中学の近くにもオリンパスと小西六がありました。それで「カメラ(レンズ)に強いニッポン」という自覚は子供の頃からあったと思います。

それでも、それぞれの会社の歴史とかは別に知らないままに済ませてきてしまいました。その歴史をトニー&チェルシーさん夫妻がポッドキャストでお話ししてくれたのでした。




教養豊かな美男美女カップル トニー&チェルシー
Myndin er ur Toutube “Tony & Chelsea Northrup


全部を細かく覚えているわけではないのですが、とにかく面白かったです。アメリカ人の人に、日本の会社の歴史を教えてもらうということ自体も面白かったですが。

で、日本の今のメジャーなカメラ会社の多くは、やはり1900年代の始めあたりからの創業であるようです。それぞれが戦争で儲かる部分も、踏みつけられる部分も経験したことも共通体験だったそうな。

ですが「へーーー!!」と思わされたのは、すごく単純な部分で会社の名前の由来でした。例えばNikon。「ニコン」ですけど、アメリカでは「ナイコン」と呼ぶ人が多いようです。

「ニコン」とは一体何なのか?これまで考えたことはなかったと思います。もとの社名は「日本光学」そこから初期の商品名に「ニコン」が使われ、それがまた後に社名になったそうです。

言われてみれば、「さもありなん」というか何ということはないですよね。でも考えつかなかったですね、ワタシは。

「コニカ」が「小西六」の進化系であることはまあ、想像つきました。「オリンパス」はギリシャ神話のオリンポスの山と関係してるでしょうね、多分。

難しいのは「キャノン」でした。私はなんとなく「キャノン」は大砲の「cannon」と関係しているのかな?くらいにしか考えていませんでした。ですが、いつだったかこれは「基準」「ノーム」のcanonなのだ、と誰かに教えられた記憶があります。だからcanonとnがひとつなのだ、と。

ところが、トニーとチェルシーさんの教えによると、これは創業者の吉田五郎さんの「製品を通して世界に慈悲と愛が満ちるように」という願いを込めて、観音様の「観音」Kwanonから来ているのだそうです。

これは難しいですよね。知っていなかったらわからないでしょうね。Canonと観音様をヒントなしで結び付けられる人はそうはいないだろうと思います。それに日本語名も本当は「キャノン」ではなく「キヤノン」と「ヤ」は小文字ではないのだそうです。(この部分は、トニー&チェルシーではなく、Wikipediaからです)

それにCanon の英文字の会社のロゴは始めからずーーーっと変わっていないそうな。これはトニー&チェルシーの授業より。




意外と奥深くそして長い歴史がロゴの背後に
Myndin er ur Canon.com


それにしてもカメラ界のYoutubeは本当にたくさんあります。「どのカメラがベストか?」「このカメラは本当にすぐれているか?」みたいなのは掃いて捨てるほどありますね。

「なぜだろうか?」と考えました。思いついたのが、昔々ちょっと在籍していたゴルフの愛好「界」。そこでもみんな中が「ウッドはホンマがいい」「ファイバーのシャフトは... 」等々、毎日尽きぬ議論をしていました。今でもそうでしょう。

釣りのことは何も知らないのですが、きっと「釣り愛好者の世界」でも、釣り道具を巡って同じような議論が毎日繰り返されているのではないか?と想像します。車やバイクでもそうでしょうし、ある意味プロスポーツもそうかな?

要するに、愛好者はそういう議論をするのが楽しいのです。別に本当にどのカメラが一番優れているかを探究したいのではなく、そういう議論そのものを楽しんでいるわけです。だから終わりがない。

とても手が届かないような何十万円というカメラについてのビデオでも「庶民」が喜んで見るのはそういうわけでしょう。

なるほど、それはわかります。自分にも思い当たるフシがあります。なんで、こう「美女」が登場するYoutubeビデオ -SnappChickもそうだしチェルシーも- に引き込まれるのか? 見るのが楽しいからでしょう。たとえ自分には手が届かなくとも。(^-^;

結論「Youtubeが盛んなわけ」: 庶民が何でも楽しめる。高級車、高級カメラ、五万円の神戸牛ステーキ、ベッド付きのファーストクラスのフライト、ボーグ級の美女。お金がかからない −ただし、そっから先に引きずり込まれなければ!


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Home Page: www.toma.is
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