レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

左見て、右見て、また左

2012-10-19 05:00:00 | 日記
アイスランドはもちろん他のほとんどの国と同じく車両の右側通行です。当然左ハンドルです。始めは戸惑うこともありましたが、だんだんと慣れてきました。始めの頃よくやった失敗は、例えばウィンカーを使おうとしてワイパーを動かしてしまう(位置が日本と入れ替わっています)。

牧師研修生の頃、名古屋の牧師さんでアメリカ在住が長かった方が運転中に突然ワイパーを使い始め「あれ、またやった」とぼやいていましたが、そのわけが分かるようになりました。

次によくやったのが、運転席へ入ろうとして無意識に助手席側へ歩を進めてしまうこと。身に付いた習慣とはなかなか消えないものです。

あと、時々やってしまうのが左車線へ進入してしまうことです!これは危険です。「時々」は不正確ですね。実際にやってしまったのは三回だけです(十分にヤバイ?)。やりそうになったことはさらに数回あります。

ただ実際に危険なことはありませんでした。なぜかというと、左に入って行ってしまうような時は、例外なく周りに何の車も走っていないような状況なのです。「右も空いてるよ。左も空いてるよ。さあ、どっちがいい?」というような環境の時に「無意識に」左に行きそうになるのです。周りに一台でも車がいれば、そのような勘違いは起こりません(って、自慢にもならないか?)。

もうひとつ危険な勘違いがあります。信号のない十字路で自分が優先権のない場合、自分の右方向から来た車がウィンカーで左折を表示します。この時に「おっ、OK」と思って出て行こうとしてしまうことです。

日本ならOKなんですよー。でもこっちでは対向車は自分の前を通り越してから左折に入ってくるのですから、もちろん曲がり終えるまで待っていなくてはなりません。これも視覚が勝手に判断して動き出してしまう例ですね。これはアブナイです。

そんな私でも最近は慣れてきました。横断の原則、「右見て、左見て、もう一回右見て」も「左見て、右見て、もう一回左見て」に見事に調教しました。おかげで日本へ帰った際は随分危ない思いをすることもあります。

結局、切り替えがスムースに行かない私の性分なのでしょうね。その自覚があるのでもう日本では運転しません。って、言うか免許もうないし。こちらに住んでいる邦人の方で、帰国の際にレンタカーを乗り回している人がいます。ああいう人は大したものです。脱帽。

何年か前に、日本に長年いた英国人の牧師さんにアイスランドでお目にかかりました。話しの流れで「日本では運転していたのですか?」と尋ねると、「はい、毎日」「大したものですね」「ありがとう」

でも、よく考えたら英国人が日本で運転するのは本国と全く同じじゃないか。褒めて損しました。(^_-)☆


コメント
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