goo blog サービス終了のお知らせ 

教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

明日に向かって撃て

2017-02-06 | 日記

原題: Butch Cassidy and the Sundance Kid、1969年のアメリカ映画。

 

ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが若く凄くかっこいい。

子供の頃にTVで観て好きな映画の一つ。

アメリカン・ニューシネマってやつね。

「イージーライダー」とか「俺たちに明日はない」に代表されるような

反体制の主人公たちを描いた映画。日本での総称らしいけど。

 

挿入歌のB・J・トーマスの「雨に歌えば」も凄く有名だよね。

”自分の頭の上に雨が落ちてくる・・・”って歌詞の割に画面は午後のキラキラした

日差しがまぶしい印象的なシーンに使われているんだよね。

 

”俺たちに明日はない”のボニーとクライドよろしく、基本、悪人が主人公だから、

もちろんハッピーエンドじゃないんだ。

でも観ている方はやっぱり主人公達に肩入れしちゃうし、好きになってしまう。

このまま逃げ切れるわけがない・・・と思いつつ、だんだん追い詰められていく

主人公たちに切なさや、やけっぱちのかっこよさみたいなものを感じて惹かれて

いくんだよね。

このニューシネマってやつは最近の映画とはやはり趣向が違って、がっつりストーリーで

持っていくって言う考えがあまりなくて(笑、そんなことはないのか?)、半分は主人公たちの

かっこよさや魅力で持っていこうみたいな部分があるように思う。

まあ、昔の70年代あたりの映画ってそういうのも多いよね。

ひたすらスティーブ・マックイーンのかっこよさで持っていくとか、チャールズ・ブロンソンの

男臭さとかアラン・ドロンの二枚目ぶりとか、ひたすら”スター”を観るために観る、みたいな(笑)。

 

何回か観たくなる映画ってそういうのが多いよね。

ストーリーのみで持っていくのは一回観たらもういいいかってなるかもしれないけど、

”あのシーンがいい”とか”苦悩するシルベスター・スタローンが観たい”とか(笑)、そういう

映画ってたまに観たくなるよね。

まあ、おそらく若い人はこれを観ても”どこがおもしろいんだ?”ってなるかも知れないん

だけど、観終わった後に頭の中に主人公二人”ブッチとキッド”が住み着いてしまったら

それでこの映画はきっと大成功なんじゃないかな。

 

 

 


ボーカリストのためにできること

2017-02-06 | 音楽的アドバイス

先日、某リペアショップの方と話をしていて、その彼が

「最近、チューニングを落として歌と演奏をすることになったん

ですけど、歌うのがすごく楽ですね」と言っていた。

そりゃ、当然そうなる。

半音でも下げるとかなり違うので、1曲ならまだしも5~6曲にもなれば

当然喉への負担も長く、きつい曲が続く場合、ライブ終盤になると

「ヤベ、高い声が出ない・・・」なんてことになる。

そのため、「ここではセーブしておかなきゃ・・・」ってペース配分を

考えることが大事になる。

ま、喉ではなく腹から声を出すことが出来ていればそんなことはない!と

言いたいところだが、残念ながら個人的にはそんな高等技術は持っていないので

喉が疲れてくるとギターソロなどで休ませて、3番サビで回復!なんてことも

よくある(笑)。

 

さて、ここまではわかりやすいお話。なんせキーの高低の話だからね。

高い音(低い音)を出すのは単純に言えば、喉の筋肉を動かして

空気が通る道筋の幅を変えているに過ぎない。

筋肉が疲労してきて、筋肉を自在に操れなくなると通り道を調整

出来なくなるので高い音が出づらくなるというだけ。

 

つまり”喉の筋肉を鍛える”か、”なるべく疲労させないようにする”かの

2通りが大事になると思う。

 

そこで、キーチェンジともう一つ、当たり前だけどなかなか実行できない

方法がある。

 

同じキーで歌うにしても、”全力で歌う”のと、”やや力を抜いて歌う”のでは

後者の方が喉への負担は軽いよね?

100mを全力疾走と軽く走るのでは、当然疲労は後者の方が少ない。

 

どうすればいいのか。

 

「楽器の音量を下げる」

 

・・・当たり前だべ。

そうなのよ、当たり前なんだけどね、これ結構難しくて、歌う人は経験あると

思うんだけど、周りの音が大きいとそれに合わせて知らず知らずのうちに

がんばって声を出してしまって「なんかいつもより疲れるなあ」とか

「このサビ、こんなに声がかすれたっけ?」みたいになる。

モニターからの自分の声が聞こえづらいからね、音程がきちんと取れているか

不安になるのでがんばって大きな声で歌い続けることになる。

 

これね、楽器のみの人はなかなか理解できないかも知れない。

「音を下げろ?寝言言ってんじゃねー、ボーカリストなんだからしっかり歌え!」

って言いがちなんだけど(笑)、自力でボリューム調整している”歌”ってやつは

楽器陣が思っているよりデリケートなんだよね。

なので、”歌がうまく歌えない”とか”始めはいいけどすぐ声が出なくなる”とか

”音程が不安定すぎ”・・・みたいな不具合がある場合、しっかり自分の声がモニター

出来るくらいに楽器の音を下げてやってみてあげるといいと思う。

それと、例えばギターアンプがボーカリストの方に向いていて、音が直撃している

場合も音量がそれほどでもなくても歌いずらい場合が多いので、向きを変えて

あげれば音量を下げなくてもグッと歌いやすくなる場合が多いので、試してみて欲しい。

 

ちなみにキーの話に戻るけど、自分のバンドの時も半音下げだったのね。

それは明らかな理由が合って、いわゆる今でいうところのオールドスクールロックだと、

キーがコロコロ変わるような曲って(今よりは)少なくて、AメジャーとかGマイナー

とかEメジャーとかきちんと決まっている場合が多い。

で、キーがAだと、当然Aの音が出てくる場合が凄く多いわけで、これ、男性で

Aの音って長く出し続けるにはちときついんだ。そりゃ個人差はあるけど、大体

G#とかAあたりで裏返ってくる場合が多い。

人間ってやっぱり小田和正とかジェフ・テイトみたいな例外を除いて似たような構造

に出来ているのね~(笑)。

特に日本人は西洋人より声量や音域が小さめ、狭い人が多いように思う。

シャウトとか一瞬ならBあたりの音も出せるだろうけど、メロディとして、

長い音で出すならAは結構厳しいと思うんだよね。

でも西洋音楽のロック系ってギターが開放弦を使うリフが凄く多いし、また開放弦が

鳴りっぱなしのリフってかっこいいんだ(笑)。

当然、開放弦が使いやすいAやEのキーが増える。

そこで、半音下げなわけよ。

AだとメロにAの音が出る可能性が100%だけど、半音下げてG#にすれば、最高音は

G#になる可能性が高い。当たり前か。

ちなみにDコードでも5度の音はAなので、ここもG#となり、使える範囲内になる。

ちなみにEメジャーだと3度の音はレギュラーでもG#なので可能、半音下がっていればなお楽。

ま、当然こんなことを考えなくても全然へっちゃらな人がボーカルをやればいいんだけど、

実際西洋人はそうなんだけど(笑)、どうも自分はそこまで喉は強くないので苦肉の策で

メンバーにお願いして半音下げでやっていたわけよ。

 

まあ、そういう風に歌を有利に聞かせたかったら、考えてやった方がいいと思う。

もちろん今のままでなんの支障もなければそれでいいんだけど、歌がイマイチとか

思っているなら、楽器陣も考えてあげるといいと思うよ。