続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

15~39歳の引きこもりが54万人という(内閣府の調査発表)に思う

2016年09月10日 | 日々の思い

これは6年前に調査したものをベースに昨年12月、15~39歳の5000人を対象にアンケートを実施し、回答者の
1.57%が「引きこもり」と定義する該当者だったとしてこの数値を基に全国の人数を推計したとのこと。

しかし39歳以上の人が含まれていないのでは真の実態調査とは言えないが、それでも人生の一番真ん中にいる世代の
人達のなかにこれだけの人数の引きこもりがいることは現代社会が抱える負の一面として解決すべき重要課題である。
引きこもりの状態になるきっかけは学校でのいじめや新しい職場での対人関係がうまくできなかったなど様々だと思うが、
こういう問題は家族だけで抱え込むには荷が重すぎるし、解決策がなかなか見つけられなくて辛いことです。特に若い
年齢(働き盛り)では同居の家族や親からのプレッシャーなど精神的にも家族全員が不幸になってしまうケースも多い。

超高齢化社会の今は一人暮らしの高齢者や高齢者世帯に対する見守り活動の必要性の方に目が向けられているが、この
引きこもり問題もそれ以上に重要な政治課題として取り組まねばならない思いを強くした。
肉体的にはどこも悪いところがない身でありながら不幸にも不登校であったり、会社に行けない若者がこんなに大勢
いる世の中はどこか病んでいるとしか言いようがない。新たな対応策とセーフティネット構築が必要である。

家庭の貧困が連鎖する形での子どもの貧困問題がクローズアップされているが、今や先進国である筈の日本において子どもの
6人に一人の割合で貧困状態にあるという。そういう状況の中で更に「引きこもり」問題も同時に抱え込んでいる現代の
日本は益々生きずらい社会になりつつあるのでしょうか。格差社会とも言われる現状とも深くかかわりがある問題です。
そろそろ政治の主眼を経済至上主義から人間社会の幸福至上主義に舵を切るべきではないか。

今まさにパラリンピックが開催されているが、身体的に大きなハンディキャップを負いながらも頑張っている姿を見たら
健康に恵まれた人が家に引きこもっているなんて「もったいない」と一人でも思って貰えたらいいなと思わずにいられない。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。