続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

府からの旅券事務移管は住民サービス第一で考えれば島本町で行うべし。

2014年06月08日 | 議員活動

 写真は先日視察した寝屋川市役所の申請窓口風景

本件については4月21日のブログでも書きましたが、その後の状況について役場職員から更に詳しく聞いたりして
自分なりにどの方法が本当に島本住民のためになるか考えている。先日は寝屋川市の状況なども視察させて貰った。

最大の問題点は、本町がこの旅券発給事務を大阪府から権限移譲で受けると決断する際にどんなメリットや課題があるか
等についてどこまで検討したか、又議会に対しても事前の報告がなかったことである。
そして明らかになったことは役場理事者側に当初から「高槻市に事務委託する」という考えがあったことである。それは既に
昨年12月3日付けで高槻市に対して「旅券発給事務に係る事業連携の検討について」お願いとう文書を提出し、高槻市との
広域行政勉強会の事業連携ワーキングで検討を進めるようお願いしているという事実がある事です。
担当部にこの点を確認すると、検討をお願いしただけで「事務委託」をお願いしたものではない。と言いますが、お願いを
受けた高槻市側ではどう受け止めるか。先日も今後の進め方について町長宛て「慎重にやって頂きたい」旨の文書を提出した。

本来なら先ずこの旅券発給事務を大阪府から事務移譲を受けると決めた時点で議会にも報告し、町単独でやる場合のメリット
や課題、財政負担額など議論した上で更に念のために高槻市との広域連携でやった場合の双方にとってのメリット、デメリット
などについて検討するというのが正しい手順である。議会の意見も聞かず、安易な事務委託は相手にとっても迷惑な話である。

何れにしても島本町民の利便性や行政サービスを第一に検討すべき課題である。今回の事務は年間の申請件数(約1100件)を
考えれば日に5件程度であり、充分今の住民課に置ける体制にプラスαの人員で可能である。財政負担額も小さいものである。
本町役場で申請すれば一度の手間で済むのもが高槻市に事務委託した場合は役場で住民票を取ってその後もう一度高槻市まで
申請に行かなくてはならない。(2度手間で、時間と交通費もかかる)

要するに何も高槻市にお願いするような規模の事務でもないということである。。自分の町で出来る事務は自らの責任でやって、
本当に相乗効果が期待できる事務や、双方にとってスケールメリットが考えられる事務こそ連携するというのが本来の広域行政
であり、しっかり区別して考えることが大切である。

先日も住民の方と話したところ、旅券申請といってもそう頻繁に行くものでもない。せいぜい10年に1回か5年に1回なので
今のままの大阪府のパスポートセンター(谷町4丁目)でも構わない。それで町の財政が年間約200~300万円でも助かるなら
そういう選択もあってもいいというご意見を聞いた。しかし既に本町は大阪府に権限移譲を申請済みで来年1月からは本町が
事務委譲を受けることが決まっています。もちろん来年1月以降も大阪府での旅券申請は可能です。2カ所で可能になるのです。
この問題は住民の皆様にとっても密接ですので今後とも注視してください。9月議会までに方向性は決まります。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。