続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

衆院予算委員会「文科省の組織ぐるみの天下り」集中審議での驚くべき実態

2017年02月07日 | 憤懣やるかた無し

本日のTV中継で示されたパネルでの事実(参考人は認めていた)

民進党の議員が「いまは今年の予算を審議しているのだから出された資料の黒塗り部分がどういう内容なのか
判らなければ審議出来ない」と迫っても、参考人や調査班の人物、そして最も責任を感じなければならない松野
文科大臣まで「現在調査中で調査に支障をきたす恐れがある」という常套句で逃げ倒していた。参考人として
呼んだ意味が全くない審議であきれた。悪びれることもなくシャーシャーと淡々と質問に答えることもなく要点を
はぐらかしての応対ぶりには腹が立つ。要するに巨大政権与党を後ろ盾にした政官癒着とも取れる構図の中で起きた
破廉恥事案だけにいくら文科省内での調査を進めても限界がある。これは国民の税金を詐取したに等しい立派な事件
であり、検察の手で解明しなければ何も出てこない。肝心の部分は個人情報保護などとして資料は黒塗り。進まない。

民進党の江田憲司氏の追及に前文科次官は組織的なあっせんだったと認めて、「私の責任は重く、万死に値する」と
まで述べながら「それでも5600万円もの退職金を受け取るのか?」と迫られても、既に懲戒処分は(減給10%2か月
なるも実質は既に辞めているので減給のしようがなくゼロ)受けているのでそれに従う。と恥も外聞もない態度には
多くの国民がはらわた煮えくり返る思いで中継を視ていたことでしょう。
こんなことで貴重な国会審議時間や税金を使われては我々納税者は立つ瀬がない。更に呆れたのは長い間歴代の事務
次官が連綿とこの天下りシステムに深く関与していたことも悪質極まりない。徹底的に解明して退職金の返還等あらゆる
手段で詐取された税金を返還させることが今となっては唯一出来得る国民への贖罪であろう。

更に驚いたのは民間では考えられない多額の報酬が再就職先で約束されていたこと。週に1日の勤務で1000万円の
報酬や月に2日の出勤で1000万円の報酬なども事実であることを島貫参考人は認めた。これもすべては再就職先企業
に対する補助金や文科省との癒着構造から編み出される錬金術の中から賄われていたことは想像に難くない。
ノンキャリアの島貫氏でさ2社から計1200万円の報酬を得ていたというから正に官僚天国の様を絵に描いたような
信じがたい事実である。世の中では定年後の再就職先での低賃金や若者の非正規雇用が拡大して年収200万~300万の
人も大勢いると聞くが、こんな実態が官僚の世界では当たり前の様に横行していたなんて知ったら若者はなんとする。

こんな重大な違法行為が長年続いているなんて一体「再就職等監視委員会」は何をしていたのかその責任も極めて大きい。
この責任も問われなければならないし、現職の松野文科大臣の責任問題も厳しく追及されなければならない。即刻辞任であろう。
安倍総理は事件解明に向けて「出来ることは何でもする。徹底的に調査・解明しなければならない」と答弁しているが、政府
としてもこんな悪事が長年堂々と行われていたことに気が付かない筈がない。政権が長くなり、しかも巨大与党になってしまい
もう何も怖いものなし状態になった結果がこういう政官癒着を生み、本当の膿が出てくるのである。恐らく他の省庁でも蔓延
しているのではないかと多くの国民は疑っている。全省庁の調査が急務である。文科省だけがこんな事態を招いたとは思わない。
ことここまで来たら予算委員会と並行して特別委員会で徹底解明、厳重処罰、税金の返還などが無ければ国民は納得しない。
野党の皆さんには徹底的に追及して膿を出して欲しい。ビックリするくらいの財源が出てくることでしょう。

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