続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

橋下 徹という稀有な政治家の魅力と変節にがっかり

2014年02月14日 | 日々の思い

大雪にもめげず咲く山茶花

本日はブログ3件更新しましたのでご覧下さい。

大阪都構想という自らの野望実現に障害が出てきたから今一度民意を問うと言って
大阪市長を辞任しました。記者会見の場でも府・市での協議会で理解が得られない
から出直し選挙をすると述べていました。
地方自治体では首長も議会も両方とも選挙で選ばれて来た所謂二元代表制を取っている。
従って今回の様にいくら出直し選挙をして仮に自分が再選されても議会の構成はそのまま
変わらないので彼が言う障害を乗り越える手段にはならない。事態は何も変わらない。
むしろ議員で構成する協議会の不信を買い、障害を更に大きくするだけで何のメリットもない。

ましてや予算編成のこの重要な時期に6億円とも言われている選挙費用を使って選挙を強行する
こと自体に大義は無い。確かに辞職する権利はルール上あるがそれは無責任というものである。
第一選挙の主人公である市民にとっても大阪都構想だけを争点に市長を選んでいるわけでもないし、
こんな形で投票に来いと言われても迷惑な話である。史上最悪の投票率になるであろう。これも民意。
実際選挙になれば予め無投票当選が予想されても告示日を迎えるまでは誰が急に立候補表明するか
判らないので掲示板や最低限の準備だけはしなければならない。無駄な費用が発生する。

彼は盛んに「協議会で反対するなら対抗馬として出馬して俺を倒せ」と叫んでいますが、むなしい。
唯一対立候補者を擁立しようと検討していた共産党も結局出さないという方向を打ち出した模様。

こんな政治状況を作ってまで仮に無投票当選してもそれをもって「民意を得た」とうそぶくなら
当初彗星のごとく登場した頃に私が「いずれ総理になって日本を根本から変えて欲しい」と期待した
あのころの橋下徹という政治家とは全く似て非なる人物と言わざるを得ない。
実に情けない変節ぶりである。何がそうさせたのか権力なのか解らない。

私は彼が大阪府知事として登場し、そして大阪府と大阪市の二重行政を排し、無駄を失くせばもっと
効率の良い行財政運営が可能になると言って大阪市長選に打って出た。心意気や良しとエールを送った。
そして当選後初登庁までの1週間くらいの間に精力的に動いて、登庁初日から矢継ぎ早に目新しい
改革、改善を幹部に指示したあの頃の橋下氏に大きな魅力を感じ、期待もした。
しかし二重行政を解消して無駄を省く手段として何も大阪都構想にのみこだわる必要は無いのではないか。

大阪維新の会は理念もよく判らないので関心も無いがあの頃の橋下徹氏個人には大いに期待をしていた。
何れにしてもその変貌ぶりには私だけでなく多くの人がそう感じているのではないかと思う。
今回の選挙で負けたら引退するなんて短絡的にキレるようでは所詮大した政治家ではない。
今一度初心に戻って「真の意味での世直し」に邁進してもらいたい。

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