続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

新国立競技場をめぐるドタバタ茶番劇と君子の豹変ぶり

2015年07月17日 | 日々の思い


昨日は多くの国民の声を無視して安保法案を強行採決しておきながら今日は一転して新国立競技場の抜本見直しを
宣言した安倍総理。つい先日まで計画通り押し通す方針だった筈なのに何故今になって翻意されたのか。
政治判断としては遅きに失して全く評価されないが先ずは無駄な税金が少しでも投入されなくて済んだのは良かった。
しかし本来これだけ財政が悪化している借金大国であるにも拘わらずどうしてこんなに莫大な費用がかかる計画が素通り
してしまったのか不思議でならない。行政マンにも与党にも財政規律を守る気概も無いし、ガバナンスが全く機能していない証左である。
これで良かったと言って終わりにしてはならない。「そもそも何故こんな事態を招いたのか」そのプロセスを明らかにし、責任を追及
しなければ我々納税者は納得しない。損害も相当出るが誰が責任を取って始末をつけるのか。こんな茶番は世界の笑いものである。

何れにしても政権中枢に税金に対する感謝の気持ちや謙虚さの無さが招いたお粗末な事件である。それは起こるべくして起きた事件
であり、根源は血税を使わせて頂いているという精神の無さと為政者の歳出に対する規律の欠如が具現化しただけのことである。
他にもこんな事象はいっぱいあるのであろう。我々庶民が知らないだけのことである。だから1000兆円もの無神経な借金が積るのだ。
性懲りもなく今夜の森元総理の会見でも「たった2500億円がどうして出せないんだ」とうそぶいていたが、全く反省のかけらもない。それにしても今回の急な政権の豹変ぶりには驚く。安倍総理は「各方面や多くの国民の声に謙虚に耳を傾けて決断した」と言っているが、
では何故あれだけ批判や反対の声が多かった今回問題の安保法案はかたくなに推し進め、挙句強行採決と言う暴挙に出たのか解せない。
これまで高まっていた国民の不満に対する丁度良いガス抜きかと言いたくなる。ここのところの政権に対する支持率の低下にも少しは
恐れをなした結果の判断ではないか思う。
今回の整備方針見直しでは2000億円以下に縮減するというが、どういう積算で2000億円という数字が出てくるのかも精査して国民に
説明してもらいたい。簡単に2000億円と言うがこの金額でも他の競技場建設費と比べれば突出した金額である。
簡単に言わないで貰いたい。
本当に税金を使わせて貰っているという立場をわきまえているのかと言いたい。きっちり国会でも議論して貰いたい。



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