「子供の頃から人に笑われてきたことを、常に達成してきているという自負はある」
イチローが、日米通算4257安打を達成した時に言った言葉だ。
イチローは、小6から中3までの7年間、
毎日バッティングセンターへ通っていて、その費用が月5万円。
チチロー氏(イチローの父)も、午後3時に仕事を終えて、3時半から練習の相手をしたそうだが、
そんな2人を見て「プロ野球選手にでもなるつもりか?」と笑う人達がいたのだという・・。
チチロー氏についても「ちゃんと仕事はしてるのか?」と言う人がいたそうだ。
普通ではありえない事をやってる親子を、他人がどういう目で見ていたかは想像がつく。
きっと噂になっただろうし、それも、いい噂だけではなかったはずだ。
日本のプロ野球界での活躍は誰もが知るところだが、
メジャーに行った年の記者会見では、「首位打者になりたい」と発言して記者たちに笑われた・・。
しかし、その年、本当に首位打者になってしまった。
4年後には、年間最多安打262本を打って周囲を驚かせた。
イチローは、50歳までやりたいと言っている。
周囲は、笑っているが、この人なら本当にやりかねないと思っている。
「なにバカなこと言ってんの?」「無理に決まっているだろう」というような嘲(あざけ)りを、最後は必ず打ち砕いてきたからだ。
「子供の頃から人に笑われてきたことを、常に達成してきているという自負はある」
これは、「不可能だ」と思われてきたことを可能にしてきた男の、あまりにも眩しすぎる言葉である。俺もガンバロ!
本名:鈴木 一朗〈すずき いちろう〉
生年月日:1973年10月22日
日本での実績:9年中7年連続首位打者(1994~2000)
2001年に渡米し、4年連続200本安打(2001~2004)
年間最多安打262本(2004)等の記録を打ち立てる。
2013年8月22日:ブルージェイズ戦(ヤンキー・スタジアム)で日米通算4000安打達成!
2016年6月15日(日本時間16日):日米通算4257安打達成(日本1278本、メジャー2979安打)