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以前から、気になっていた漫画だが、4巻までを買った。
「もっけ」は、アフタヌーンに連載されている・・・ナニ漫画になるんだろう(笑)
まあ、主人公の幼い姉妹が、霊視と霊媒体質で、物の怪と通じてしまうので、
オカルトものと言えばそうだが、この作品は、他のものとは毛並みが違う。
どう違うかと言えば、妖しげなる者たちを、倒して追い払ったとかいうのではなく、
同じ世界(宇宙)の生き物として、共存していける道を見つけようとしているからだ。
もちろん、この霊体質の姉妹2人と、面倒を見ているおじいちゃんの能力は、
強大無比などではなく、御祓いして言霊を駆使するくらいのものであるから、
戦ってどうこうということには決してならないわけだ。
登場する物の怪たちも、どちらかと言えば、低級霊に属する小物ばかりだ。
作者の熊倉隆敏さんは、民間伝承された怪談や昔話などを、
よくよく調べて、想像力を膨らませて描かれているのだろうが、
その視点は、どこかほのぼのと暖かく、幼い頃に誰もが見ていた心象風景さえ思い起こさせる。
そう・・・子供のころ、山のお寺や神社などに行って、遊んでいたりして、
なにかが出てきそうな異質な空気を感じたことはないだろうか・・?
あちらの世界の得体の知れないものへの怖さや不思議さを感じるのだ。
あえて探せば、「となりのトトロ」が、この作品に近いと言えば近いかもしれない。
ちなみに、「もっけ」とは、物の怪のことだが、この作品は「勿っ怪」と書くようだ。
うう~ん。もしかしたら、作者も霊媒体質なのかもしれないなあ・・・・(笑)
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