疾風の如く!

美人画と弓道に生きる日々。

山本昌(中日)、50歳で涙の引退

2015年10月08日 | Weblog




中日一筋に頑張ってきた50歳の投手。

山本昌が昨日引退した。


最後のマウンドは、1回裏の打者一人限定。

スライダーで打ち取って、32年の長き野球人生に終止符を打った。





プロ野球に入った当初は、星野監督に「球は遅いし、あまりに不恰好なフォームにがっかり」されてしまうが、

目立った才能もなかった昌を変身させた恩師がちゃんと存在していた。


それが、ドジャーズのアイク生原という人物で、この人物のおかげで「スクリュー」を手にした。

そこからが、彼の野球人生の転機になっていったようだ。



スピードはなかったが、「球の回転(スピン)」は群を抜いており、初速と終速の差がないのが最大の特徴である。

つまり、130キロ代のストレートでも、打者は差し込まれて、振り遅れたり空振りをしてしまうのだ。

サウスポーで、様々な変化球を投げ分けられたことも強みだったが、

実は、この回転力から来る数字に出ないスピード感こそが、山本昌の秘密兵器だったとも言える。



あとは、ひたすら地道に、愚直に、頑丈な体を生かして、今日まで頑張ってきた結果なのである。

中日ファンとしても、井端は去り、和田や谷繁(監督は続行)、小笠原も引退し、はっきり一つの時代が終わったように思います。






さて、ここで、新たに台頭してきた若手に注目すれば、打者としてトリプル3を成し遂げた柳田がいる。

トリプル3とは、打率3割、本塁打30本、30盗塁に達したことを指すが、この男の特徴は「フルスイング」だ。

(注:トリプル3の解釈を間違えておりましたので訂正しました。誠に申し訳ございません)




ある番組の調査では、バットのスイングスピードが、中田に次いで2位だった。




そして、実は、「ローリング」というデータがあって、これが驚異的な数字だというのだ。

これは、打球をとらえた瞬間にバットが回転する数値で、その数字が大きいほど打球にスピンがかかり飛距離が増す。







130キロのストレートながら投手として50歳になるまで通用した山本昌。

新しい時代をになうトリプル3の柳田(26歳)。



この2人に共通するのは、投げる球、打つ球に「回転力(スピン)」をかける技術とセンスである。

このスピンによって、球がより威力と飛距離を得て、最高の生きた球になっていくわけだ。



今年は、オフが近くなるにつれ、名のある選手が数多く引退した。お疲れ様と言いたい。



一昨日は、アクセス数1141PV、昨日は1065PVでした。Thank you very much。



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