今週号の「はじめの一歩」を読んだM氏が、
「これ・・もうすぐ終わりそうなんですけど」と言ってきた。
なんだか気になって、すぐに読んでみると
あの一歩君が、本当にいよいよ終わるような発言をしていた。
すでに発売されているので、ネタバレするが、
パンチドランカーによる脳障害に苛まれていたという告白をしているのだ。
そうなると、この漫画は、かつての「あしたのジョー」をなぞることになってしまうわけで、
少年漫画らしい前向きで健康的な主人公だった一歩が、まさか同じ道をたどるとは・・!!
そこで思ったのは、本当は続けたかったんだけど、こういう結末を用意した理由は、
作者の森川ジョージ先生が体力的、もしくは気力的にもう限界なのではないか?という事だ。
やたら、休載(作者取材ということになっている)が多いし、ページ数も少ない。
やっとこさという感じで、必死に執筆してる印象がぬぐえないのだった・・。
確かに、一歩は、作中であれだけ打たれ続けたわけだけど、そんな結末は誰も望んではいなかった。
矢吹ジョーならわかる・・ああいう主人公なら理解できるが、一歩ではやめておいて欲しかったと切に思う。
どこの編集部もそうだが、人気があれば、話を長引かせて続きを描かせようとするが、
人気が落ちてくれば、あっさりとゴミのように切り捨ててしまう・・。
この際、貢献度なども評価してほしいけれど、どこの編集部もそんなことはしない。
それは、漫画が人気商売だから、当たり前なのかもしれないのだが・・。
森川ジョージ先生は、一歩VS宮田を、絶対に実現させたかったはずだ。
でも、それをやってしまうと、この作品は事実上終わってしまうわけで、
マガジン編集部がやらせてくれなかったんじゃないのかな・・?
そうして、散々長引かせているうちに、森川先生がエンストしてしまった・・のだとすると、あまりにも悲惨な話だ。
作者が、最も描きたかった夢のプラチナカード、
肝心の・・そして、本願の試合をついに描かせてもらえなかったのだから・・・!!
今後、目が離せないにしても、これだけ長々と続いたボクシング漫画の名作が、
こんな無理やり着地点を見つけたような野暮な形で終わってほしくはない。
昨日は、アクセス数1026PVでした。ありがとうございます。
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