疾風の如く!

美人画と弓道に生きる日々。

美人画研究会 智恵子抄の回

2018年04月23日 | Weblog






今回の美人画研究会は、実に有意義だった。

智恵子抄をテーマに作品を描いてくるという課題。


皆さんそれぞれに描いた作品を披露され、語らったわけですが、

それぞれの視点がとても面白く、また深みがあるものでした。




・・思うに、光太郎と智恵子の出会いには、やはり、運命的なものを感じます。

端から見れば、智恵子さんは、悲劇的で悲壮な結末を迎えたわけだけど、

芸術家としては、お互いがお互いを生かし合ったのだと思えてならない。



智恵子は、光太郎と出会うことで、切り絵作家としての才能を開花させ、

光太郎は、智恵子と出会うことで、「智恵子抄」という不滅の詩集を生み出せた。

もし、この2人が出会わなければ、これらの作品は生まれなかったわけで、

2人が出会って、お互いに生かし合うことで、後世に残る芸術作品を生み出すことが出来たのだ。




芸術家の仕事は、それこそ、泥の河の中に入って、川底を何度も何度もすくって、

ようやくキラリと光る一粒の砂金を見つけ出し、人々に差し出すようなものです。

この世の中で、美しいものを紡ぎ出していくのが、芸術家であり詩人です。

それが、光太郎の「智恵子抄」であり、智恵子の切り絵作品だったのではないでしょうか・・。



また、この2人のおかげで、自分も今回のような作品を描くことができました。

このテーマを提供してくださった美人画研究会には本当に感謝の極みであります。













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