道場の隅で、巻藁に向かって引いた。
弓に矢をつがえて引くのは、本当に10年ぶり。
ちょっと怖かった。
素引きとは、まるで違う緊張感がある・・。
今夜は、これから通うことになる弓道場に行って来た。
総勢115名いるそうだが、だいたい20~30名が参加されている。
世田谷区のその道場は、週6日のうち、自分がやりたい曜日に参加できる。
俺はだいたい、水曜か木曜、あとは週末参加になるだろう。
ご高齢で白髪の会長さんが、目の前で、巻藁に向かい引かれていたが、
「さすがに、6段だな~」と思う冴えを見せておられた。
修練された弓引きの射だ。
弓の冴えというのは、「離れ」に表れるが、たいしたもんだ。
俺は、10年ぶりなので、びびりながらも、10射くらいは引いたが、
とても、的前に立つ気はなかった(笑)。
まずは、自分の射形を整えなければいけない。
その自分の前で、会長さんが、冴えた射をビリビリ引いておられたのだ・・。ひゃーー。
稽古の後、みなさんの前で自己紹介したが、なにも考えていなかったので、
「10年ぶりで、全部忘れてますので、初心から始めたいと思います。よろしくお願いします」
・・という言葉が口から出た。
「初心」・・・まさにそういう気持ちだ。かっちょいいー(笑)
弓を引いた後は、爽快だ。久し振りだ。
心が奇麗に澄んでいる。
武道というのは、そういう爽快感がある。
スポーツの爽快感とは、また別の充足感が味わえる。気が冴える。
さあ、また、俺の弓道修行が始まるんだな!!