サビだらけの「鉄くず」から作り出した作品の展示が、広島市内中心部のコーヒー店「グリーンコーヒー三川町店」で始まった。
展示を行うのは、広島市内在住の立田克文さん(55)。十字架のモチーフを中心に、シャンデリアパーツやガラスを組み合わせた作品約40点を店内の中央やカウンターにディスプレーする。
これまで、インテリア家具の製作や内装デザイン、施工、ウインドーデコレーションなど幅広い業務を20年近く行ってきた立田さん。鉄を使った作品は、実用性のあるものからオブジェまでさまざま。制作は昨年から始め、ブランド「DIX/VINGT(ディス/ヴァン)」を立ち上げるまで、作った作品は主に友人へプレゼントしてきた。
「人に見てもらうきっかけになれば」と開いた展示会では、多岐にわたる経験を生かして、空間ディスプレーも手がけた。「鉄はアンティークや骨董(こっとう)に近い感覚」と立田さんは「作品の中にユーモアを出していければ」と意欲をみせる。
営業時間は12時~19時。日曜・月曜定休。入場無料。3月1日まで。
■視点1
これまで廃棄されてきたものを、再利用してアートにするというのは、北欧では盛んに行われていて、それだけで成り立つショップもたくさんあります。でも日本ではなかなか生まれてきませんね。
やはり、材料の仕入れが少量なので、大量に廃棄物を扱う業者にとっては、儲かりもしないし、そんな面倒くさいことをやってられないということも原因にあるようです。
こういう廃棄物事業者のCSRとして活用アイデアを募集し、少し間口を持ってあげると新しい世界が開けると思うのですが、そんな粋な経営者の方はいらっしゃいませんかねえ。。。
■視点2
今回の展示場所がカフェというのは面白い。クリエイターとカフェのコラボはもっと広がってもいいと思います。
カフェの開いているスペースを提供して個展を開いてもらうだけで、少なくともアーティストの関係者など新規のお客さんが来るでしょうし、常連のお客さんにも喜んで頂けるでしょう。販売もするなら、手数料を取り決めておけば良いですし。
私の周りには、多くの若手クリエイターがいて、一生懸命作った作品を見てもらうのに、自腹で個展を開いたりしています。こういうカフェコラボも提案してみようと思います。
■お知らせ
クリエイターの一人、陶芸家の鵜飼梨英子さんが、『ハルの海』個展を開きます。お時間ある方は是非。
2月28日~3月5日(13:00-20:00最終日は17:30終了)
大阪市中央区谷町6丁目4-28 Galleryそら 06-6767-4006
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