書名 ITが守る、ITを守る
~天災・人災と情報技術~
著者 坂井 修一
発行社 NHK出版
発行年 2012年2月25日
頁数 238頁
価格 1,000円+税
東日本大震災とそれに伴う原発事故を機に顕在化したITの諸問題。
かつてない非常時に、政府、企業、マスメディア、そしてソーシャルメディアなど、各情報システムはどう機能したのか。
それぞれの脆弱性および柔軟性を技術面から検証する一方で、鴨長明や寺田寅彦など過去の震災を伝えた古典なども取り上げ、「情報」が有する情緒表現の重要性を説く。
安心・安全な社会を築くために、今後のITのあるべき姿とは?情報工学者であり歌人でもある著者が、システムと人心の両側面から、その方向性を提言する。
目次
序章 ライフラインとしてのIT
第1章 古典の伝える大震災
第2章 非常時のITはどう機能したのか
第3章 原発事故と情報開示
第4章 情報インフラの信頼性―みずほ銀行システムダウン
第5章 非常時のデマとフィッシング―情報セキュリティ
第6章 社会情報と個人情報―大きさと個別性
終章 幸福なIT社会の実現に向けて
・ベストエフォート
「最善を尽くすが保証せず、回復プランを用意しておく」
「最善設計、最善リカバリー」