徒然草Ⅱ

「アッ!」「イイねえ!」「ウッソー!」「エーッ!」「オおぉ!」ということを書きたい!?
(読書日記備忘録を中心として)

ソニー半導体の奇跡: お荷物集団の逆転劇

2023年12月09日 | ノンフィクション

書名  ソニー半導体の奇跡: お荷物集団の逆転劇  
著者  斎藤 端
発行社 東洋経済新報社
発行年 2021年3月12日
頁数  246頁
価格  1,600円 + 税

スマートフォンカメラなどに搭載される「電子の目」、
イメージセンサー。ソニーのイメージセンサー事業は現
在シェアナンバーワンで、ソニーの収益面をがっちりと支えている。
しかしこの事業、実はソニー社内では「問題事業本部」「負け組」「お荷物集団」と言われ、
事業所の中心も神奈川県厚木市の「辺境」にある。
そして、会社のトップはひそかに事業売却を検討していた。
一体どのようにしてソニー半導体は幾多のピンチを乗り切り、
ついには会社の基幹事業といわれるまでになったのか?
素人本部長とプロの技術者集団による痛快逆転ストーリー!

・不要な変更は、御法度というのが品質管理の原則

・「前任者の不始末もすべて現担当の責任だ。
 すべてを背負って責任持って立ち向かう気概がないといけない」

・「人を信用するな!
 別ルートで裏を取れ」


お遍路

2023年09月04日 | ノンフィクション

書名  お遍路  
著者  高群 逸枝
発行社 中央公論社
発行年 1987年12月1日
頁数  282頁
価格  400円

切なる自己悲観から発心して決行した漂泊の旅。
青春期の矛盾を巡礼姿に托して行く四国遍路の思い出。
生涯を女性史研究に捧げた先覚者の、若き日の熱情と夢、
一途な求道の姿をうつしだす記念碑的名著。

滄海(うみ)よ眠れ―ミッドウェー海戦の生と死(1)

2023年07月10日 | ノンフィクション

書名  滄海(うみ)よ眠れ―ミッドウェー海戦の生と死(1)  
著者  澤地 久枝
発行社 毎日新聞社
発行年 1984年9月20日
頁数  244頁
価格  980円

ミッドウェー海戦の日本側の死者3064名,米国側の死者3633名。
死者たちは、それまでの生をどのように生き、どのように死んでいったか。
そして遺された者たちは。
あいまいだった死者数をつきとめ、一人一人について厖大なデータを集め、
日本全国はもちろん、アメリカにも数度取材した愛と哀しみの渾身のノンフィクション。
1961年度菊池寛賞受賞作。

エイズ治療薬を発見した男 満屋裕明

2023年06月21日 | ノンフィクション

書名  エイズ治療薬を発見した男 満屋裕明  
著者  堀田 佳男
発行社 文藝春秋
発行年 2015年9月10日
頁数  282頁
価格  600円 + 税

たいして面白くは、なかった。

プロジェクトX 挑戦者たち〈22〉希望の絆をつなげ

2023年05月17日 | ノンフィクション

書名  プロジェクトX 挑戦者たち〈22〉希望の絆をつなげ
著者  NHKプロジェクトX制作班 (編集)
発行社 日本放送出版協会
発行年 2004年5月25日
頁数  245頁
価格  1,700円 + 税

日本人は、衆知を集め、個人の力を“チームワーク”という形で開花させてきた。
戦後のエポックメイキングなプロジェクトの成功の陰には、
「無名の日本人」を主人公とする「組織と群像」の知られざるドラマがあった。
熱い情熱を抱き、使命感に燃え、プロの矜持を胸に、人々はどのように、
直面する障害を乗り越え、マニュアルのない状況を切り拓いていったのか。
あらゆるプロジェクトを成功に導くカギが、ここにある。

幻の絵巻復元、
湯布院癒しの里の百年戦争、
100万ボルト送電線決死の空中戦、
日米ブルドーザー対決、
撃墜予告 テヘラン発最終フライトに急げ、
海の革命エンジン嵐の出漁の6つの事例を紹介。
NHK総合番組を単行本化。



QRコードの奇跡: モノづくり集団の発想転換が革新を生んだ

2023年05月14日 | ノンフィクション

書名  QRコードの奇跡: モノづくり集団の発想転換が革新を生んだ  
著者  小川 進
発行社 東洋経済新報社
発行年 2020年2月27日
頁数  213頁
価格  1,800円 + 税

誕生25周年。トヨタの工場から世界中のスマートフォンへ。
日本発で国際標準になった稀有なイノベーション、50年の記録。

QRコードは1970年代初頭、トヨタの生産現場での「かんばん」の
電子化をめざしてデンソーで研究・開発がスタートした。
さまざまな技術的障壁や現場からの反発を乗り越え、1994年に完成する。
その後の周辺技術、国際標準化への取り組み、オープンソース化、
利用現場の開拓など、次々に主導する人物が交代しては進めていった。
その後、セブン-イレブンや携帯電話、全日空、銀行ATM、駅のホームドアでの導入など、
2000年代に入って利用者が用途を開発し、爆発的に普及していく。
圧倒的な情報量(バーコードの350倍)、読み取り速度(Quick Response)と
エラー回避、セキュリティ、小さい面積とデザインの自由度などもあって、
他のコードを凌駕している。
今や中国をはじめ、世界中の主要な電子決済手段にもなっている。
2014年には、欧州特許庁が主催する「欧州発明家賞」を日本で初めて受賞した。
本書は、関係者への取材を丹念なもとにQRコードの今日に至るストーリーと読み解きながら、
トヨタ生産方式、スクラム型開発、両利きの経営、ユーザーイノベーションなどを同時に行った、
日本発のイノベーションの稀有な事例として描き出すものである。

・「迷ったら手を動かす。行動し続けていれば、
  たとえ失敗してもヒントが得られ次のステップにつながる」

・「蒔かぬ種は、生えぬ」


今日のご遺体 女納棺師という仕事

2023年04月19日 | ノンフィクション


書名  今日のご遺体 女納棺師という仕事
著者  永井 結子
発行社 祥伝社
発行日 2000年2月1日
頁   251
価格  571円 + 税

亡くなられた方に死化粧を施し、その方らしい姿に戻す女性納棺師。
作業を通じ、家族が見送るきっかけの場を提供する。
白装束の着せ方、湯潅の方法、特殊メイク・・・誰もが最後にお世話になる仕事の、誰も知らない実態。

・葬送とは、去る者と見送る者双方のためのもの。

・アダでもムダでも気を使え!

・ものの数だけ想いがある。
 想いの数だけ人生がある。

・不自然さを察しよう。
 気づきの直観は、たいてい正解。

・苦い経験こそ学びを与える。
 人生は、学ぶための時間である。

・意識を変えれば気分も変わる。

・物事は、身近なものに置き換えて考えよう。

・花には、ふさわしい時期がある。
 人生も、ふさわしい時期がある。

・親は、子供に「親」にしてもらう。
 育てることで人は、育てらる。

・二度まちがうことを”過ち”という。
 二度まちがう者を”愚か者”という。

・伝えられるうちに
 伝えるべきことを
 伝えておこう。

・サービスの基礎は、「察しと思いやり」である。

夢ある人は、美しい。

・人生の豊かさは、感謝の心に比例する。






最後に「ありがとう」と言えたなら

2023年03月24日 | ノンフィクション

書名   最後に「ありがとう」と言えたなら
著者   大森 あきこ
発行社 新潮社
発行年 2021年11月15日
頁数  157頁
価格  1,350円 + 税

死は別れではなく始まり
4000人以上を見送った納棺師が出会った、家族の物語。

なくなった夫に頭をなでてほしいと願った妻。
姉弟が覚えているお母さんのいいにおい。
お気に入りの洋服を着て何度もだっこされた小さな“なきがら"。
故人を棺へと移す納棺式に、ひとつとして同じものはありません。
生と死のはざまのごく限られた時間に、家族は絆を結び直していく。

ベテラン納棺師が目頭を熱くした宝石のような実話集。

第1章 においのぬくもり 声のやすらぎ
「いい子、いい子」して欲しかった
桜の下の棺
悲しいのは当たり前だよね
音の記憶
お母さんのにおい
人は死ぬとどこに行くの?

第2章 旅立ちのための時間
生と死の間の時間
親父の思い出なんてない
最後のお風呂
霊感納棺師になりたい
「このたびはご愁傷しゃまです」
「悲しい」と「怖い」
亡くなった人に呼ばれる話
驚かない技術
どんな顔で逝きますか?
上手くいかない日の話


第3章 棺は人生の宝箱
鰻と日本酒と留袖と
あの世に何を持っていく?
「やっぱりお父さんだった」
最後のお出かけに着ていく服
最後の会話
会いたい幽霊
どんな反応も当たり前
幸せの俳句は「ありがとう」への返事
よいお母さんになりたい

【コラム】
納棺式の流れ
納棺式のタイミング
紙の上の納棺式

人生はそれでも続く

2023年03月18日 | ノンフィクション

書名   人生はそれでも続く
著者   読売新聞社会部「あれから」取材 (著)
発行社 新潮社
発行年 2022年8月20日
頁数  236頁
価格  820円 + 税

かつて日本中が注目したニュースの「あの人」は、いまどうしているのか。
赤ちゃんポストに預けられた男児、本名「王子様」から改名した18歳、バックドロップを
かけた対戦相手の死に直面したプロレスラー、日本人初の宇宙旅行士になれなかった26歳、
万引きで逮捕された元マラソン女王……。
22人を長期取材して分かった、意外な真実や感動のドラマとは。
大反響の連載をついに新書化。


(目次)
はじめに

1 山で「13日間」の死線をさまよった30歳〈2010〉

2 日本初の飛び入学で大学生になった17歳〈1998〉

3 「キラキラ」に決別、「王子様」から改名した18歳〈2019〉

4 「演技してみたい」両腕のない、19歳の主演女優〈1981〉

5 延長50回、「もうひとつの甲子園」を背負った18歳〈2014〉

6 断れなかった――姿を現したゴースト作曲家〈2014〉

7 福島の山荘を選んだ原子力規制委員トップ〈2017〉

8 3年B組イチの不良「加藤優」になった17歳〈1980〉

9 松井を5敬遠、罵声を浴びた17歳〈1992〉

10 この野郎、ぶっ殺すぞーー「大罪」を認めた検事〈2001〉

11 説得失敗、爆風で吹き飛んだ事件交渉人〈2003〉

12 「私は誰?」日本に取り残された「碧眼」の6歳〈1956〉

13 多摩川の珍客「タマちゃん」を「見守る会」〈2002〉

14 7度目の逮捕、マラソン女王の「秘密」〈2018〉

15 日本人初の宇宙飛行士になれなかった26歳〈1990〉

16 「火の中を通れ! 」貿易センタービル勤務の44歳〈2001〉

17 名回答がベストセラーに「生協の白石さん」〈2005〉

18 三沢光晴さんに「最後」のバックドロップを放ったプロレスラー〈2009〉

19 アフリカから来た、最も有名な国会議員秘書〈2002〉

20 難関400倍、「氷河期」限定採用に挑んだ44歳〈2019〉

21 熊谷6人殺害事件 妻と娘を失った42歳〈2015年〉

22 赤ちゃんポストに預けられた、想定外の男児〈2007年〉


カラオケを発明した男

2022年12月09日 | ノンフィクション


書名   カラオケを発明した男
著者   大下 英治
発行社 河出書房新社
発行年 2005年9月20日
頁数  276頁
価格  1,600円 + 税

カラオケによって世界の夜を変え「タイム」誌で
「二十世紀で最も影響力のあった日本人六人」に選ばれた井上大佑の
七転び八起きの半生を第一興商はじめカラオケの歴史とともに描く
ノンフィクション・ノベル。

・「おまえの人生で何が一番よかったかと訊かれると
  『故郷を捨てた決断だろう』と」

・物事を革新する者は、多くの場合、その道の素人であろう。

 但し、常に新しいものを取り入れて行こうとする激しい好奇心がなければならない。

・組織は、鉈で割ったような明快さが必要。

・すぐれた戦略や戦術は、やさしい足し算や引き算のように

 素人が十分に理解できる簡明さを持っていなければならない。

・「神様は、無償の愛を人間に与え続ける犬に、God(神)のさかさまの

 Dogという名前を与えたと聞いているわ」






プロジェクトX 挑戦者たち(23)走破せよ大志への道 (プロジェクトX挑戦者たち)

2022年11月04日 | ノンフィクション


書名   プロジェクトX 挑戦者たち(23)走破せよ大志への道 (プロジェクトX挑戦者たち)
著者   NHKプロジェクトX制作班 (編集)
発行社 日本放送出版協会
発行年 2004年7月1日
頁数  348頁
価格  1,700円 + 税

国産乗用車・攻防戦、出動せよ救急救命士、希望の義足、みどりの窓口・世界初鉄道システム、走れ魂のバイク、毛利飛行士衝撃の危機脱出の6つの事例を紹介。
NHK総合番組を単行本化。

・「人間によってつくられた物事は、人間の手によって必ず乗り越えられる」

・「壁は、乗り越えるためにある」

・最後までできる限りのことをやる。

・技術の問題は、技術で解決できる。

・先が見えなくとも走り続けろ!

◆みどりの窓口

 日立・・・  谷 恭彦 、名内 泰蔵 、不破 康博

 国鉄・・・  尾関 雅則

・「同じ釜の飯を食べなければプロジェクトにならない」

・「バカ・ワル・ナミダ」

  「バカみたいに熱中し、目的のためには、ワルにもなる。仲間のためにナミダを流す」

・「チームの中の人間が信頼できるかとうかということが、このシステムの信頼性なんですよ」

・「志を同じくすることができなければ、初めての仕事など絶対できません」



・ラマーズ法は、その特有な呼吸法により、自律神経の働きを正常に整えるという作用がある。

・失敗することによって技術は、急速に向上する。





[小説]あの日のオルガン

2022年10月13日 | ノンフィクション

書名   [小説]あの日のオルガン
著者   五十嵐 佳子
発行社 朝日新聞出版
発行年 2019年1月30日
頁数  279頁
価格  600円 + 税

太平洋戦争末期の東京・品川の戸越保育所では、
連日の警戒警報により、保育所と防空壕を行き来する日々が続いていた。
主任保母の板倉楓と、連携する愛育隣保館の主任保母・柳井房代は、
空襲から園児を守り、子どもたちの心と体を育てる本来の保育を実現するために、
園児たちを疎開させることを決断する。
ようやく見つけた疎開先は、埼玉県桶川市にある無人寺であった。
昭和20年3月、日々奮闘する保母たちのもとに、東京で大きな空襲があったとの知らせが届く。
やがて、空襲は疎開保育園のある埼玉をも襲うようになる……。
53人の園児の命を守り抜いた保母たちの、実話をもとにした感動作!

・原作:久保つぎこ 「あの日のオルガン 疎開保育園物語」

・おかしいと思えば、人と衝突することも恐れない。

・「そんなに人は、変わりませんよ! 誰だって」

・役目が人を作ると聞いたことがある。

・疎開保育園に参加した保母と かつての子供たちの交流は、いまも続いている。

・上記、本を読み、あらゆる疎開や避難は、「言葉で言い尽くせない」

 苦労や涙があったことを初めてしりました。



旭川商業高校吹奏楽部のキセキ: 熱血先生と部員たちの「夜明け」

2022年06月12日 | ノンフィクション


書名  旭川商業高校吹奏楽部のキセキ: 熱血先生と部員たちの「夜明け」
著者   オザワ部長
発行社 学研プラス 音楽事業室
発行年 2022年4月19日
頁数  207頁
価格  1,980円+税

NHKドキュメンタリーでも話題!
吹奏楽を知らずに顧問になった先生と様々な事情を抱えた部員たちとの
日々の「軌跡」&定年前最後の一年の「奇跡」を、
吹奏楽作家・オザワ部長が長期取材を敢行、
ノンフィクション・ノベルにまとめた感動必至の一冊です。

尚、この本の最後のページに合唱パートの「夜明け」の楽譜が載っています。


・「エールというものが、こんなにも力になる」

・「俺、こんなに涙を流せる人間だったんだ・・・」

・「教師は、生徒たちが成長していくことに自己肯定感を見出すんだ」

・「毎日が普通で、毎日が特別なんだ」

・「終わってほしくない、てっのはいい言葉だな。

 でも、音楽には、必ず終わりが来る。

 人生も、必ず終わりが来る。

 だから、いいんだ」

・「結果がすべてではない」

・「なんて人間臭い先生なんだろう。

 権威におもねず、自分流を貫き・・・」

・「教師っていうのは、待つのが仕事なんだ」

・「がんばっていたら、きっといいことがあるから」

・「人生ってうまくいかないことのほうが圧倒的なのよ」

・本気で努力していると、たま~に幸運に巡り会える。

・「努力は必ず報われるわけじゃない」

・「違うものは、違うと言い切れて、損得を考えない・・・」

・「コンクールがすべてじゃない。

  音楽ができることがいちばんなんだ」

・「凜とする」

・「いいんだ。いっぱい失敗しろ」

 「間違っていないから、焦んな」

・「こんな瞬間に立ち会えることは、人生で滅多にないことだ。

 ここにいるみんなにとって「奇跡」の時間だ!」

・「音楽は、勝ち負けの道具じゃない。

  音楽は、人と人をつなげる道具だ」

・吹奏楽部は、音楽の技術を学ぶところか?

 コンクールで良い成績をとるためのところか?

 それもゼロではないが、

 まずは高校生にとっての「居場所」でいい。「避難所」でいい。

・人は、「響き合う生き物」


youtube動画 合唱曲「夜明け」旭川商業高校吹奏楽部&市立船橋高校吹奏楽部





はなちゃんのみそ汁

2022年04月28日 | ノンフィクション


書名   はなちゃんのみそ汁
著者   安武 信吾、安武 はな、安武 千恵
発行社 文藝春秋
発行日 2012年3月15日
頁   207
価格   1,300円 + 税

「私はがんになった後に、ムスメを授かりました。だから、この子を残して、死ななければなりません」。3
3歳で逝った母が5歳の娘と交わした約束、それは「毎朝、自分でみそ汁をつくること」。
だから、はなちゃんは毎朝、みそ汁をつくる。
生きることは食べること。
“生きる力”に心を揺さぶられる感動の記録。

・過去を悔やまず、未来を恐れず

 今、生きることに全力を傾ける。

・「今の状態がずっと続くわけではない」

 「生きていさえいれば、きっといいことがあるよね」

・「人間は、いつ、どこで、最後を迎えられるかわからない。

 喧嘩別れしたまま、顔を見ないまま、行き別れたら、後悔してもしたりない」

・今しかできないんだもんね。

・「悔いは、必ず残るもの」

・「時間が薬」

・「道に迷ったら情熱の傾く方向に進む」


松本隆のことばの力

2022年03月07日 | ノンフィクション

書名  松本隆のことばの力
著者  藤田 久美子
発行社 集英社インターナショナル
発行日 2021年10月12日
頁   197
価格  820円 + 税

作詞家、松本隆が50年のキャリアを語り尽くす。
はっぴいえんどの「日本語ロック」や松田聖子などに
提供した歌詞の背景から日本語という言葉のおもしろさと
可能性が浮かび上がる。
細野晴臣、大滝詠一、鈴木茂と組んだはっぴいえんど時代、
日本語とロックの関係を築き上げ、その後「職業作詞家」に転身。
その頃の作詞家には脚本家とコピーライター出身者が多く、
ミュージシャン出身(ドラマー)は珍しい存在だった。
音楽への深い理解とリズム感を生かし、
まったく新しい歌詞の世界をつくり上げていく中で
発見した「ことばの力」とは。
アグネス・チャン、太田裕美、松田聖子、ジャニーズのアーティストたちに
歌詞を提供、ヒット曲を量産し続け、古事記やシューベルトの「訳」も手がける。
唯一無二の「ことばとの関わり」をアーカイブするとともに、
歌詞にこめられた時代、思い、人、街、そして風・・・も未来に伝える。

<目次より>
第一章 はじめにことばありき
第二章 ことばの力
第三章 詞の作り方
第四章 『冬の旅』への旅
第五章 youtebe 瑠璃色の地球

・「真実は時の娘」・・・ヨーロッパの古いことわざ

 ・時を経て残るものが本物

 ・時の篩(ふるい)

・選り好みせず、様々なジャンルの本を読破した経験が自分の糧になっている。

・風を感じるアンテナ

 ・風も水も変化することでその存在を感じることが出来る。

 ・動くことが人間にとって大事なのだと思う。

・心が錆びると何も感じなくなる。そうなると老け込むのも早い。